- Hobby&Culture2023/03/03 19:16
バンダイ・BANDAI SPIRITS、サステナビリティプロジェクト「未来・クリエイション」を発足、アンバサダーに岡崎紗絵さんが就任
バンダイとBANDAI SPIRITSは、両社の企業スローガンである「夢・クリエイション」を未来につなぐサステナビリティプロジェクト「未来・クリエイション」を発足し、プロジェクトアンバサダーに女優 岡崎紗絵さんを起用することを発表した。3月2日に行われた発表会では、「未来・クリエイション」の概要について説明した他、岡崎さんが登壇し、普段から取り組んでいるサステナブルな行動や「トーマス・エジソン特別展」開設にちなみエジソンをテーマにしたトークを展開した。
バンダイとBANDAI SPIRITSは、「夢・クリエイション」を企業スローガンに掲げ、IPを起点にさまざまな事業を展開し、消費者が身近で楽しんでもらえるエンターテインメントの提供に取り組んできた。サステナビリティ分野においても、このスローガンに基づきこれまで「ガシャポン カプセルリサイクル」や「ガンプラリサイクルプロジェクト」など、両社ならではの取り組みを積極的に行っている。一方、こうした各事業や部門ごとの取り組みのみならず、社員から役員まで一人ひとりが日々の業務のなかで、より当事者意識を強く持ってサステナビリティに向き合っていくことが重要であると考えてきた。このような背景から、今回、新たに全社体制で取り組む3つの目標を設定し、それを「会社」「部門」「役員・社員」に分けて、各々が役割を達成することを目指すプロジェクト「未来・クリエイション」を発足した。
サステナブルをイメージしたグリーンを採用したプロジェクトロゴを発表したバンダイ 竹中一博社長は、「『未来・クリエイション』では、『トイホビー事業拠点のCO2排出量15%削減』、『安全安心の商品・サービスの提供』、『未来を担う子どもたちに向けた教育・体験価値の提供』の3つの目標を設定。これらを実現するために、『会社』『部門』『役員・社員』のレイヤーに分けて、それぞれがやること・できることを定めている」と、プロジェクト内容について紹介する。「会社としては、浅草のバンダイ本社に、3月からグリーン電力を導入し、カーボンニュートラルを目指す。また、BANDAI SPIRITSのプラモデル生産工場の『バンダイホビーセンター』は、グリーン電力と太陽光パネルの導入によって、CO2排出量が実質ゼロとなっている」と、トイホビー事業拠点のCO2排出量15%削減に向けた具体的な取り組みについて説明する。「さらに長時間の残業を廃止し、照明や空調の利用を抑えるなど、役員・社員がやること・できることも行っていく」と、一人ひとりが、CO2排出量削減に向けて、業務を通じた取り組みやライフスタイルを見直し、できることから主体的に行動するのだと強調する。
「さらに、未来を担う子どもたちに向けて複数のアクションを計画している。まず、被災した子どもたちを応援するために、不安やストレスを緩和できるおもちゃを開発した」と、災害時の子どもを応援するのだという。「また、3月22日からバンダイ本社2Fに『トーマス・エジソン特別展』を開設する。バンダイコレクション財団が栃木県壬生町で運営している『エジソンミュージアム』の収蔵品の中から、実際に動かすことができる蓄音器・白熱電球・トースターなどをアメリカ・オハイオ州のエジソンの生家の一部をイメージしたブースに展示し、エジソンの生涯や名言などとともに紹介する」と、子どもたちの発想力を高める収蔵品を展示するという。
「子どもの職業・社会体験施設『キッザニア東京』内に、3月28日からパビリオン『おもちゃ工場』を出展する。パビリオンでは、ものづくりの面白さを伝えるとともに、環境に配慮した商品を『つくる』体験によって、サステナビリティへの興味・関心を持ってもらう機会を提供する」と述べていた。
そして、プロジェクトアンバサダーには女優の岡崎紗絵さんを起用。岡崎さんがレポーターとして出演するプロジェクトムービーも披露した後、岡崎さんが登場。トークセッションでは、バンダイらしくガシャポンを用意し、ガシャポンを回して出てきた質問に答えてもらった。普段からエコのために心がけていることとは、「日頃からマイボトルを使ったり、プラスチック削減のためにエコバッグを持ったり、電化製品を使用しない時はプラグを抜くようにしている」と岡崎さん。
さらに同プロジェクトの未来を担う子どもたちに向けた施策の第一弾として、3月22日からバンダイ本社2Fに「トーマス・エジソン特別展」を開設することから、エジソンをテーマにしたトークも展開した。“岡崎さんが発明したいもの”を聞いたところ、「ファッションの分野でもエコやサステナブルなものが増えてきているので、自分で服をリメイクできるものを発明したい」と回答。また、「エジソンに聞いてみたいこと」では、「発明に成功するまでうまくいかないことがあっても、何度も挑戦し続けるモチベーションをどうやって維持していたのか秘訣を聞いてみたい」と述べていた。さらに、エジソンの名言、「天才とは、1%のひらめきと99%の努力である」にちなみ、岡崎さんが普段努力していることについて聞いた。「身体を温める“温活”や、食生活には日々気をつけている」と食べ物や飲み物に気をつけていると語っていた。
ここで、「トーマス・エジソン特別展」に展示されている、貴重なエジソンの発明品を体験してもらった。エジソンが発明した実物のトースターのスイッチをオン。このトースターで焼きあがったトーストを食べた岡崎さんは、「ちゃんと焼けていて、しっかりおいしい。110年前のものなのに、現代のトースターと同じように焼けるなんて感動的」と驚いていた。
加えて、エジソンの3大発明ともいわれている「蓄音機」も体験。生産から100年以上経った現在でも録音・再生が可能で、事前に録音しておいた岡崎さんの音声を再生した。
100年以上前の蓄音機から聞こえてきた肉声に岡崎さんは、「こんな体験は初めて。自分の声がこういった音で聞けるなんて感動した」と、喜びと感動が入り混じっているようだった。
[トーマス・エジソン特別展 概要]
名称:トーマス・エジソン特別展
時間:平日11:00~16:00
会場:バンダイ本社2F(東京都台東区駒形1-4-8)
入場料:無料
バンダイ=https://www.bandai.co.jp/
BANDAI SPIRITS=https://www.bandaispirits.co.jp/