- Hobby&Culture2023/03/10 21:12
nokNok、これまでにない新しい消費体験を実現するECプラットフォームを立ち上げ、第一弾商品「YOUR FISH」を提供開始
nokNok(ノックノック)は、これまでにない新しい消費体験を実現するECプラットフォームを立ち上げた。3月9日には会社設立および新サービスを発表。消費者や世の中に提供するのは、モノやコト(体験)でもなく、プロセス(時間)であり、一連のプロセスを通じて、おすそ分けやギフトといった形で大切な人へシェアすることのできるサービスとして展開する。発表会では、第一弾商品となる「YOUR FISH」を紹介。新サービス体験および実食体験も行われた。
「現代の消費は買って、食べて(使って)、捨てるといった作業の繰り返し。消費行為に使う時間、商品のライフサイクルは、どんどん短くなり、消費そのものの価値は低下してきている」と、ノックノックの水野恵輔社長。「現代の消費の満足感として、翌日すぐ届く“速さ”や、安く買えたという“安さ”、自分でやらずに済んだ“便利さ”が挙げられる。しかし当社では、待つドキドキ感やサプライズとしての利用だけでなく、どのように作られるかを実体験しそれを伝えたいという想いや、自分が行動し採ったモノ、作ったモノとして提供することで満足感を得てもらうサービスを展開する」と、現代の消費にはない新たな価値観を消費者と共に作り上げていくのだと意気込む。
「サービス名は『nokNok』。作り手との出会いや新たな学び、収穫やものづくり体験をし、それが届き、自宅で味わう。この一連のプロセスが消費者自身が見聞きしたストーリーとして展開される。さらに、消費者自身のストーリーに乗せて、大切な人へシェアすることもできるようになっている」とのこと。「一歩踏み出すための入口であり、入口の扉をノックしてほしいとの想いから『nokNok』というサービス名にした」と、サービス名に込めた想いについて語ってくれた。「『nokNok』では、プロセス(時間)を提供。オンラインで、出会いや知識を得てもらい、一緒に疑似体験してもらう。そして、商品を食べたり、使ったり、ギフトにしたりするリアル体験も兼ね備えたサービスとなっている」と、すべてのプロセスが自分自身の体験となるサービスなのだと説明する。
「第一弾『YOUR FISH』では、無料の音声コンテンツを聞いてもらい、“船に乗る”または“船に乗らない”という選択をしてもらう。“船に乗る”を選択した人は500円でライブ中継に参加することができる。これに参加すると、参加証や事後コンテンツなどを楽しむことができる。そして中継参加後、“魚を食べる”または“魚を食べない”という選択をしてもらう。“魚を食べる”を選択すると、ライブ中継で釣り上げた魚を購入することができる。さらに“魚を食べてもらいたい”と思った人は、釣り上げた魚をおすそ分けやギフトとして提供することもできる」と、サービスの流れについて言及。「『YOUR FISH』では、第一回目の音声コンテンツの提供を3月17日に行う。その後、第二回目を3月24日に、第三回目を3月31日に、第四回目を4月7日に提供し、これらを通じて、“船に乗る”もしくは“船に乗らない”という選択をしてもらう」と、無料の音声コンテンツの提供スケジュールについて発表。「第一弾『YOUR FISH』の販売は、3月17日からクラウドファンディング『キャンプファイア』でスタート。オリジナルプラットフォームは6月からローンチする予定となっている」と、新サービスの展開スケジュールについて教えてくれた。
次に、ノックノックの角野賢一代表活動家が「YOUR FISH」を体験してもらうべく、サービスの詳細について解説した。「『YOUR FISH』では、長崎県・対馬で漁業を営む漁師に協力してもらう」と、対馬の漁師との出会いや人となりを知る体験を、まず音声コンテンツで確認してもらうのだという。「漁師の話を聞くことで、漁師体験をしたり、漁業や魚について学ぶプロセスも音声コンテンツを通じて体験してもらう」と、魚についてより深く知ってもらい“船に乗る”ことで、体験意欲が増していくのだと語っていた。「“船に乗る”をチョイスした消費者は、朝6時からスタートするライブ配信に参加。魚を釣り上げる瞬間を確認することができ、さらに釣り上げた魚を送ってもらうことができる」と、ライブ配信を通じて釣り上げられた魚を自宅に届けることで、オリジナルな商品であることを強く感じてもらえるのではないかと話していた。
この後、実際に対馬で水揚げされた、チカメキントキと赤イサキを使った料理を提供。「ある程度加工し、レシピなども一緒に送る」と、食べやすいように処理した魚を届けるのだと教えてくれた。「チカメキントキや赤イサキといった魚は、東京ではなかなか目にすることがない。それだけに希少性もある」と、商品自体も魅力的なものになっていると語る。「『YOUR FISH』では、対馬の漁師が釣り上げた魚を取り扱うお店を紹介するなどして、商品提供後も、消費者と漁師の橋渡しをしていきたい」と、生産者と消費者がより深い結びつきができるようにサポートしていくと述べていた。