- 健康管理!教えて!!2023/04/25 22:35
尿からのサインを見逃さず病気の早期発見を
毎年、年に1回は健康診断を受けている人は多いと思います。中には、年に1回だけでは不安という人もいるのでは? そんな人におすすめしたいのが、毎日自分の尿をチェックすることです。特に、腎臓に異常がある場合、その腎臓が作り出した尿には何らかのサインが現れてくることがあります。今回は、毎日誰でもできる尿のセルフチェック法をご紹介します。
まず、確認するべき項目は、「色、臭い、量、状態」です。健康な人の尿の特徴は、色が淡黄色~淡黄褐色、臭いはかすかに臭う程度で尿を出した直後に臭うことはほとんどありません。時間が経過してアンモニア臭がするのは問題ありません。また、尿の量は約800~1500ml/日で、さらに沈殿物や泡立ちはない状態が健康な人の状態とされています。
では、「色、臭い、量、状態」のそれぞれの項目ごとに、病気のサインとなる異変をみていきましょう。
尿の色が赤茶っぽい場合は、血尿の疑いがあります。腎炎、腎臓がん、腎臓結石などが疑われるそうです。黄色味が強い場合は、肝臓、胆道の異変が疑われます。白く濁っている場合は、膀胱炎や腎盂腎炎などの感染症が疑われ、濁りは白血球が細菌と戦った残骸であると考えられます。
尿の臭いがツンとする場合は、膀胱炎や腎盂腎炎など感染症が疑われます。細菌の繁殖によって、ツンとする刺激臭を感じるそうです。一方、甘酸っぱい臭いがする場合は、糖尿病の疑いがあるので気をつけましょう。
尿の量は、1日3000ml以上の場合、多尿とされます。乏尿になる前に見られることが多いとのこと。尿量は変わらないが、尿意を何度も感じるという場合は膀胱炎の疑いがあります。逆に、1日100~400mlしか出ない場合は乏尿となり、腎臓病が疑われます。
最後に尿の状態を見て、沈殿物があるときは、腎臓結石や尿路結石の場合、結石のかけらが混ざることがあるそうです。また、膀胱炎や腎盂腎炎などが疑われます。尿がぶくぶくと泡立っている場合は、蛋白尿の可能性があり、腎臓病のリスクがあるとのこと。
毎日の尿をチェックして、これらのサインを感じ取ったら、放置せずに早めに病院を受診することをおすすめします。(監修:健康管理士一般指導員)