矢野経済研究所、収納サービスに関する消費者アンケート調査、2021年1月調査から利用率が数ポイントずつ減少

矢野経済研究所は、収納サービスに関する消費者アンケート調査を実施した。同調査では、収納サービスの利用者と利用意向者に対するアンケート調査を実施し、過去に行った同調査との結果を比較分析している。調査の結果、2021年1月調査に比べていずれの収納サービスでも利用率が数ポイントずつ減少していた。

調査では、全国に居住する20歳代から70歳代までの男女1万名を対象として、収納サービスの利用実態(認知度、現在・過去の利用状況、今後の利用意向、選択基準、良い点・悪い点、利用をやめた理由、利用方法の変化)について、消費者アンケート調査を実施した。

今回も収納サービスの認知・利用経験について尋ねたが、利用経験者(「現在、利用している」と「過去に利用したことがある(現在は利用していない)」の合算値)は、「トランクルーム」が6.4%(2021年調査7.4%、1.0ポイント減)、「レンタル収納」が4.2%(同5.0%、0.8ポイント減)、「コンテナ収納」は4.4%(同5.1%、0.7ポイント減)となり、前回調査と比較していずれの収納サービスでも利用経験者は若干減少する結果になった。

次に、収納サービス(トランクルーム、レンタル収納、コンテナ収納)の利用経験がないと回答した人に対して、「収納サービスの利用を検討したことがあるか」を尋ねたところ、いずれの収納サービスにおいても「検討したことはない」という回答が9割を超える結果となった。

その背景としては、現状、自宅以外の場所に荷物を収納することは一般化した生活行動ではなく、自宅以外で荷物を収納しなければならないなど必要に迫られた理由が発生した際に、初めて収納サービスの利用が検討されるといった”ほぼ受け身のサービス”となっていることがいえる。

そのため、収納サービスの利用拡大に当たっては、収納サービスの認知度向上の他、収納サービスを利用することにより、自宅内が整理整頓されて生活スペースに余裕が生まれるなどといった、快適性をイメージさせることなどを訴求することが重要になると考える。

[調査要綱]
調査期間:2月
調査対象:全国に居住する20歳代から70歳代までの一般生活者
調査方法:インターネットアンケート調査
小売価格:7万7000円(税込)

矢野経済研究所=https://www.yano.co.jp/


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