- Health&Medical2023/05/31 21:13
梅雨時期にひどくなる頭痛、病院を受診するか誰かに相談したいときに役立つアプリ「HELPO」
ヘルスケアアプリ「HELPO」を自治体・企業・個人向けに展開しているヘルスケアテクノロジーズ(ソフトバンク子会社)は、頭痛に悩む約1000人を対象に調査を行い、結果をもとに「梅雨時期の頭痛対策に関する勉強会」を開催した。本格的な梅雨に突入するにあたり、調査で不調の原因1位だった「頭痛」について、医療専門家が原因の考察から手軽なセルフケアの方法まで、憂うつな季節を乗り切るためのアドバイスを行った。
「HELPO」は、医療従事者に24時間365日リアルタイムで健康医療相談ができるチャットサービスや、予約・受診もアプリ上で可能なオンライン診療、ECモールによる市販薬の販売・配送、全国約11万の病院・クリニックの検索などを総合的に提供しているサービス。他社にない強みは、医師、看護師、薬剤師など医療従事者を自社で雇用することで、チーム体制で連動して健康医療相談に対応していて、手軽に専門家に不調を相談できる点だ。
「健康相談チャットの初回応答は30秒以内。オンライン診療は平日22時まで対応し、深夜や土日祝日も提携先の医療体制でフォロー。不調を感じるユーザーが適切なやり方・適切なタイミングで受診することができる」と、アプリのさらなる特徴を話すのは、ヘルスケアテクノロジーズの鴻池大介CSO。
調査結果(ヘルスケアテクノロジーズ「HELPO」調べ=調査対象は全国の頭痛持ち男女1113人)を発表したのは、ヘルスケアテクノロジーズ コンサルティング部の医師・加藤卓浩氏。それによると、「梅雨時期に普段より頭痛になる頻度が増加する」は約6割。1週間のうち半分以上頭が痛くなる人は3割以上で、10人に1人は毎日頭が痛くなると回答した。
頭痛が原因で「丸一日何もできなかったことがある」「予定をキャンセルしたことがある」と答えた人は、それぞれ6割近く。「何度もある」と回答した人は、頭痛持ち全体の4割近くを占める。当事者には深刻な問題だ。
頭痛持ちのうち、5年以上前から頭痛に悩んでいるのは半数以上。6割以上の人は、頭痛に悩んでいる期間で「症状に特に変化はない」という結果に。
頭痛持ちの6割以上が、頭痛の際に市販薬を飲んでいるが、頻度は「3日に1回」が最も多く15.2%。
調査で3人に1人は、自分の頭痛の原因をわかっていないことが判明。頭痛への対処方法の調べ方は「インターネット検索」「自身の過去の経験から判断」がトップ2。
頭痛の症状があっても病院に行かない人の理由トップ3は、「頭痛の症状で行く必要がない」「待ち時間が長い」「診察が必要な症状なのか判断に迷う」と受診への高いハードルがうかがえる。
頭痛の症状について、医療の専門家に聞きたいことトップ3は、「頭痛の原因は何か」「薬の種類・飲み方」「セルフケアの方法」が挙がる。それを受け加藤氏は、頭痛のタイプごとの特徴と原因を挙げた。
「緊張型頭痛」は、筋肉のこり、血行不良が原因。体や患部を温めたり、首や肩、背中に温湿布を貼るなどで緩和できる。また、同じ姿勢のまま長時間過ごすことは避けることで予防にもなるという。
「片頭痛」は、血管が拡張して神経を刺激するのが原因で、この場合は頭を冷やしたり、光、音、匂いなどの刺激を避けて安静にすること。食事の食べ過ぎや、刺激物の摂取を避け、諸説はあるがカフェイン摂取もNGだという。
「群発頭痛」は、かなり痛みが強いので、すぐの受診を勧めるというが、頭痛のタイプによって適切な対処法は異なるため、自己判断は避けた方が良いとアドバイスした。
続いて登壇した看護師・松尾祐吾氏は、「HELPO」の相談サービスの具体例を紹介。症状に悩んでいるその瞬間に相談が可能なため、後回しにしがちな人でもトライしやすいと説明する。また、松尾氏は、「医療者視点ですぐにできる対処法から、今後の過ごし方までアドバイスできる」と、ユーザーの症状の「経過を深堀り」していくことで解決につなげていることを強調した。また、「今回の調査では、薬を飲む頻度が高い人が多いことが気になった。『薬剤の使用過多による頭痛』(薬物乱用頭痛:もともと頭痛持ちの方が痛み止めなどの頭痛薬を過剰に使用することで、逆に頭痛がひどくなった状態)の症例も最近は多いので、HELPOのオンライン薬剤師相談もぜひ活用してほしい」とも話す。
病院は、よほどのことがなくては通わず市販薬でなんとかしのいでいる--世の中にたくさんいる「頭痛持ち」にとって、このアプリで相談することが症状緩和へのみちになるかもしれない。
「HELPO」詳細ページ=https://healthcare-tech.co.jp/service/