スケソウダラには健康な体づくりに今注目の「速筋タンパク」が豊富、スケソウダラのもつ良質なタンパク質を訴求するPR活動も

スケソウダラは、健康な体づくりで近年注目されている「速筋tタンパク」が大変豊富なことで知られている。速筋は瞬発力をつかさどる筋肉で、年齢を重ねるとともに減少していき、速筋が少なくなると肥満、体のたるみ、冷えなどのリスク。また高齢者における寝たきり原因の一つなどとして考えられ、健康寿命を伸ばすために必要不可欠な筋肉といわれている。スケソウダラの身は水分を除く、そのほとんどが「速筋タンパク」なのだという。

ニッスイの食品機能科学研究所では、白身魚であるスケソウダラのタンパク質(Alaska Pollack Protein:APP)の筋肉増加効果について、2009年から愛媛大学と共同研究を開始、2018年3月にAPP研究会(複数の研究機関で構成され、農林水産省管轄の「『知』の集積プラットフォーム」の「水産物由来成分を活用したロコモーション機能改善素材探索」研究開発プラットフォームに所属している、産学官連携の研究組織)を設立して愛媛大学・東京大学など18の大学や研究機関と研究体制を整え、共同研究を行っており、高齢者において特別な運動をしなくても筋肉量が増加すること(出典:Mori et al.,J. Nutr. 14;152(12):2761-2770.2023)などを見出したとのこと。

「棒鱈の甘煮 フレークタイプ」

健康な体づくりに今注目の速筋タンパクが豊富なスケソウダラを消費者に届けるべく、地方水産卸売市場を営む丸魚 魚沼水産の広域開発事業部門では、今回、新潟県の郷土料理において長年にわたり製造を手掛けている「棒鱈の甘煮(ぼうだらのあまに)」の健康効果に着目し、幅広い年代に気軽に食べてもらえるように、フレークタイプ(420円:税込)の販売を8月26日から開始する。一般的に棒鱈煮(ぼうだらに)の名前で知られる煮物であり白身魚であるスケソウダラを保存食用として数ヵ月もの間、寒風干しにて乾燥。棒鱈の名の通り、棒のように固くなった状態のものをカットし、一晩水で戻し、下茹での後、醤油や砂糖などの調味料と合わせ、長時間じっくりと煮込んだ料理で、とにかく時間と手間がかかるため、時代の変化と共に一般家庭で料理する機会も少なくなったといわれている。棒鱈煮は「たら(鱈)ふく食べられる」という意味から、縁起のよい食べ物として地域によってお正月料理として親しまれ、新潟県では特に魚沼地方の郷土料理として、お正月以外に夏の帰省シーズンなどにも食され、ここ小千谷市では別名「棒鱈祭り」と呼ばれる祭りにて各家庭で棒鱈を食べる風習もあるという。お正月やお盆など古くからの風習で食べる料理とのイメージが根本にある中、もっとシンプルにごはんのおかずやおにぎりの具などとして利用してもらいたい。味に自信をもっている棒鱈煮でアレンジは消費者に考えてもらい、食べるきっかけ作りだけでもできれば。そんな想いから、ほぐした状態にて色々な料理で利用しやすいフレークタイプを今回発売するという。

「スケソウダラと厚揚げのネギ油淋ソース」

弁当・惣菜専門店「キッチンオリジン」「オリジン弁当」を展開しているイオングループのオリジン東秀は、4月2日から、「スケソウダラと厚揚げのネギ油淋ソース」(100gあたり本体価格198円:税別)を期間限定で販売している。「スケソウダラと厚揚げの油淋ソース」は、白身魚のスケソウダラや厚揚げなどを油淋ソースで仕立てた。中華でおなじみのネギと生姜の香味が効いた油淋鶏風の甘辛タレが食欲をそそる。ご飯のおかずやお酒のおつまみにピッタリのお惣菜となっている。

「鱧テイン」

青木蒲鉾店は、3月15日に瀬戸内海の鱧を利用して開発した「鱧テイン」(270円)の販売を開始し、発売から3ヵ月で1万本を突破した。鱧は頭と内臓を取ったものを魚肉採取機で身と皮と骨に分けて、その後取った身をミンチ機で細かくすることで骨も気にならなくなるという。同社では自社で落とし身にするので、大きさは様々でも全て使用することができる。その身と北海道産のスケソウダラのすり身、北海道のでん粉、讃岐の塩のみで練り上げて、120℃で6分殺菌している。このような商品は冷蔵保存の商品がほとんどだが、同社はいつでも持ち歩きができ、手軽に食べてもらえる商品を開発したく、常温保存にこだわり商品開発した。発売当時からSNSや地元の経済誌や新聞、ラジオなどで話題になりテレビにも取り上げられ、発売からわずか3ヵ月で1万本を突破したという。筋トレをしている人やダイエットしている人はもちろんだが、高齢者の人の栄養補給にも最適となっている。なお、練製品は他の高タンパクの食品に比べても消化が早く吸収がしやすいといわれている。

「いいちく MSC」

カネテツデリカフーズは、お刺身風のつるっとしたのどごしの良いうす皮のちくわ「いいちく MSC」を3月1日から販売を開始した。「いいちく MSC」は、まるでお刺身のように食べられるつるっとした食感とあっさりとした風味のちくわとのこと。暑い季節に火を使った調理が負担なとき、食欲がないときも、冷蔵庫から取り出してすぐ、手軽なおかずとして楽しむことができる。味付けは食べやすいうす塩仕立て。薩摩産のかつお節のだしと利尻産昆布だしを使用することで旨みを加えている。そのままはもちろん、わさび醤油を付けてお刺身風に、野菜を添えてカルパッチョ風になど、様々な料理の素材としても便利だとか。食卓に並んだ際、またお弁当に入れたときにもメニューが明るく映えるよう、一般的なちくわよりうす焼きで優しい黄金色に仕上げているのもポイントになっている。ちくわは、手軽に良質な魚肉たんぱく質がとれる食材としても注目されており、直近1年間で販売量が伸長しているトレンドアイテムとなっている。パッケージに掲載している「フィッシュプロテインマーク」は日本かまぼこ協会推奨商品の証で、日常生活の中で無理なく手軽に良質な魚肉たんぱく質が摂れる練り製品の目印となっている。またSDGsの観点から、水産資源と環境に配慮し適切に管理された持続可能な漁業で獲られた天然の水産物の証である、MSC認証のスケソウダラのすり身を使用している。

ニッスイは、スケソウダラのもつ良質なタンパク質を使用した「速筋タンパク」シリーズの店頭販促に、なかやまきんに君を起用、3月14日から全国の量販店で店頭PR動画を展開し、店頭を盛り上げている。お笑いタレントとしてだけでなく、ボディービルダーとしても活躍中のなかやまきんに君が、「速筋タンパク」マークの付いたタンクトップを身に着けた伝道師「速筋タンパクん」に扮して、スケソウダラを使用したニッスイ商品で良質なたんぱく質「速筋タンパク」が手軽に摂れることを訴求している。店頭では、等身大パネルなどの各種販促ツールも掲出しているとのこと。「速筋タンパクシリーズ」では、1食分でスケソウダラの「速筋タンパク」が4.5g以上摂れるちくわやフィッシュソーセージなどに「速筋タンパク」マークを付けてシリーズ展開している。全17品となっている。


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