- Study&Work2023/09/22 22:05
METoA Ginza、「サステナ“ワクワク”アクションプロジェクト」発足発表会を開催、サステナビリティに関する意識調査結果も発表
三菱電機が運営する、東京・銀座の三菱電機イベントスクエア「METoA Ginza」(メトアギンザ)は、9月末の世界的なSDGs週間(GLOBAL GOALS WEEK)に合わせて、今までMEToA Ginzaで培ってきたノウハウを活かし、SDGsのさらなる普及促進を図るために、ワクワクの連鎖を生み出し、社会にサステナアクションを拡げる「サステナ“ワクワク”アクションプロジェクト」を発足した。9月20日に開催された発足発表会では、「サステナビリティに関する意識調査」の結果を発表した他、エシカルコーディネーターのエバンズ亜莉沙氏や銀座ミツバチプロジェクトの田中淳夫副理事長、松屋 顧客戦略部の片岸茉紀氏をゲストに迎え、トークセッションを行った。
「『METoA Ginza』は、三菱電機グループが社会の人々と出会い、さまざまな社会課題とその解決策を共に学び、共に考え、共にワクワクする未来を創る『共創の場』となっている。体験型展示を中心に三菱電機グループの社会課題の解決につながる最新技術を館内でリアルに体験してもらうことはもちろん、オウンドメディアやSNSを通じたデジタル体験でも、たくさんの“ワクワクする”社会へのヒントを届けてきた」と、三菱電機 宣伝部 METoAコミュニケーショングループの森岡玲永子グループマネージャーが挨拶。「『METoA Ginza』の活動を通じて、さまざまな対話から生まれるワクワクを拡げることが、サステナブルな未来の実現へつながるのではと感じた。そこで今回、このワクワクが持つ可能性を紐解くために、全国の生活者に意識調査を行った」と、「サステナビリティに関する意識調査」を実施するに至る背景を説明した。
「調査によると、将来の地球環境に不安を感じる人は8割にのぼり、うち、2割が非常に感じると回答し、不安を強く感じている人が多いことがわかった。不安を感じる理由については、『異常気象』と『地球温暖化』が7割弱で同率トップだった。次点以降と20ポイント以上も差をつけ、不安要因を占める結果になった」と、多くの人が将来の地球環境に不安を感じていることがわかった。「SDGsや再生可能エネルギー、カーボンニュートラルなどのサステナビリティ関連ワードについて見ると、『聞いたことがある人』と『理解している人』で2割程度の差があり、そのワードの内容や意味まで深く理解をしている人はまだ多くないということがうかがる」と、サステナビリティ関連ワードに対する認知と理解には2割程度のギャップがあると指摘した。
「サステナブルな社会の実現に『興味がある』と回答した人は約4割(36.5%)、「興味がない』『どちらでもない』と回答した人は約6割(63.5%)。また、年代別に傾向を見ると、最も興味を示したのは10代で4割強(43.0%)という結果になった。一方、比較的興味が薄い年代は40代・50代ということがわかった」と、サステナブルな社会の実現に興味がある人は4割弱という実態が明らかになった。
「サステナブルな社会の実現に向けて、何らかの行動を起こしている人は約9割に達していた。行動の1位は『エコバッグを持ち歩く』(74.5%)、2位は『ゴミを分別する、減らす』(65.4%)、3位は『節電・節水を心がける』(53.9%)だった。この結果を受け、日常で取り組みやすい上位3つのような行動は習慣化しているが、『地産地消を意識する』『環境に配慮された商品を購入する』『代替フードを選択する』などといった行動は、まだ活動の余地を残していることが示唆された」と、日常で取り組みやすい行動はできているが、もう一歩先の行動には伸びしろを残していると分析した。
「サステナブルな社会の実現に向けて誰が行動していくべきかを聞いたところ、『国・政治』(66.4%)に次いで『個人』(59.0%)が高く、一人ひとりの行動が大切だと感じている人が多かった。加えて、5割前後の『自治体』や『大手企業』も行動するべきと考えられている」とのこと。「サステナブルな社会の実現に向けて、大手企業の行動に期待することは『社会的影響力がある』(84.1%)が最も高く、『実行力・発信力・巻き込み力』も60%以上を占めていた」と、サステナブルな社会の実現のためには、個人の行動に加えて、大手企業の影響力・実行力・発信力・巻き込み力にも期待されているのだと強調した。
「今回の調査結果を受けて、サステナブルな未来の実現のために、いままでMEToA Ginzaが培ってきた『サステナアクションにつながるノウハウ』を活かせるのではないかと考えた。METoA Ginzaでは、サステナブルを学べる体験型コンテンツに加え、銀座のクリーンアップ活動や生活者と対話するMeet-upなどを実施し、サステナブルな社会の実現に向けて、生活者と共に学び、共に考え、共にワクワクする未来を創る活動を実践してきた」とのこと。「こうしたノウハウを活かし、三菱電機グループ内外のサステナビリティ実現に向けたテクノロジーや仲間に出会うことで、未来にワクワク、仲間にワクワク、自分にワクワク、そのような“ワクワク”の連鎖を生み出し、社会にサステナアクションを拡げるべく、『サステナ“ワクワク”アクションプロジェクト』を発足する」と、「サステナ“ワクワク”アクションプロジェクト」を立ち上げる狙いを語った。
「同プロジェクトでは、METoA Ginzaがさまざまなパートナーと共に、ひとつの企業だけでは生み出せない新しい体験・交流からワクワクの連鎖を起こしていく。具体的な取り組みとしては、銀座ミツバチプロジェクトおよび松屋銀座と連携し、銀座ミツバチプロジェクトのはちみつメニューをカフェで展開するなど、共創の場づくりを実施していく」と、プロジェクトの概要について紹介。「また、METoA Ginzaのコンテンツや今までつながりをもった全国のパートナーと連携し、銀座以外のエリアにも活動を広げていく。銀座からワクワクの連鎖を生み出し、2030年SDGs期限に向けて、より多くのサステナアクションを生み出せるような活動をしていきたい」と、今後の展開にも言及してくれた。
続いて、エシカルコーディネーターのエバンズ亜莉沙氏、銀座ミツバチプロジェクトの田中淳夫副理事長、松屋 顧客戦略部の片岸茉紀氏をゲストに迎え、三菱電機の森岡グループマネージャーを交えた4名によるトークセッションが行われた。
オンラインで参加したエバンズ亜莉沙氏は、「近年のSDGsへの関心の高まりから、数年前に比べてさまざまなワードを聞く機会は増えてきたと感じており、調査結果にも表れていたと思う。一方で、言葉は知っていても理解するまでに至っていない人が多いという結果を受け、言葉だけが独り歩きしてトレンドで終わってしまうという懸念がある」と、調査結果に対する見解を語る。「社会課題の解決はとても長い時間がかかることなので、継続してアクションをしなければならない。そのためには、無理や我慢をしないことが大切で、大きく3つのポイントがある。1つ目は、『今あるモノを大事にする』こと。今あるものに感謝して、大切に長く使っていくことも、大事なアクションの一つだと思う。2つ目は、『人とつながる』こと。サステナブルをあまり難しく考えずに、気軽に楽しく取り組んでほしい。仲間がいればイベントにも気軽に参加しやすくなるし、同じ興味を持つ仲間とお互いのアクションについて話し合うことで、自然と知識も増えるし、理解がどんどん進んでいくと思う。3つ目は、『自分の興味を入口に』すること。食事やファッションなど、自分の中の『好き』や『心地よさ』を探って、楽しむことがサステナアクションの継続につながる」と、無理をせず自分に合ったサステナアクションから始めてほしいとアドバイスしてくれた。
松屋の片岸氏は、「松屋では『参加・体験型』をキーワードにイベントを発信している。サステナブルを考えるためには、まず体験してみることが重要だと思う。松屋銀座の持続可能な社会へ向けた暮らしを提案する全館イベント『BEAUTIFUL MIND 毎日ひとつ私と誰かにいいことを』では、実際に生活者に体験してもらうことで、楽しく学びや気づきにつなげてもらいたいと考えている」と、サステナブルに関する全館イベントを展開しているという。「松屋銀座では60年以上、日本で伝統あるモノ作りをしている地域や作り手を発掘し、その伝統技術を活かした展示をしている。さらにSDGsを体現していくために、一度使用したインスタレーションを、賛同する企業に貸与する取り組みをしている。これによって、さらに多くの人に知ってもらうきっかけとなり、展示物の廃棄ロスの低減にもつながる。他の企業へとバトンをつなぐことによって、銀座の松屋だけではなく全国の伝統のあるモノ作りへの貢献につながっていくと考えている。今後も、松屋を通じて地域や伝統工芸への貢献を続けていきたい」と、サステナアクションを活かして地域の伝統工芸を支援していく考えを示した。
銀座ミツバチプロジェクトの田中副理事長は、「私たちは2006年から始めた養蜂をきっかけに、銀座エリアの企業や団体とさまざまな取り組みをしてきた。松屋をはじめ多くの企業と蜂蜜商品を開発したり、銀座の屋上を緑化したり、子どもたちへの環境教育をしてきた。最近では、セブン-イレブン・ジャパンの中央区内の店舗で私たちの商品を置いてもらったり、一緒にクリーンアップを行った。他にもブリューインバー(銀座ブルワリーモンド)との取り組みでは、銀座で採蜜したはちみつを作ったビール造りを始めている。お酒は人が集まるきっかけにもなりやすいので、交流の場が作れる場と考えている」と、これまでの銀座エリアでの活動内容について紹介。「自然環境の問題については、知識から入ると難しいので、お酒やはちみつなど、『美味しい』『楽しい』ということを入口に広げていきたいと考えている。今年1月に宝塚市、福島市と包括連携協定を締結しており、4月には『広島平和ミツバチプロジェクト』を発足している。今後も地方との取り組みを積極的に行っていきたい」と、銀座から全国へ、養蜂を通じた都市と自然環境との共生を広げていきたいと意欲を語った。
三菱電機の森岡グループマネージャーは、「9月15日に初めての試みとして、関西大学の大学生52名とワークショップを実施した。そのワークショップでは、『月での暮らしをきっかけに地球上でのサステナブルを考える』というテーマで実施したのだが、学生からもサステナブルが身近に感じた、ワクワクしながら未来について考えるきっかけになったと言ってもらい、興味を持ってもらうことができた。こうした活動をもっと全国に広げていきたいと考えている」と、関西大学で実施したワークショップに手ごたえを感じている様子。「また今回、ゲストの3名からワクワクする話を聞いて、METoA Ginzaだけではない、食やファッションなど違った視点を入れて新たな取り組みをしていきたいと改めて感じた。銀座を拠点にしながらも全国の人々と一緒に、2030年のSDGs期限に向けて、今後もより多くのサステナアクションを生み出せるような活動をしていきたい」と、今後のプロジェクトの活動にも注目してほしいとアピールした。
[「サステナビリティに関する意識調査」概要]
対象エリア:全国
対象者:15歳以上の男女1363名
※10代200名、20代187名、30代183名、40代190名、50代205名、60代201名、70代以上197 名
調査期間:8月22日(火)~8月24日(木)
方法:インターネット調査
調査会社:インテージ
METoA Ginza=https://metoa.jp/
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