- Drink&Food2023/09/29 21:28
ビオスタイル、食スタイルを体現した食品ブランド「GOOD NATURE MARKET」からサステナブルなアップサイクル食などを販売
ビオスタイルが運営する複合型商業施設GOOD NATURE STATIONから生まれた新しい食スタイルを体現した食品ブランド「GOOD NATURE MARKET」は、9月より、食品ロス問題へ一石を投じたいという思いで立ち上げた「GOOD CACAO」シリーズから、「とろとろ野菜と白味噌の京風仕立てグリーンカレー」「カカオ京せんべえ 抹茶くりぃむサンド」の2つの新商品を発売。9月15日には、「即席麺」シリーズから「九条ねぎと柚子こしょう香る旨出汁らーめん」と「九条ねぎと京ゆばの旨出汁カレーうどん」の2つの新商品を発売した。9月28日に行われた試食会では、一般的には廃棄されることの多い“カカオハスク(カカオ豆の皮)”をアップサイクルして活用する取り組みなどについて紹介した。
「当社は、京阪ホールディングスのグループ会社で、京都・四条河原町に2019年12月に開業した複合型商業施設『GOOD NATURE STATION』を運営している」と、ビオスタイル 清水裕介氏が挨拶。「京阪グループが推進する“SDGsを実現するライフスタイル”を企画・提案する『BIOSTYLE PROJECT』をけん引し、“信じられるものだけを、美味しく、楽しく。人も地球も元気にする『GOOD NATURE』”というコンセプトの下、サステナブルな商品開発、施設運営を行っている」と、SDGs達成に貢献するとともに、社会と調和した持続的な成長を目指しているのだと力説する。「健康的で美しく、クオリティの高い生活を実現しながら、SDGsの達成にも貢献していく。京阪グループでは、そんな循環型社会に寄与するライフスタイルを『ビオスタイル』として展開し、消費者に提案している」と、SDGsを実現するライフスタイルを提案。「規制や我慢だけから生まれる活動ではなく、“人にも地球にもいいものごとを、毎日の生活の中に、楽しく、無理なく、取り入れていくことができる明るい循環型社会の実現”に貢献するため、様々な活動を推進している」と、紹介した。
「複合型商業施設『GOOD NATURE STATION』では、2019年の開業当初から、館内からできる限りプラスチック廃棄物を出さない取り組みを行っている」とのこと。「1階GOOD NATURE MARKETのスープやドリンクを入れるカップは、アイルランドで開発されたバタフライカップと呼ばれる紙製のカップで提供している。ストローはさとうきび由来、ナイフやフォークなども、微生物等の力で最終的には水と二酸化炭素に分解される生分解性プラスチックを使用している」と、1Fのマーケットでの取り組みを解説。「2Fのレストランでは、えんこう米というコンポスト(生ごみ処理機)でできた堆肥を使用して作ったお米を使用したり、廃棄の少ない商品開発や有機農家の野菜、京豆腐のおから、食の多様性への対応を行っている。また、食器は欠けたお皿を金継ぎして使用している」と取り組みを教えてくれた。
「お米の循環プロジェクトでは、循環型農業を実践する日本食品リサイクルネットワークと近江園田ふぁーむに協力してもらい、施設内の食品廃棄物をコンポストで農業用肥料に生まれ変わらせて育てたお米を、毎秋収穫している」と、循環するお米づくりに取り組んでいるのだとか。「カカオは、児童労働などその生産体制にいまだ多くの問題を抱えている。そんな中、オリジナルスイーツブランドRAUのシェフショコラティエールが着目したのがコスタリカのカカオ。パティシエ自身がコスタリカに渡り、生産者や研究者と直接会い、無農薬の素晴らしい生産環境と品質に感動し採用した。RAUはフェアトレードにこだわり、マーケットに左右されない正当な価格でカカオ豆を購入することに徹底。そして、より多くのカカオ豆を継続的に購入することで、生産者の安定した収入源を確保できる循環作りに努めている」と、コスタリカのカカオ豆との関わりについて言及。「また、通常であれば廃棄される外皮(ハスク)を国産の有機煎茶とブレンドしたカカオティーや、カカオカレー、カカオ琥珀糖、カカオミルクジャムなど、FOODブランド『GOOD NATURE MARKET』のカカオシリーズの原料として活用。高ポリフェノールかつ素晴らしい風味を生かした商品を開発することで食品ロスの軽減とともに、新たな価値として再生している」と、カカオ豆の約30%を占めるカカオハスクに循環を見出したアップサイクル商品を開発しているのだと教えてくれた。「さらに、オーガニックコスメも展開。植物の根も、葉も、茎も、花も、実も、あますところなくエキスとして抽出し、植物の力を最大限に活かしているのが特徴となっている。商品に使う資材も厳選し、できるだけ環境に負荷のかからないものづくりをしている」と、オーガニックコスメ開発についても紹介した。
「4F~9Fのホテルは、環境や健康に配慮した建物が認定される『WELL Building Standard(以下、WELL認証)』をゴールドランクで取得した。ホテル版評価基準によるWELL認証(v1)の取得は、当ホテルが世界で初めてとなる」と、清潔で安心な空間をつくる空調方式や手洗い環境の整備、快適な眠りと目覚めのため独自に開発した「快眠照明システム」や京都の植生を再現した大緑化壁、京都らしさ、日本らしさを表現した客室デザインなどが評価され、ゴールドランクでの取得に至ったとのこと。「さらに、ホテル宿泊者を対象に、日々を彩る素敵なきっかけとなるイベントを用意している。地元の生産者、作家、文化と触れ合える、ここでしかできない京都のローカル体験も企画している」と、アクティビティなどにも取り組んでいると説明した。
次に、同 福田真也氏が、食品ロス問題へ一石を投じたいという思いで立ち上げた「GOOD CACAO」シリーズの新商品について紹介した。「『GOOD CACAO』シリーズの『CACAO CURRY』は、カカオのコクと野菜の旨味が絡み合う、ビストロ仕込みの本格カレーとなっている」とのこと。「カカオハスク(カカオ豆の皮)はカカオ全体の約30%を占め、心癒される香りや独特のコクや旨味を持ちながら、そのほとんどが活用されることはない。カカオハスクも愛情を込めてつくられたカカオの一部であるだけに、カカオハスクの価値を高めて産地に還元するという循環を目指している」と、カカオハスクを廃棄することなく利用するための取り組みに力を入れているのだと強調する。「『CACAO CURRY』は、小麦不使用となっている。日本で食物アレルギーを持つ人は人口の1~2%といわれている。その中でも小麦アレルギーの人は約9%を占めると考えられている。一般的なカレーにはとろみ付けやコク増しのために小麦粉を使っているが、『CACAO CURRY』では野菜でとろみがつくため、近年の食物アレルギーの状況を考慮して小麦粉を使用していない」と、アレルギーに配慮しているのだと語る。「また、食品添加物不使用となっている。シェフ監修でOEM先のノウハウをフル活用することで、素材を惜しみなく使用し、風味豊かで旨味たっぷりのカレーに仕上げた結果、食品添加物を使用する必要がなくなった」と、ビストロ仕込みの本格カレーとして好評を得ているのだという。
「『CACAO CURRY』ではこれまでに8種類を販売。そして9月22日から新商品『とろとろ野菜と白味噌の京風仕立てグリーンカレー』を発売した」と、新たな味わいのカレーを販売したのだと紹介する。「ココナッツミルクが苦手な人でも食べやすい和テイストに仕上げている。ナスや九条ねぎなどの和の具材と国産鶏肉のうまみに、隠し味のほんのりビターなカカオがコク深く絡み合う。そこに野菜のうまみと京都の白味噌『西京味噌』が加わった、上品でまろやかな口当たりが特徴となっている。野菜とココナッツミルクでとろみづけをしていて、小麦粉は使用せず、グルテンフリーで仕上げた」と中味について教えてくれた。
「さらに9月1日からは『カカオ京せんべえ 抹茶くりぃむサンド』も販売している。今年6月にJR京都駅構内の店舗で限定発売された『カカオ京せんべえ 抹茶くりぃむサンド』は、発売後7ヵ月で販売個数2500箱を突破した『カカオ京せんべえ』で、京都産抹茶のクリームをサンドした商品となっている」とのこと。
「1803年に京都で創業した老舗和菓子店『京菓子司 亀屋良長』によるレシピ監修のもと、『GOOD CACAO』シリーズのみのオリジナルレシピで誕生した。卵をあえて使用せずに、カカオと古代小麦の香りを生かした『カカオ京せんべえ』は、プチプチ食感のカカオハスクと芳醇なカカオパウダーを練りこんだ、パリッと香ばしい逸品となっている。そこに、こだわりの抹茶クリームをサンドして、原材料にもこだわった美味しく体にもやさしいクリームサンドに仕上げた。抹茶は、本格的な京都産抹茶を使用。ショートニングはオーガニックのものを使用し、口当たりの良いふわふわなクリームに仕立てている。また、カカオバターを加えることで、深いコクを感じてもらえる」と、商品特徴について解説してくれた。
同 山崎佳奈氏は、「即席麵」シリーズの特徴について紹介した。「『即席麵』シリーズは、お湯をかけるだけ、火を使わずに簡単調理が可能となっている。子どもや料理が苦手な男性、年配の人でも安全に調理することができる」と、簡単便利で安全調理が可能な商品なのだと語る。「保存場所を選ばず、届けやすい常温保存が可能。ローリングストックやギフトとしても活用できる」と長期保存ができるのだとか。「京都の九条ねぎと京ゆばを使用。こだわりの厳選素材で、京都土産としても重宝してもらえる」とのこと。「できるだけ、自然の素材で、カロリー、脂質も控えめだけどおいしい商品になっている」と食べやすい味わいになっているという。「即席麵は、通常の麺に比べて5%のロス減となっている」と、もったいないものを減らしているのだと教えてくれた。「この即席麺は、乾麺を作成し、倉庫で半年以上寝かせている。乾麺を倉庫で半年以上熟成させることで、小麦粉のグルテンの組成が変わり、ぬめりやばたつきのない、コシのある麺に仕上がる」と、乾麺を半年寝かせているとのこと。「コシが自慢の特許製法で、茹でた麺を冷凍庫で3日以上かけて、ゆっくり冷凍させることで、麺の中に含まれる水の組成が変わり、独自のコシが生まれる。凍り過ぎると湯戻りせず、凍っていないと即席麺にならない。微妙な温度変化は、麺の温度を肌で感じて凍り具合を判断し、研ぎ澄まされた職人感覚で行う」と、麺を茹でてから乾燥までに5日間かかるという。「時間が足りない共働き世代や買いだめ必須の子育て世代に最適で、高齢化する日本の食問題にも一石を投じることができる」と、即席麺は社会貢献につながる商品なのだと力説。「即席麺は棒状の乾麺と比べて、端の方まで利用することができる。そのため、通常の乾麺は9%のロスがある一方、即席用の麺は4%のロスとなり、その差は5%分のフードロスの軽減に寄与する。このような取り組みによって、もったいないを減らすモノづくりが進められている」と、もったいないものを減らすモノづくりを具現化した商品なのだと述べていた。
「今回新発売する『九条ねぎと柚子こしょう香る旨出汁らーめん』は、鶏がらと野菜出汁の和風醤油味となっている。京都産の九条ねぎに柚子こしょうが香る旨味たっぷりのやさしい味わいに仕上げている。九条ねぎは、フリーズドライではなく、低温熱風という製法でじっくりと時間をかけて風味の良さを残した。葉肉が厚く食べごたえのある九条ねぎだからこそ、乾燥タイプでもスープに入れると水分を含み、ボリューム感がある。別添えのかつおぶしと、国産青柚子を使用した爽やかな柚子こしょうがアクセントになっている」とのこと。「『九条ねぎと京ゆばの旨出汁カレーうどん』は、らーめんと同様に、低温熱風製法でじっくりと時間をかけて仕上げた京都産の九条ねぎと、清浄な地下水と国産大豆を使って1枚1枚職人の手作業でていねいに作られた京都『三田久』の京ゆばを贅沢に使用し、スパイスとかつおが香る旨味たっぷりのやさしい味わいに仕上げている。適度なとろみでスープに麺が絡みやすく、別添えのかつお節で、和のおいしさも味わえる」と、詳細について教えてくれた。
ブランドや商品特徴について、同 樹宏昌氏が紹介した。「『GOOD NATURE MARKET』は、体、心、地域、社会、そして地球にGOODという、5GOODなおいしさを、楽しく、簡単に毎日の食卓へ届け、人々が描く幸せな未来につなげるための新しい食のスタイルを提案したいという思いから立ち上がったブランド。サステナビリティや健康問題に対する関心が世界中で高まる中で、消費者に我慢せずに楽しみながら、環境や社会にも良いものを自分らしく取り入れてもらいたいと考えている」とブランドについて説明する。
「『GOOD CACAO』シリーズは、カカオハスクを余すことなく活用し、世界の食品ロス問題へ一石を投じることができないかと開発され、サステナブルなアップサイクル食として昨年京都で誕生した。一時は入荷待ちの商品が出たほど人気で、カカオの香りや深みをうまく活用した『カカオカレー』シリーズ、カカオの香りと芳醇な味わいを楽しめるクラフト仕上げの『カカオ生コーラ』と『カカオジンジャーレモン』、京都の老舗和菓子屋の『京菓子司 亀屋良長』がレシピ監修した『カカオ京せんべえ』など多くのヒット商品が生まれている」と、上質なカカオのおいしさを余すことなく活用した商品を展開するシリーズなのだと語っていた。また、カカオハスクでつくられたブロックなども紹介してくれた。
[小売価格]
とろとろ野菜と白味噌の京風仕立てグリーンカレー:648円
カカオ京せんべえ 抹茶くりぃむサンド:1350円
九条ねぎと柚子こしょう香る旨出汁らーめん:500円
九条ねぎと京ゆばの旨出汁カレーうどん:500円
(すべて税込)
[発売日]
とろとろ野菜と白味噌の京風仕立てグリーンカレー:9月22日(金)
カカオ京せんべえ 抹茶くりぃむサンド:9月1日(金)
九条ねぎと柚子こしょう香る旨出汁らーめん:9月15日(金)
九条ねぎと京ゆばの旨出汁カレーうどん:9月15日(金)
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