- Drink&Food2023/11/10 21:16
日本エイサー、台湾ハムグループが製造するプラントベースフード「NO MEATING」を来年春から順次発売
日本エイサーは、台湾ハムグループが製造するプラントベースフード「NO MEATING」(ノーミーティング)の日本国内総代理店として展開を開始する。これにともない、11月9日に台湾ハム、NO MEATING、日本エイサーの3社による日本参入発表会と試食会を開催した。発表会では、3社の代表による挨拶、「NO MEATING」の商品および事業説明、3社による提携調印式を行った。また、プロゴルファーの古閑美保さんがゲストとして登場。「NO MEATING」のプラントベースフードを試食し、その味わいを大絶賛した。
まず、台湾ハム 台湾農畜産工業 会長の張華欣(ハリソン・チャン)氏が挨拶した。「1967年、高崎ハムとの合同出資によって『台湾ハム』が創立された。翌年から日本への豚肉輸出が本格化。昨年日本の農林水産省から許可を得て、台湾で唯一の豚肉加工食品と鶏肉加工食品の両方を日本に輸出できる会社となった」と、日本と関係が深い食肉加工食品会社なのだと紹介する。「現在、台湾のほとんどのスーパーマーケットで当社の製品を購入することができる」と、台湾国内では多くの支持を集める会社なのだと説明。「主な製品は、ハムやベーコン、ソーセージといった加工食品となる」と、食肉加工製品を台湾の人々に届けているのだと教えてくれた。「さらに、台湾食品工業発展研究所との共同開発によって、リアルな食感と美味しさを実現した第3世代のプラントベースフード『NO MEATING』を立ち上げた。日本にもこの美味しさを広めたいという強い思いで日本進出を果たし、日本エイサーが『NO MEATING』の国内総代理店となって日本へ広めてもらう」と、美味しさにこだわったプラントベースフードを通じて日本マーケットに挑戦し、その美味しさを届けたいと意気込んだ。
次に、NO MEATING 緒裕バイオテック 会長の張嵐欣(フランシス・チャン)氏が挨拶した。「当社の目標は、市場のニーズに応えるだけでなく、サステナブルな食を実現し、次世代の食肉業界の最大手となること。サステナブルフード『NO MEATING』は、100%植物性素材を使った植物の栄養価値においしさをかけ合わせた、おいしくて持続可能な新たな肉のジャンルとなる。独自の特許製法である筋繊維化プロテインファイバー技術によって、リアルな肉の質感を再現することができ、やわらかい白身魚やとんかつのジューシーさなど、動物性の肉と変わらない味わいや食感を実現できた」と、食肉と遜色ない見た目や味のプラントベースフードなのだと訴える。「『NO MEATING』はベジタリアンやビーガンになることを勧めているのではなく、シンプルにおいしい、そんな新たな選択肢を日本の人々に届けたいと思う」と、新たな選択肢を提供することで、食のバリエーションを広げていきたいのだと強調した。
そして、日本エイサー 代表取締役社長の詹國良(ボブ・セン)氏が登壇し挨拶した。「エイサーグループは、1976年に創業して、今年で47年目を迎えた。また、日本法人も35周年を迎えることができた。コアビジネスは、PC、モニター、ライフスタイル家電などのITビジネスだが近年は事業の多角化と強靭化を図り、本社では交通インフラシステム、医療機器、ITサービスそれからグローバル流通など幅広い分野のビジネスも展開している」と、同社の事業概要を紹介。「台湾ハム会長のハリソン氏たちと出会い、日本との深い縁、美味しいものを日本にも届けたいという強い気持ち、そして企業としてESGやSDGsを尊重する姿勢に強く感銘を受けた」と、台湾ハムとの出会いについて語る。「『台湾ハム』そして『NO MEATING』のブランドを日本でも大切に育てたいという意向を聞き、当社がその力になることができる、そして協力したいと思い今回の提携を決定した」と、「NO MEATING」の日本国内総代理店として展開するに至った経緯を説明する。「昨年度、国内のプラントベースフード市場は約411億円規模で、年間成長率は30%にも達しており、当社としてはまず来年度に市場シェア1%の獲得を目指す。そして、5ヵ年計画でその5倍までの成長を図るべく、パートナーたちと密に相談しながら準備を進めている」と、「NO MEATING」を日本市場に認知させていくと意気込む。「『NO MEATING』の国内市場での本格展開、すなわち消費者の人々が店頭で買えるようになるのは来年春を予定している。ぜひ当社が展開する台湾ハム、NO MEATINGを食べてその美味しさを体感してみてほしい」と、プラントベースフードの新たな概念を「NO MEATING」を通じてアピールしていくと述べていた。
日本エイサー Next Acer担当部長 石岡宣慶氏がプラントベースフードブランド「NO MEATING」の商品について説明した。「『NO MEATING』は美味しさと栄養にこだわったプラントベースフードとなっている。そして、最大の特徴は特許製法でリアルな食感に仕上げたところ。特許技術製法『筋繊維化プロテインファイバー技術』を用い、肉や魚の筋繊維・身の形状を再現するとともに、味・食感・見た目も再現、何よりも『美味しさ』を追求している」と、これまでのプラントベースフードとは一線を画す技術で、肉や魚を再現していると力説する。
「『NO MEATING』が展開する商品を第3世代の植物性肉と呼んでいる。第1世代は、はんぺんなどの練り物が該当する。切ると断面が平らで食感も練り物感が拭えないものになっている。第2世代では、筋繊維化プロテインファイバー技術を使用した植物性肉のことを指す。そして今回紹介する第3世代と呼ぶ商品は、筋繊維化プロテインファイバー技術を進化させ、味・風味をあらかじめ含んだ状態で成形することに成功した商品となっている」と、筋繊維や身の形状ごとに味や風味を加えて再現しているのが「NO MEATING」の商品なのだと強調する。
「『NO MEATING』製品はビーガンやベジタリアンの人だけに向けた商品ではなく、“美味しいから食べる、日々の食材”として選択してもらえるように味・食感にこだわっている」と、新たな食として選択してもらえるように製品化していると訴えた。「『NO MEATING』が展開する商品は、フィッシュフライ、餃子、とんかつ、魯肉飯、ジャーキー、台湾ふりかけ、タラの蒸し物などとなる」と、日本導入予定商品について紹介。「さらに来年1月にはヴィーガン商品専門の『ブイクックスーパー』で先行販売キャンペーンを実施する」と、来年春の本格販売を前にいち早く「NO MEATING」商品を体感できる機会を設けると述べていた。
この後、台湾ハム、NO MEATING、日本エイサー三社での提携調印式も実施した。台湾ハム 会長の張華欣(ハリソン・チャン)氏、NO MEATING 会長の張嵐欣氏、日本エイサー 代表取締役社長の詹國良(ボブ・セン)の3名が登壇し、調印式を執り行った。
今回、特別ゲストとしてプロゴルファーの古閑美保さんが登壇し、日本エイサーの詹國良(ボブ・セン)氏とトークセッションを行った。まず、アスリートとして食事面で気にかけていることについて聞いた。「現役時代は、体作りの観点からタンパク質を意識して食事選びをしていた。最近は運動量も減っているので、太らないように食事はかなり気をつけている」と、トーナメントプロを引退した後も食事の面から体調管理を行っているという。
プラントベースフードについての印象では、「過去に食べたことはあったが、パサついていて、味が良くないという印象があった。しかし体作りのために食感や味の優先度を下げて仕方なく選んでいた」と、プロツアーで戦い抜くために、やむを得ずプラントベースフードを食事に取り入れていたと話す。
そんなプラントベースフードについてあまり良い印象を持っていない古閑さんに、実際に「NO MEATING」の植物性ミート餃子、フィッシュフライを試食してもらった。
植物性ミート餃子を口に入れた瞬間、「とても美味しく、パサツキがなく食べやすい。ジューシーで香りも本物のよう。いわれなければプラントベースフードと思わない」と大絶賛。
フィッシュフライについては、「食感は魚。おいしくて、栄養価も高くて、ヘルシーなので、体づくりの際にも積極的に取り入れられる。プラントベースフードの概念が覆されてしまった」と、見た目と味わいに終始驚いていた。
最後に古閑さんは、「いままで我慢して食べていたプラントベースフードのイメージがすごく変わった。パサツキがなく、味、香り、食感、見た目が本物に近くて驚いた。本当にびっくりした」と、試食した植物性ミート餃子とフィッシュフライに食肉が使われていないことがいまだに信じられないといった様子だった。
1967年、高崎ハムとの合同出資によって「台湾ハム」を創立。翌年から日本への豚肉輸出が本格化。60年にわたり食肉を扱ってきた技術を活かし、2020年に子会社「緒裕バイオテック」を設立した。そして、台湾食品工業発展研究所との共同開発によって、リアルな食感と美味しさを実現した第3世代のプラントベースフード「NO MEATING」が誕生した。日本にもこの美味しさを広めたいという強い思いから日本進出を果たすべく、日本エイサーが「NO MEATING」の国内総代理店として日本市場に商品を広めていくという。まずは小売店、飲食店、配食サービスなどへの展開を予定しており、来年春には全国のスーパーマーケット等で購入ができる予定だという。
「NO MEATING」の特徴は、第3世代プラントベースフード特許製法「筋繊維化プロテインファイバー技術」によって肉の食感と風味を再現。食用心理測定技術を導入し、100%植物性でありながら目も舌も満足できる仕上がりとなっている。食肉の代替としてではなく、おいしさを理由に選んでもらえる商品なのだという。また、契約農家から新鮮な食材を直接調達。大豆、タマネギ、ゴボウ、ビーツなど素材の味と色を活かし、その土地本来の栄養を大切にしているとのこと。もちろん人工着色料や合成保存料は使用していないという。さらに、持続可能な生活様式が求められる今日。食肉に比べて環境負荷の少ない「NO MEATING」を活用することで、温室効果ガスの削減に貢献できるとのこと。9種類の必須アミノ酸を含んだ完全タンパク質食品なので、毎日の食事に活用することでタンパク質や食物繊維を効果的に摂取できるのだという。
日本エイサー=https://acerjapan.com/