Baby&Care♥2023/11/15 19:41

Konel、おもちゃを口の中に食べさせると咀嚼音や楽しい反応を返すしゃべるおもちゃ箱「ぐ～ぐ～モンスター」をCAMPFIREで予約開始

日本橋・金沢・下北沢を拠点に活動する越境型クリエイティブ集団Konelは、おもちゃを口の中に食べさせると咀嚼音や楽しい反応を返す、しゃべるおもちゃ箱「ぐ～ぐ～モンスター」を開発した。

「ぐ～ぐ～モンスター」は、おもちゃコンサルタントとタッグを組んで開発した、いやいや期の子どもの片付けをサポートする“お片付けエンターテインメント”プロダクト。おもちゃコンサルタントの佐藤香織氏のアイデアに共感したKonelとタカムラ産業がタッグを組んで開発し、スマートフォン（iPhone専用）とダンボールで“しゃべるおもちゃ箱”が完成したという。クラウドファンディングサイトCAMPFIREで予約受付を行っている。

しゃべるおもちゃ箱「ぐ～ぐ～モンスター」は、「あかいおもちゃが食べたいな」「ふわふわのおもちゃが食べたいな」など、約20種類のオーダー通りにおもちゃを入れると、それぞれに対応した咀嚼音や楽しい反応を返し、宝探し感覚で片付けができるコミュニケーション型のおもちゃ箱となっている。おもちゃコンサルタントの佐藤氏は、「このアイデアは、友人の子どもたちとレストランごっこ遊びをしているときに思いついた。子どもが『何食べたい？』と聞いてくるので、『赤いものが食べたいな』などと返すと、それを一生懸命探してきてくれて。オーダーに応えようと目をきらきらさせながら探す様子を見て、周囲の子育て世代の悩みで多い『お片付け』に使えるかもしれないと思ったのが開発のきっかけだった」と、「ぐ～ぐ～モンスター」を商品化するに至る経緯について説明する。

「いやいや期の子どもは親から『片付けなさい』と言われるのを嫌がる一方、『自分でできるもん』という気持ちも持っている。モンスターがオーダーしたおもちゃを自分で探して与えて、フィードバックを得ることで、子どもの自己効力感を伸ばすことができるのではと考えた。モンスターが発する『食べたい』もののオーダーは、色や形、『ふわふわ』『つるつる』といったテクスチャに加え、『甘い』といった味覚などさまざま。ランダムにオーダーが出ることで、子どもは想像力を働かせて探すようになる。また、親子の間で『これ甘そう』『何で甘いと思うの？』といった新たなコミュニケーションが生まれることも期待している」と、親子の新たなコミュニケーションを育むきっかけ作りにも貢献していきたいと話していた。

開発にあたっては、プロトタイプ1個から作れるタカムラ産業とタッグを組むことで、何度も素材や形を検討したという。頭の形に丸みを加えたりサイズ感を調整したり、タカムラ産業に相談しながら改良を加えている。筐体のダンボールは、親子で組み立てて命を吹き込むというアイデアを持たせており、腕や羽などのパーツのイラストをプリントして、自分だけのモンスターをアレンジすることができる。目入れで魂を入れて完成させるといった、愛着を持たせることも可能となっている。

Konelテクニカルディレクターの荻野靖洋氏は、「小さな子どもがいる家庭で抱えがちな『お片付けのストレス』をポジティブな遊びに変換する佐藤氏のアイデアに強く共感し、プロジェクトに参加させてもらった。当社の強みであるテクノロジーとプロトタイピングの知見を活かし、スマートフォン内で動作するウェブアプリケーションや筐体の機構設計などを主に担当した。アプリケーション内ではスマートフォンのインカメラを用いて画像認識を行い、おもちゃの出入りや特徴を判定している。体験や技術の検証を何回も繰り返した結果、最終的にスマホと段ボールが組み合わさることで、お片付けがエンターテイメントに変わるプロダクトになった。家庭で子どもと一緒に楽しんでほしい」と、開発におけるこだわりを語ってくれた。