ロッテ、家族のむし歯菌感染に関する意識調査、親の約7割がキスやお箸の共有で子どもへのむし歯菌感染を心配

ロッテ、11月19日の「家族の日」に先駆け、「家族のむし歯菌感染に関する意識調査」を実施した。同調査では、子どものオーラルケアへの認識に夫婦間で大きな差はないものの、実際に子どもの歯みがきを行っているのは母親という家庭が多いことが明らかになった。また、静岡県立大学の仲井雪絵先生に、キシリトールによる家族間のむし歯菌感染予防に関して話を聞いた。

母親・父親の約7割が「親のむし歯菌が子どもに移ること」を認識していた。さらに子どもへのキスやスプーン・お箸の共有によってむし歯菌が移ると心配した経験があると回答した。

母親の73.6%は「歯科健診・妊婦健診」や「メディア」から家族のむし歯菌感染を知ったと回答した一方で、父親の22.6%は母親から教えてもらったと回答。母親から父親へ情報を共有している家庭が多いことが明らかになった。

妊娠期にキシリトール入り食品を活用している親の割合は15%以下という結果になった。一方でキシリトールのメリットが伝わると約7割は「取り入れたい」と回答した。

子どもの歯みがきを行っているのは「母親」という回答が最も多い結果になった。母親の約6割がパートナーにも子どもの歯みがきに介入してほしいと思っていることが判明した。

この結果を受けて、静岡県立大学短期大学部教授/小児歯科専門医指導医の仲井雪絵先生は、「口の中に住みついているむし歯菌(ミュータンスレンサ球菌)は、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には存在しない。むし歯菌は他の人から移ることによって、口の中に住みつくことになる。このむし歯菌を保有する他者から赤ちゃんの口腔内に菌が感染することで、赤ちゃんのむし歯への一歩がはじまる。基本的には家族内感染といわれ、赤ちゃんにとって最も身近な母親だけでなく、父親、祖父母、兄弟など家族の誰もが感染源になりえる。感染経路としては、食事時に大人が使ったスプーン・箸を共用したり、口にキスをしたりする行為などが挙げられる。それらの行為によって、唾液を介してむし歯菌が移る。忙しい子育てライフの中で効果的に感染予防を行うには、感染源へのアプローチがカギになる。感染源になりうる家族の口内環境を赤ちゃんが生まれる前、つまり妊娠前や妊娠中から整えておくことが重要となる。妊娠中や子育て中に、手軽に出来るセルフケアとして習慣にしてほしいのが、口内環境を整えるのに有効といわれるキシリトールだ」と解説する。

「天然甘味料であるキシリトールは、むし歯菌の元となるネバネバ物質(不溶性グルカン)がつくられないため、歯からはがれやすくなり、むし歯菌は定着しにくくなる。毎日の歯みがきやフッ素入り歯磨き剤の活用に加えて、1日合計5~10グラムのキシリトールを3回以上(食前、食後、食間など)にキシリトール入りのガムやタブレットを取り入れることもむし歯予防に効果的だ。感染源はけっして母親だけではない。子どもへの感染予防の確実性をあげるためには、父親や祖父母など、子どもと接する家族みんなが自分の口内環境を整えることが大切となる」と指摘する。

仲井先生は、妊婦107名をキシリトール群とキシリトールをとらなかった群の2グループにわけ、比較対照研究を行った。両群の母親達は歯磨き・食事指導を同じように受け、キシリトール群はさらにキシリトール入りガムを妊娠6ヵ月から出産後9ヵ月まで13ヵ月間の間、1日平均3回摂取した。その結果キシリトールを妊娠中からとっていたほうが、母親自身のミュータンス菌数が減少し、さらに子どもへのミュータンス菌伝播も予防できることがわかった。生後9ヵ月時点で母親がキシリトールの摂取を中止しても、母子伝播予防の効果は子どもが2才になるまで続くこともわかった。感染時期については、8ヵ月以上も遅らせることができたという。

[調査概要]
調査方法:WEBアンケート調査
調査対象:0~3歳の子どもを持つ親(全国/20~40代)
有効回答数:400名
調査期間:10月13日(金)~16日(月)

ロッテ=https://www.lotte.co.jp/


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