- Health&Medical2023/11/21 13:20
エステー、「睡眠習慣やリズム」に関する実態調査、平日/休日の就寝・起床リズムのズレで起きる「睡眠時差ボケ」も
エステーは、睡眠習慣や就寝・起床リズムの実態を明らかにするため、20~49歳までの男女417人を対象に「睡眠習慣やリズム」に関する実態調査を実施した。その結果、20代女性が最大、平均1.7時間のズレがあり、平日/休日の就寝・起床リズムのズレで起きる「睡眠時差ボケ」もみられた。また、約5人に1人が「休日の寝だめ」をしており、「だらだらスマホ」は半数以上、「休日・在宅勤務前日の夜更かし」も約3割が習慣化していることが明らかとなった。
平日の朝は決まった時刻に起きるけれど、休日は遅寝遅起き。このような就寝・起床リズムのズレによって、日中の眠気や疲労感など、日付変更線をまたいで生じる「時差ボケ」と同じような症状が起こるといわれている(学術的には、社会時刻と個人の生物時計の性質(睡眠、生理機能リズムの位相)の不一致によって心身の不調を呈する状態を「社会的ジェットラグ」という。出典:「3)社会的ジェットラグがもたらす健康リスク」「睡眠関連障害と全身性疾患をめぐって」「日本内科学会雑誌」、105巻、9号、1675頁)。快眠セラピスト・睡眠環境プランナーの三橋美穂氏によると、こうした「睡眠時差ボケ」が続くと、メンタルヘルスの不調や肥満・糖尿病などの生活習慣病のリスクにつながるため、就寝・起床時間のズレ(以下、「睡眠時差」)は1時間以内に収めることが理想だという。
調査の結果、平日(勤務日)と休日の「睡眠時差」は全体平均が1.2時間、特に20代女性が最も大きく平均1.7時間に上った。昨今増加している在宅勤務と出社のハイブリッド勤務によって、同じ平日においても「睡眠時差」が起こっていることも分かった。また、休み明けの仕事の日に、「日中に眠くなる」「疲労・倦怠感を感じる」など、約7割が何らかの不調や症状を感じている一方、対策をしている人の割合は3割以下と、まだ解決方法が浸透していないという課題も明らかになった。
同社は今年9月27日から、心地よい空間づくりをサポートする寝室用フレグランス「消臭力 Premium Aroma For Sleep 寝室用」とシリーズ初のミストタイプ「消臭力 Premium Aroma For Sleep 寝室用 ミスト」を新発売した。今回の調査結果を踏まえ、生活者のおやすみ環境についてまずは寝室の“香り”から整えることを提案していく。
調査結果では、平日(勤務日)と休日の「睡眠時差」は、20代女性が最大、平均1.7時間のズレがみられた。約2人に1人が、要注意ラインの1時間超となっている。6割近くが、休日に比べて平日(勤務日)の方が睡眠時間が短いこともわかった。約5人に1人が休日に「寝だめ」していることも明らかとなった。睡眠に関してやめられない習慣1位は就寝前の「だらだらスマホ」。半数以上がやめられないと回答した。平均時間は49分だった。「休日や在宅勤務前日の夜更かし」「休日の寝だめ」も約3割がやめられないと回答した。「休み明けの仕事の日」に不調や症状を感じる人は約7割いた。特に「日中に眠くなる」人が約4割でトップとなった。6割以上が「質の高い睡眠を取れていない」と実感するも、対策は3割以下にとどまることも明らかとなった。
[調査概要]
調査内容:「睡眠習慣やリズム」に関する実態調査
調査期間:10月16日~10月18日
調査対象:20~49歳までの働いている男女417人
調査方法:インターネット調査(自社調査)
※本文中のグラフの構成比は、小数点以下第2位を四捨五入しているため、必ずしも合計が100%にならないものもある