約4割が振袖等の衣装を着用しスタジオ撮影するが地元の式典参加は半数に

労働力不足問題解決のリーディングカンパニーとして、複数のSaaSを展開するうるるの100％子会社、OurPhotoは、今年に成人式を迎えた416名を対象に「成人式最新実態調査2023」を実施した。

人生の節目のひとつであり、一生に一度の晴れ舞台でもある「成人式」。しかし近年では新型コロナウイルス感染症の影響で「成人式」の延期や中止が続いたり、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられたりと、成人式の在り方や周辺環境に大きな変化があった。そこでOurPhotoでは、新型コロナウイルスの5類移行後初の成人式を目前に、2023年に成人式を迎えた416名を対象に成人式に関する実態を調査した（調査対象：全国の2023年に成人式を迎えた男女、調査方法：インターネット調査、調査期間：2023年12月15日～12月17日、サンプル数：416名）。

成人式を迎えるにあたって実施したイベントについて聞いたところ、「地元の式典への参加」が最も多かったものの半数にとどまる結果となった。次いで「衣装の着用（振袖／袴、スーツ／ワンピース 等）」の回答も45.2％と半数近くにのぼり、「スタジオ撮影」の回答は約4割（38.5％）ということがわかった。

成人式を迎えるにあたって実施したイベントの準備や予約などを「いつ頃から始めたか」について聞いたところ、最も多かった回答は「成人式当日」（15.7％）、次いで成人式の「2～3カ月前」（14.2％）、「1週間～1ヵ月（2023年12月～1月初旬）」（13.5％）という結果になった。成人式の「1週間～半年前」から準備をしたのは3割以上（36.3％）、「1年以上前から」は2割（19.4％）となる。

成人式当日に大変だったことや苦労したことについては、「特になし」が62.2％と半数以上だった。「着付けや美容院の時間が伸びてしまった」、「自分や家族で着付けをしたがうまくいかなかった」といった「衣装（振袖や袴）の着付け」に関して苦労したという回答は合わせて24.6％だった。

成人式を迎えるにあたって実施したイベントで「衣装の着用」と回答した人に、自身が着用した衣装が「和装」か「洋装」か尋ねたところ、「和装（振袖、袴）」と回答した人が最も多く8割以上（80.9％）を占める結果となった。男女別で見ると、女性は約9割（89.8％）が和装を着用、男性は洋装が7割を超える（72.7％）ことがわかった。和装の着用割合は圧倒的に女性の人が多く、成人式の衣装として定着していることがうかがえる。

成人式を迎えるにあたって実施したイベントで「衣装の着用」と回答した人に、衣装をどのように手配したか聞いたところ、回答者の約3割（29.8％）が「衣装レンタル店で借りた」、2割以上が「フォトスタジオのレンタルプランを活用した」、「家族や知人におさがりをもらった」（どちらも23.4％）と回答した。レンタルやおさがりの合計は7割を超え（76.6％）、新たに購入する割合は1.5割（14.9％）となった。

成人式を迎えるにあたって実施したイベントで「衣装の着用」と回答した人に、衣装のこだわりについて質問したところ、「衣装レンタル店で早いうちから探して予約した」が43.6％と最も多く、次いで「親や祖父母が着たものを着用した」（28.2％）、「衣装を自分らしくアレンジした」（12.8％）という結果になった。また7.4％が衣装に「推しカラー」を取り入れていることがわかった。

事前準備、撮影、前撮りや成人式当日などをすべて含めた「成人式のイベント」にかかった費用については、「自分で払っていないので詳しくは知らない、分からない」という回答が29.8％と最も多く、次いで「1万円～4万9999円」（18.5％）、「10万～19万9999円」（16.3％）という結果になった。

両親や祖父母から費用に対する援助があったか聞いたところ、2割以上が「なし」と回答した。次いで「1万～4万9999円」（23.7％）、「5万～9万9999円」（17.5％）という結果となった。10万円以上の援助があったと回答した人の合計は28.7％と3割近くにのぼる。

費用を節約するために工夫したことについて最も多かった回答は「キャンペーン（紹介割・早割り等）を活用した」（27.4％）だった。「飲み会への参加は控えた」（22.5％）、「ヘアメイクやネイルは自分で、もしくは知り合いに依頼した」（20.9％）といった回答もそれぞれ2割を超える結果となった。

新成人になった際に御祝儀をもらったかどうかについて聞いたところ、「もらっていない」と回答した人が半数近く（45.7％）を占めることが分かった。次いで「1万～4万9999円」（24.8％）、「5万～9万9999円」（10.1％）となった。

新成人になって変わったことや実感はあるか聞いたところ、9割以上が「いいえ」と回答した。「ある」と回答した人の具体例については、「責任感が強くなった」「お酒が飲み飲めるようになった」といった声が多くを占めていた。

成人式を迎えるにあたって受験勉強や就職活動への影響があったか質問したところ98.3％が「いいえ」と回答した。「はい」と回答した人に具体的な内容を聞いたところ、「就活の合間に前撮りを入れて大変だった」、「成人式後に資格試験があり、成人式に出るか迷った」という声が寄せられた。

成人式を迎えるにあたって実施したイベントで「出張撮影」と回答した人に、その満足度について聞いたところ、「とても満足した」「満足した」と回答した人の合計は8割（80.0％）という結果になった。

また、いつ撮影を実施したかについては、成人式を迎えるまでの半年間に撮影した人が半数近く（46.7％）だった。

さらに「誰と撮影を実施したか」聞いたところ、最も多かった回答が「親」（53.3％）、次いで「祖父母」（26.7％）、「きょうだい」・「自分のみ」（20.0％）だった。

成人式を迎えるにあたって実施したイベントで「出張撮影」と回答した人に、「出張撮影」でこだわったことや工夫したことについて聞いたところ、「事前にSNSでロールモデルを探してそれに寄せた」、「推しグッズを持ち込んだ」という回答が同率で4割を占めており、最も多い結果となった。

また「出張撮影」を選んだ理由について尋ねたところ、最も多かった回答が「こだわりの詰まった撮影にしたかったから」（40.0％）、「自由な構図や場所で撮りたかったから」（40.0％）だった。