- Health&Medical2024/03/08 21:20
エスエス製薬、解熱鎮痛薬ブランド「EVE(イブ)」ブランドアンバサダーの菜々緒さんと横澤夏子さんが女性のキャリアについて語る
エスエス製薬(サノフィグループ)の解熱鎮痛薬ブランド「EVE(イブ)」は、目標を掲げて生きる女性が、本来持つ力を発揮し、前へと進み続けられる未来をつくるプロジェクト「BeliEVE Project」の発足イベントを、国際女性デー前日となる3月7日に開催した。イベント前半では、EVE(イブ)が「BeliEVE Project」を発足した背景や同プロジェクトに込める想いのほか、目指すべき未来をつくるヒントを得るために開発した対話型×生成型AIツール「BeliEVE Your Voice AI」など、プロジェクトで展開していく施策を紹介した。後半には、EVE(イブ)アンバサダーの菜々緒さん、ゲストとして横澤夏子さんが登壇し、菜々緒さんは俳優として活躍してきた立場から、横澤さんは多数のアルバイト経験を経て、3児の母としても芸人としても活躍する立場から、経験談を交えながら、世の中の女性のキャリアに関する悩みへのアドバイスや、日本女性がキャリアを諦めないために必要だと思うことを語ってもらった。
エスエス製薬 代表取締役社長のニクヒレッシュ・カルラ氏は、「当社は250余年にわたりブランドとサイエンスの力を生かしてヘルスケアに尽力してきた。Health in your hands(あなたの健康を、あなたの手の中に)をミッションに掲げて、健康的な社会と地球環境を目指して事業を展開している。『BeliEVE Project』はその一環であり、当プロジェクトを通じて、女性が自分の可能性を信じて活躍できる社会に近づくようにしていきたい」と述べた。
続いて、同 マーケティング統括本部長の元島陽子氏が、独自に実施した「女性のキャリア意識調査」の結果や、同プロジェクトの今後のアクションについて紹介し、女性を応援するブランドであるEVE(イブ)が「BeliEVE Project」に取り組む意義を語った。「EVE(イブ)は、1985年に男女雇用機会均等法が制定された年に生まれて以降、約40年にわたり、新たな一歩を踏み出す女性たちの痛みに寄り添い続けてきた。しかし、この社会にはまだ行動を制限するほどの目に見えない痛みが根深く残っている。EVE(イブ)は、この社会の痛みにより一層、本気で向きあうべく、女性のキャリア実態を明らかにする独自調査を実施した」と調査の目的について語る。「調査では、約7割の女性が、『女性が社会で活躍できる場が増えている』と認識していることがわかったが、一方で、世界経済フォーラム(WEF)が2023年に発表した、ジェンダーギャップ指数をみると、日本の総合ランキングは146か国中125位、G7では最下位であり、世界の中でまだまだ日本は女性活躍に後れをとっている実情が垣間見える。この問題の背景を探るべく調査を実施すると、女性だからという理由でキャリアを諦める人が社会人10年目を境に急増するという『10年目の壁』の存在があることがわかった。その『10年目の壁』を生み出す背景として、社会人5年目からキャリア意識に男女間の格差が生まれている事実も明らかになった」と調査結果を紹介する。「このような状況をふまえ、EVE(イブ)は、目標を掲げて生きる女性が、本来持つ力を発揮し、前へと進み続けられる未来をつくる『BeliEVE Project』を始動。自分自身を信じられる女性を増やすプロジェクトにしたい」とプロジェクトに込めた想いを力強く語った。
「今後、当プロジェクトを通して様々なアクションを実施していく。最初の取り組みとして、『目標を持ち、前向きにキャリアを捉えているスコアの男女差』を『ジェンダーキャリアアップ指数』と定義し、今後継続的に計測・分析を行う。EVE(イブ)はこの男女のギャップを埋め、ジェンダーキャリアギャップ指数をゼロにすることを目指してプロジェクトをスタートする」と述べる。「また、調査で判明した、相談したいのに悩みを周囲に相談できていないことから生まれる『見えない痛み』の存在にも向き合うべく、女性の本当の声を引き出し、言語化する、対話型×生成型AIツール『BeliEVE Your Voice AI』をローンチする。さらに、ブランドアンバサダーである菜々緒さん出演の、働く女性特有の『見えない痛み』にフォーカスしたパーパス動画も公開し、当プロジェクトのメッセージを社会に向け広く発信していく。これらの活動を丁寧に展開し、じっくりと女性の本当の声に向き合うことで、男女のキャリアにおけるギャップをなくしていきたい」と訴えた。
イベント後半では、EVE(イブ)アンバサダーの菜々緒さん、ゲストとして横澤さんが登壇。女性のキャリアに関するトークセッションや女性の見えない痛み(悩み)についてアドバイスを行った。これまで2年間、EVE(イブ)のブランドアンバサダーとして活動し、同プロジェクトのアンバサダーにも就任した菜々緒さん。「EVE(イブ)のこれまでの活動や想いに共感してきたので、今回も意義あるプロジェクトを一緒にできることが嬉しい」と話す。そして、多数のアルバイトを経験、3児の母でもある横澤さんは「学生時代から、苦楽を共に乗り切ってきたEVE(イブ)が、大人になってからもこのように女性の背中を押してくれるのは頼もしいし嬉しい」と、二人それぞれのEVE(イブ)とのこれまでの関係について触れながら話してくれた。
「女性だからという理由でキャリアを諦める人が10年目を境に急増する」という「10年目の壁」に関する意見を聞かれた菜々緒さんは、「大学在学中から仕事をしていたが、実際10年目に差し掛かって壁に直面した。身体の変化が自分の気持ちに追いつかず、見えない痛みを抱えていた時期もある。今回のプロジェクトを通じて支えあえる社会になってほしい」と自身の過去の経験も交えながら回答してくれた。
また、社会人5年目からキャリア意識に男女間の格差が生まれている事実を受けて、横澤さんは「妊娠中もオーディションに挑戦した時期もあったが、妊娠と仕事を両立することは難しいと感じた」と実際にぶつかった壁を告白。それを聞いた菜々緒さんも「周囲に心配をかけるのではないかと思う」と共感しながらも、「日本女性は真面目だから悩みを抱え込みやすく、自分を疎かにする傾向が強い。もっと自分を大事にしてほしい」と日本女性に向けた想いも語った。
悩みや本音を相談できていない女性が過半数を超えているという調査結果を受け、悩みを相談できずに諦めた経験について聞かれた二人。「たくさんある」と即答する菜々緒さんに、意外そうに驚く横澤さん。「円滑に進むことを優先して我慢しがち。言っても仕方ないと諦めがち。でも、今回のプロジェクトによって女性の意識が変わっていくと思うので、この一歩を踏み切ったEVEにお礼を言いたい」と回答。菜々緒さんらしく、そしてブランドアンバサダーらしいコメントに、「適任すぎる」と横澤さんは納得の表情で答えていた。
横澤さんは「妊娠は貴重な経験だが、産休中はこんなに休んでもいいのかと、申し訳ない気持ちの一方で、仕事を諦めた気持ちにもなった。でも、諦めるのではなく、仕事を先延ばしにしたと考えるようにした」と産休中、どのように向き合ってきたか、自身の経験を語る。
イベントで初の披露となった、女性の本当の声を引き出し、言語化する対話型×生成型AIツール「BeliEVE Your Voice AI」を体験した感想を二人にシェアもらった。菜々緒さんからは「自分の秘めていた想いを嘘偽りなく話せた。自分の想いが可視化されることで、モヤモヤが解消された。このAIツールは自分が悩みを話す練習にもなる」と、想いの可視化でスッキリできた感想をシェアしてもらった。横澤さんは、実際に利用した際の、自身の悩みが言語化された結果を公開。「仕事が長引いたときの子どもの送り迎えに間に合わないときのモヤモヤを話してみたら、真意をつく言葉になって表現された。多くの女性に使ってもらいたい」と話していた。
当日は、事前に調査した女性の抱える見えない痛みについて菜々緒さんと横澤さんがアドバイス。「ロールモデルはどうやって見つけているのか」という悩みを聞かれた菜々緒さんは、「ロールモデルを見つけるのもいいと思うが、なくても問題ない。自分とは別のポテンシャルがある人をロールモデルにすることで、無意識にできない自分と比べてしまう。とにかく自分が本当にやりたいことを見つけてほしい」と回答していた。
また、「子どもの都合で休むのは仕方ないけど、罪悪感がすごい」という相談に対して、横澤さんは「その気持ちはすごくわかる。申し訳無さが勝つこともあるが、子どもや会社のせいにもしたくないので、神様のせいにしている。小学生のときも、33歳の今もそう思っている」と横澤さんらしい、くすっと笑ってしまうような解決方法を教えてくれた。菜々緒さんも「罪悪感を感じるのは日本特有。生理休暇があっても申し訳無さや周りを気にするあまり、休暇を活用できていない実情もある。他人や社会を優先させるのではなく、まずは自分を大事にしてほしい」と回答していた。
最後に、キャリアを諦めそうになっている女性がこれ以上増えないために必要なことを二人に聞いた。菜々緒さんは「自分に問う」と書いたフリップとともに、「周りの環境に左右されずに、自分の内側の声を聞いて、小さなことから大きなことまで判断してほしい。自分自身も心がけている」と回答した。
横澤さんは「なりたい自分を声に出す」と回答。「声にすることで、周りの支えがあるかもしれない」と、まずは声に出すことの重要性を伝えた。菜々緒さんは、「実際、ポジティブな言葉を発信すると脳はその通りになろうとする。疲れたとか言わずにポジティブな言葉に変換すると良い」とアドバイスしてくれた。
[調査概要]
実施時期:1月29日(月)~2月2日(金)
調査方法:インターネット調査
調査対象:
A:全国の22~64歳一般男女(4273ss)・学生を除く
B:大卒・大学院卒かつ最初の職業が正社員の人(1512ss)
最終学歴:大卒・大学院卒(卒業見込みは除く)
卒業後最初の就業形態:正規社員のみ(派遣社員・契約社員・自営業は除く)
現在の職業:不問
C:B条件該当者かつ社会人歴別分析層(1412ss)
Bの条件該当、かつ最初に正社員になってからの年次=社会人歴が1年目/5年目/10年目/15年目/20年目/25年目/30年目の男女
現在の職業:不問
調査エリア:全国
エスエス製薬=https://www.ssp.co.jp/