富士通ゼネラル、自宅におけるカビに関する意識調査、自宅で最もカビが気になる場所は「お風呂」が約8割・「エアコン」が約3割に

富士通ゼネラルは、全国の20~60代の男女500人を対象に、自宅におけるカビに関する意識調査を実施した。今回の調査では、最もカビに対しての意識が高まる季節は「梅雨」であることが分かった。

自宅内のカビが気になる場所については、「お風呂」と回答した人が最も多く約8割、次いで「エアコン」が約3割と、5割もの差が開く結果になった。また、エアコンは洗面所やキッチンなどの水回りを上回る順位となっており、生活者に“カビ発生エリア”と認識されていることがうかがえる。

さらに、掃除を行う頻度を尋ねたところ、お風呂などの水回りは「週1回以上掃除する」が6割超えに対し、エアコンは「年に1回以下」と回答した人が約5割という結果になった。エアコンは手入れの複雑さや煩わしさから、内部に隠れたカビが気になってもそのままにしてしまう“見て見ぬふり家電”であることが浮き彫りになった。

冷房・除湿シーズンのエアコン内部は高湿度で、お風呂と同程度にカビが生えやすい条件が揃う(参考出典:「浴槽エプロン内における温湿度環境の実態調査」)(参考出典:同社試験から。期間:2022年9月26日~11月17日。被試験機:AS-Z403N2W)。そんな“ほぼ水回り”ともいえるエアコンを清潔な状態にして今夏を過ごせるように、全国的な梅雨入りが迫る今こそ知るべきカビ知識と対策を紹介している。

「最もカビが気になる季節」を尋ねたところ、6割以上(64.8%)の人が「夏(梅雨)」と回答し、温度・湿度が高まるこれからの時期に、カビに対する不安が最も高まることが明らかになった。また、「カビが気になった理由、カビの悩み」を尋ねたところ「見た目が汚い・汚れが目⽴つ」(59.2%)と「掃除が大変」(59.0%)が約6割という結果となった。

「自宅のカビが気になる場所」を尋ねたところ、「お風呂」が圧倒的に多く、約8割(79.8%)、次いで「エアコン」が約3割(33.2%)という結果になった。その他TOP5には「洗面所」「キッチン」「トイレ」と水回りが続き、エアコンは家電製品で唯一ランクインしている。一方、お風呂とエアコンでは結果に約5割の差がある。「カビがどのような状況で生えやすいと思うか」という設問に対して約9割(87.4%)が「湿度が高い(ジメジメしている)」と回答していることから、「湿度が高いとカビが生えやすい」というイメージが浸透していることがうかがえる。お風呂は多くの人が日常的に使用するエリアであり、実際にカビを目にしたり、湿度が高いことを体感していることから、エアコンと大差がついたと推測される。

「カビが気になる場所」TOP5の「お風呂」「エアコン」「洗面所」「キッチン」「トイレ」について、それぞれの掃除頻度を比較したところ、エアコン以外の水回り4ヵ所は「週に1回程度」が約6割以上という結果になった。対してエアコンは、約5割(50.8%)が「年に1回以下」と、最も掃除頻度が少ないことが分かった。また、「エアコンのカビが気になったことがある」と回答した人でも、約5割(49.4%)が掃除頻度は「年に1回以下」と回答している。エアコンはカビが気になってもほとんど掃除をしない“見て見ぬふり家電”であることが浮き彫りとなった。

さらに、「エアコンのカビ対策で困っていること」について尋ねたところ、「どこまで手を出して良いか分からない」と回答した人が最も多く、約5割(51.9%)にのぼった。他にも「カビが生えているか見えない箇所がある」(45.8%)、「手が届かない箇所がある」(45.2%)が続く結果となった。カビ対策をしていない理由では「やり方が分からない」が最も多く、約6割(57.4%)となっていることから、エアコンの複雑な構造による手入れの煩わしさから、エアコンが“見て見ぬふり家電”となっていることが推測される。

今回「エアコンのカビ対策として冷房・除湿の運転停止後に内部を乾燥させた方が良い」ことを5割超(54.6%)の人が知らないことが判明した。冷房や除湿運転をした後に、室内機内部に水分が残った状態のままだとカビが発生する原因になる。入浴後にお風呂を乾燥させるように、エアコンが備える内部乾燥機能を使うだけで、カビの発生を予防することができる。

一般的なカビは(1)温度(20~30℃)(2)湿度(60%以上)(3)栄養分(ホコリ、汚れなど)という条件が揃うと発生しやすくなる。温度や湿度が高くなる梅雨は、まさにカビが発生しやすい季節といえ、特に注意が必要だ。

また、今回の調査では9割以上の人が梅雨から夏季にかけて、エアコンの平均設定温度を「20~28.5℃」にすると回答している。まさしくカビの繁殖に適した温度であることに加え、冷房運転後のエアコン内部は非常に高湿度になるため、冷房・除湿シーズンのエアコン内部にはカビが発生しやすい条件が揃っており、エアコンの外側からは見えていない“隠れカビ菌”が潜んでいる可能性が高いといえる。(「自宅のエアコンの冷房・除湿シーズン(6月の梅雨時期や7月8月の夏時期)の平均設定温度をお教えください」という設問に対し、90.5%が「20~28.5℃」の範囲内と回答)。

エアコンの冷房・除湿運転使用後は、内部乾燥機能を使用して室内機内部をしっかり乾かしてほしいとのこと。内部乾燥機能がないエアコンの場合は、冷房・除湿運転の後に30分から1時間程度「送風運転」を行うことをおすすめしている。これによってカビの発生条件である“湿度”を抑え、カビを繁殖しにくくする。

フィルターに付着したホコリや汚れはカビの発生条件である“栄養分”になる。定期的に取り除き、清潔な状態を保つことでカビを繁殖しにくくする。自動おそうじ機能付きエアコンの場合は、ダストボックスに溜まったホコリを捨ててほしいとのこと。自動おそうじ機能が付いていないエアコンの場合は、2週間に1回程度の頻度で清掃することを推奨している。

ダストボックスやエアフィルターにカビが付着した場合は、エアコンから取り外して水洗いしてほしいとのこと。乾いた柔らかい布で水分をふき取り、日陰で充分に乾かす。

熱交換器や送風ファンなどのカビが気になる場合は、自身で分解清掃はせず、必ず専門業者へクリーニング(内部洗浄)を依頼してほしいという。

[調査概要]
調査名称:自宅におけるカビに関する意識調査
調査対象:20~60代の男女500名 ※性年代別 均等割付
回答者条件:エアコンを冷房・除湿シーズン(6月の梅雨時期・7月8月の夏時期)に使用している人、自宅でカビが気になったことがある人
調査方法:インターネット調査
調査期間:4月30日~5月2日
※富士通ゼネラル「ノクリア」調べ

富士通ゼネラル=https://www.fujitsu-general.com/jp


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