イオンリテール、福島県沖で漁獲後に利用されず余剰となった未利用魚の「あかえい」を使用したメンチカツを発売

イオンリテールは、6月21日から6月23日の3日間、「イオン」「イオンスタイル」等、約350店舗（関東・北陸信越・東海・近畿・中四国の店舗。一部取り扱いのない店舗がある）において、福島県沖で漁獲後に利用されず余剰となった未利用魚の「あかえい」を使用したメンチカツを発売する。

同社は、福島県水産物が身近な存在になるよう、地域とともに消費者へ魅力を伝える取り組みを実施している。2018年6月から、福島県、福島県漁業協同組合連合会（以下、「JF福島漁連」）とともに福島県で水揚げされた新鮮な魚を限定店舗で販売する「福島鮮魚便」を展開している。

また同社は、流通させるために必要な規格を満たさず、知名度が低く調理方法も分からないなどの理由から、食べることが可能でも、商品化されずに多くは廃棄されてしまう未利用魚を使用した商品開発に取り組んでいる。

「あかえい」は、尾のトゲに毒があり軟骨も多く、サイズも大型で扱いにくいことから生鮮品としての流通や食品原料として利用される機会が少ない魚種として知られている。福島県沖でも漁獲されるが、あさり等を食べてしまう食害の影響もあり、多くは商品価値がつかず廃棄されている。今回、未利用魚の「あかえい」に着目し、同社と福島県、JF福島漁連で協議を重ね、商品化した。

今後も同社は、持続可能な社会を築いていくため、食品廃棄物・ロスの削減に向けた商品開発の取り組みを実施していく考え。

あかえい入メンチカツの特長は、石臼でやさしく、じっくり練り込むことで、あかえい本来の繊維質を壊さないようにしている。また、高温、低温の2段階油調で保温しながら加熱することによって、あかえいの弾力のある身質を損なわずジューシーさを感じる仕上がりにしている。

あかえいは旨味はある一方、風味が少ないため、野菜（キャベツ、玉ねぎ）の配合率を上げることによって、「あかえいの旨味と野菜の自然豊かな風味」を感じる仕上がりにしている。

また、低温管理を徹底するとともに、練り込みから油調までのスピードを速くすることによって、高鮮度を維持しているため、臭み取りの処理をせずともあかえい特有の臭みを無くしている。

［小売価格］1パック（4個入り）：298円（税別）
［発売日］6月21日（金）

イオンリテール＝https://www.aeonretail.jp