ペライチ、AIがホームページを自動生成する「ペライチクリエイトアシスタント」をリリース、生成AIに関してAWSが技術支援

左から:ペライチ 代表取締役 CEOの安井一浩氏、アマゾン ウェブ サービス ジャパン 常務執行役員 デジタルサービス事業統括本部長の佐藤有紀子氏

中小企業・個人事業主のマーケティングDXを総合的に支援するペライチは8月5日、参考にしたいサイトのURLを入力するだけで、AIが目的に合った最適なホームページを自動で生成する新サービス「ペライチクリエイトアシスタント」をリリースすると発表した。同日から無料モニターの事前受付を開始した。リリースに先立ち、8月1日に行われたメディアラウンドテーブルでは、ペライチ 代表取締役 CEOの安井一浩氏が、新サービスの概要および今後の展望について説明した他、新サービスの開発において生成AIに関する技術支援を行ったアマゾン ウェブ サービス ジャパン(以下、AWS)常務執行役員 デジタルサービス事業統括本部長の佐藤有紀子氏が、同社のAIの取り組みについて紹介した。

ペライチは、ITリテラシーの高い低いに関わらず、オンラインでビジネスを始めるために必要な機能をオールインワンで提供するサービス「ペライチ」を展開している。「ペライチ」は初期費用不要・月額1465円(税込・1年契約の場合)から利用でき、最短即日からのサイト公開が可能となっている。昨年には会員数が50万人を突破し、中小企業・個人事業主を中心とする多くのユーザーに利用されている。一方で、ユーザーからは、「どのテンプレートを選べばよいのかわからない」「一からサイトを作り直すのはハードルが高い」といった声も挙がっていた。そこで今回、サイトの制作工数とリードタイムを大幅に削減し、ユーザーの生産性向上を支援するべく、ページ作成AIサービス「ペライチクリエイトアシスタント」をリリースする。

ペライチ 代表取締役 CEOの安井一浩氏

ペライチの安井氏は、「現在、世界的にAIの研究・開発が活況を呈しており、2030年までにAIの市場規模は10兆円以上に成長すると予想されている。しかし、ホームページ作成・運用業務における生成AIの活用状況について調査した結果、ホームページ作成業務では6%、ホームページ運用業務でも6.8%と、現場での利活用が進んでいないことがわかった。特に中小企業は、AI活用に向けて『コスト』『スキル』『ガバナンス』という3つの課題に直面しており、導入ハードルが高いのが実状だ」と、AI活用において中小企業が抱える課題を指摘。「当社では、『責任あるAI』の提供によって、これらの課題を解消するべく、自社の業務改善やユーザーへの価値提供で生成AIの活用を推進してきた。昨年7月にはAIのテキスト生成によるライティングサポート機能を公開、同年11月には対応範囲をメールマガジンに拡張した。そして今回、AIがホームページを自動生成する機能『ペライチクリエイトアシスタント』を新たに提供開始する」と、新サービスをリリースするまでの経緯について説明した。

「『ペライチクリエイトアシスタント』は、参考にしたいサイトのURLを入力するだけで、AIがサイト内の画像やテキストなどを自動で読み込み、目的に合ったデザイン・ページ構成を導き出す。そして、プロのデザイナーの思考プロセスをAIがトレースし、目的やターゲットに最適なデザイン・ページ構成を提案する。読み込むサイトの情報量にもよるが、10分程度の短時間でページを作成することができる」と、参考サイトのURLを入力するだけで、ページ作成にかかる時間を大幅に短縮できるという。「生成したページは、デバイス上で操作できるCMSツールで誰でも簡単に、感覚的に変更・複製を行うことができる。デザインやコーディングなどの知識を持つ専門人材を確保する必要はない。また、ウェブページ上での自由な表現や細かいマーケティングテストが可能になるため、より効果的な販売促進を実現する」と、「ペライチクリエイトアシスタント」の特長をアピールした。

「新サービスの開発にあたっては、AWSの『生成AI活用開始プログラム』に参加し、サービスの設計やモデル選定、実装など生成AIに関する幅広い技術支援を得ることができた。今回、AWSのプログラムを選んだ理由としては、技術支援にとどまらないビジネス価値向上のためのさまざまな支援がある点、既存のインフラ上での構築および開発フローへの組み込みが容易だった点が挙げられる。さらに、LLM(大規模言語モデル)や基盤モデルを活用してアプリケーションを開発する際のツール『Amazon Bedrock』にも魅力を感じた」と、AWSから生成AIの技術支援を受けるに至った背景について言及した。

アマゾン ウェブ サービス ジャパン 常務執行役員 デジタルサービス事業統括本部長の佐藤有紀子氏

AWS 常務執行役員 デジタルサービス事業統括本部長の佐藤有紀子氏は、「Amazonグループでは、25年以上にわたってAIに投資を続けており、AIを活用することで、さまざまな事業の自動化および高度化を推進してきた。その中で生成AIについては、ユースケースに合わせて導入しやすいよう『インフラストラクチャ』『アプリケーション開発』『アプリケーション利用』の3つのレイヤーでソリューションを展開している。特に『インフラストラクチャ』では、コストパフォーマンスを高める専用チップとして『AWS Trainium』と『AWS Inferentia2』を提供している。また、『アプリケーション開発』では、幅広い基盤モデルに対応した開発ツール『Amazon Bedrock』を用意し、最適な品質・コスト・レイテンシーを提供する」と、AIに関する取り組み状況について紹介。「AIの開発支援としては、昨年『AWS LLM開発支援プログラム』を日本独自で実施し、17の国内企業・団体を支援した。今年7月からは新たに『AWSジャパン 生成AI実用化推進プログラム』を開始しており、生成AIの実用化をさらに加速していく」と、開発支援活動にも力を注いでいると訴えた。

今後のAI開発ロードマップについて、ペライチの安井氏は、「今回はAIがホームページを自動生成するサービスをリリースしたが、次のフェーズではAIによる画像生成サービスや、ユーザーからの要望に対応した生成AIサービスを計画している。将来的には、累計50万人以上の『ペライチ』ユーザーのビジネスデータを活用したソリューションを提供し、WEBインテグレーション市場を中心にさらに大きな市場にアプローチしていく」との考えを示した。

ペライチ=https://peraichi.co.jp/
アマゾン ウェブ サービス ジャパン=https://aws.amazon.com/jp/
「ペライチクリエイトアシスタント」無料モニター募集=https://peraichi.com/landing_pages/view/peraichi-create-assistant


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