ミズノ、ダウンを超える温かさの新素材「テックフィルブレスサーモ」を開発、トレーニングアパレルなど多事業にわたる展開を予定

「テックフィルブレスサーモコート」

ミズノは、ダウンを超える温かさ(ミズノ調べ 20℃65%RH 環境下において、KESサーモラボIIにおいて 20×20cmの試料の保温性を比較。対象品:「テックフィルブレスサーモ」綿、比較品:ダウン(650FP ダウン90%))の新素材「テックフィルブレスサーモ」を開発しました。「テックフィルブレスサーモ」は、ダウンよりも温かい上に、濡れても保温性が低下しにくく、気候に左右されにくい保温力のある素材となっている。

ダウンの特長は温かさである一方で、濡れると保温力が下がってしまうことが弱点となっている。新素材「テックフィルブレスサーモ」は、薄い不織布を何層にも重ねた構造で、柔らかさと膨らみがあり、ダウンに比べて保温性に優れる中綿とのこと。

さらに、ミズノ独自の吸湿発熱素材「ブレスサーモ」に疎水加工を施し、湿気は吸いながらも水は吸いにくい素材の開発に成功した。この疎水加工したブレスサーモを、水を吸いにくい性質のあるポリエステルと混ぜることで、湿潤状態でも保温性の低下を抑制する。水濡れに強いことから繰り返し洗濯が可能なことも、大きな特長の一つとなっている。

「テックフィルブレスサーモコート」

今年秋冬シーズンでは、トレーニングアパレル、野球アパレル、寝具など、多事業にわたる展開を予定している。また、今後はウインタースポーツの競技団体へも納品予定となっている。

「テックフィルブレスサーモ」綿は、ポリエステル繊維と「ブレスサーモ」繊維を使用した中綿。今回初めて疎水加工した「ブレスサーモ」繊維の商品化に成功し、吸湿はするが、吸水はしにくい繊維を開発した。水を吸いにくい性質のあるポリエステルと混ぜることで、湿潤状態でも保温性の低下を抑制することができた。悪天候時やアクティブスポーツ時など、シーンを選ばず快適に過ごせるように設計されている。

「テックフィルブレスサーモグラウンドコート」

「テックフィルブレスサーモ」綿は、繰り返し洗濯をしても膨らみをキープする。水を吸いにくい特長から、乾きやすく、家庭でも手軽に手入れが可能とのこと。

「テックフィルブレスサーモ」綿は、極薄シートを積層し、ソフトな風合いと膨らみを表現している。それによって、デッドエアと呼ばれる動かない空気を多くため込むことができ、ダウンを超える温かさを実現した。

また、ダウンと「テックフィルブレスサーモ」の表面温度をサーモカメラで比較した結果、ダウンに比べて、「テックフィルブレスサーモ」は全体的に表面温度が低いことが分かる。表面温度が高いと、温かい熱が外部に放出されてしまう。表面温度が低い場合は、外部の冷気を防ぎ、温かい熱を保持することができる。つまり、ダウンに比べて内部の温かさを逃がしづらく、温かさを感じやすくなる。

「テックフィルブレスサーモ掛け布団EX」

「ブレスサーモ」は、1993年に開発されたミズノ独自の基幹素材で、人体から発生する水分、不感蒸泄(ふかんじょうせつ)を吸収し発熱する、快適な保温素材とのこと。人間の体は、たとえ汗をかいていなくても、不感蒸泄(ふかんじょうせつ)と呼ばれる水分を常に発している。「ブレスサーモ」は、その水分が繊維内に吸湿されることで発生した熱によって、温かい状態を保ちながら、快適性を高める。

通常、ダウン製品を作るには水鳥の羽毛を使用し、その多くの場合が生きた水鳥の毛をむしり取る方法で採取している。今回、保温性や温かさにおいてダウンを超える新素材「テックフィルブレスサーモ」を開発したことで、脱ダウン化を後押しし、動物の保護につながるような取り組みになることを目指す。

[小売価格]
テックフィルブレスサーモインサレーテッドコート:5万600円
テックフィルブレスサーモコート:3万4100円
テックフィルブレスサーモグラウンドコート:2万4200円
テックフィルブレスサーモ掛け布団EX:3万7400円

[発売日]
テックフィルブレスサーモインサレーテッドコート:10月上旬から順次
テックフィルブレスサーモコート:10月上旬から順次
テックフィルブレスサーモグラウンドコート:9月上旬から順次
テックフィルブレスサーモ掛け布団EX:9月25日(火)から先行予約開始

ミズノ=https://jpn.mizuno.com


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