- Study&Work2024/10/11 17:52
eBay Japan、若い女性を支援する若草プロジェクトへの寄附贈呈式を開催、3年目は「ひろめる」をテーマに支援活動拡大へ
インターネット総合ショッピングモール「Qoo10」を運営するeBay Japanは、社会貢献活動「MOVE by eBay Japan」(以下、MOVE)の一環として、2022年5月から、若年女性の支援を目的に活動する若草プロジェクトへの寄附を通じ、日本全国の少女や女性たちをサポートする施設・団体を支援している。3年目となる今年も、10月11日の国際ガールズデーに合わせて、10月10日に若草プロジェクトへの寄附贈呈式を開催した。
「当社は、若草プロジェクトが掲げる支援の3本柱『つなぐ』『まなぶ』『ひろめる』に共感・賛同し、ファッションモール『MOVE by Qoo10』のローンチに合わせて、2022年5月から社会貢献活動『MOVE』を開始した。現在までに、のべ95施設に合計1400種類以上の衣料品を、若草プロジェクトを通じて日本全国の少女や女性たちに届けてきた」と、eBay Japan 代表取締役のグ ジャヒョン氏が挨拶。「今年は、衣料品の支援に加えて、『なまぶ』をテーマに支援を行い、8月には高校生などが実際に参加し、ECの仕組みを学び、体験・見学できる夏休み特別イベントを開催した。また、専門学生などを対象とした夏休み体験の寄附講座『メガゼミ』も実施した」と、今年の活動を振り返る。「次年度は、これまでの活動を継続しながら、『ひろめる』をテーマに、若草プロジェクトの支援先拡大や学校などへの寄附講座の提供などを計画している。当社では、今後も若草プロジェクトと一緒になって、女性支援の輪がさらに大きく広がるように取り組んでいく」と、今後に向けた抱負を語った。
続いて、若草プロジェクト 代表呼びかけ人の村木厚子氏が、同プロジェクトの活動状況について説明した。「若草プロジェクトは2016年に設立し、SOSを心に抱えた少女や若い女性たちと、彼女たちを支援する人たちとをつなげ、彼女たちの心に寄り添う支援を届けてきた。しかし、ここ数年のコロナ禍では、女性の非正規労働者の雇用・就業が大幅に減少し、DVの相談件数が増加した。そして、女性の自殺者が増え、特に主婦や高校生で急増している。主婦と高校生に共通しているのは、コロナ禍でお金を稼ぐ手段がなくなったことと、ステイホームで家にいる時間が長かったことが挙げられる。この結果、家族関係が悪化し、居場所がなくなり、追い詰められる女性が増えたと考えられる」と、女性を取り巻く厳しい現実を指摘する。
「こうした中で若草プロジェクトは、『つなぐ』『まなぶ』『ひろめる』の3本柱で活動を推進している。生きづらさを抱える少女や若い女性たちと支援者・企業をつなぎ、支援者と支援者、支援の現場と企業や社会をつないでいく。この活動で、女の子たちがどうして厳しい状況にあるのかを理解し、支援の方法を学ぶために連続研修会を行っている。また、支援者のためのマニュアルも発行している。そして、この問題の深刻さを社会に広めていくことを目指している」と、具体的な活動内容を紹介。「今年でプロジェクト活動も8年目となるが、これまでの活動を通じて3つのことを学んだ。1つ目は、女の子が抱える問題は多様で複雑であるということ。2つ目は、『相談』はハードルが高いということ。女の子が誰かに相談するには、自分の状態の変化・違和感に気付き、言葉にして他人に伝え、助けを求める勇気が必要になる。3つ目は、企業の力は大きいということ。eBay Japanとの活動をきっかけに、今までなかなか届かなかった女の子たちの言葉が企業に届き、会話が生まれ始めている」と、これまでの支援活動で見えてきた課題と成果について報告した。
最後に村木氏は、「今後も、大きなプラットフォームを作りながら、さまざまな企業とどんなことができるかを話し合っていきたい。若草プロジェクトでは、これからの目標として『社会の中に大きな応援団をつくる』ということを合言葉にしている。ネットワークやプラットフォームをつなぎ、多くの企業や社会資源と幅広くつながっていきたいと考えているので、これまで以上にプロジェクトの活動を応援してほしい」と、少女や若い女性を支援する取り組みがもっと広がるよう力を貸してほしいと訴えた。
この後、若草プロジェクトへの寄附贈呈式が執り行われ、eBay Japanのグ ジャヒョン氏から、若草プロジェクトの村木氏に、寄付の目録が贈られた。今回の若草プロジェクトへの寄付金額は300万円となっている。
eBay Japan=https://www.ebay.co.jp
若草プロジェクト=https://www.wakakusa.jp.net