明治、腸内タイプ別パーソナルケア「Inner Garden」を提供開始、「免疫チェック」に続く明治「見える化」サービスの第二弾

「インナーガーデン」をPRする、左から:メタジェン 代表取締役社長CEOの福田真嗣氏、明治 経営企画本部 イノベーション事業戦略部 専任課長の土師智寿氏

明治は、明治「見える化」サービスの第二弾として、メタジェン監修による、腸内細菌を測定し腸内タイプにおすすめの素材を配合した商品を提供する、腸内タイプ別パーソナルケア「Inner Garden」(以下、インナーガーデン)を12月12日からECで販売する。販売開始にあたり、2000円割引クーポンの先行配布を開始した。11月21日に行われた説明会では、明治「見える化」サービスの取り組み、および第二弾となる「インナーガーデン」の開発背景やサービス概要について説明した他、9月から本格始動した第一弾「免疫チェック」についても紹介した。

明治 価値創造戦略本部 戦略推進部 コンテンツ開発G グループ長の川端善也氏

「近年、生活者一人ひとりの健康状態の多様化や予防・未病領域のニーズ拡大、さらにはテクノロジーの急速な進化にともない、自分を知り、習慣化するために健康を『見える化』する時代に入ってきた」と、明治 価値創造戦略本部 戦略推進部 コンテンツ開発G グループ長の川端善也氏が挨拶。「こうした社会背景の中で、当社では、自分自身の健康状態を見える化し、『状態の把握』『正しい理解と実行』『健康課題対処の習慣化』の3つのサイクルを回すことで、未病・予防領域の新たな価値を提供していく必要があると考えた。そして、企業スローガンである『健康にアイデアを』に込められた、明治らしい健康価値による生活者の課題解決に貢献するべく、当社が出資するWellnizeと協力し、新たに明治『見える化』サービスを立ち上げた。明治が得意な『モノづくり』と、顧客価値を増幅するWellnizeの『デジタルサービス』を組み合わせ、新たなビジネスモデルに挑戦していく」と、明治「見える化」サービスを提供するに至る経緯を語った。

Wellnize 代表取締役 CEOの木下寛大氏

続いて、Wellnize 代表取締役 CEOの木下寛大氏が挨拶。「当社は、明治とゲキジョウ、Co-Liftの3社による合弁会社となっている。明治の持つヘルスケアや健康に関する最先端のノウハウと、ゲキジョウおよびCo-Liftが持つデジタルサービスやデジタルマーケティングのノウハウを融合し、より健康で豊かな社会の実現を目指している。今回の明治『見える化』サービスでは、サービスの開発・運営を担うだけでなく、このサービスがどうしたらもっと多くの人にとって価値があるものになっていくのかを常に考えている。今後も、3社で議論を交わしながら、さらなるサービスの改善に取り組んでいく」と、明治「見える化」サービスにおけるWellnizeの役割を紹介した。

メタジェン 代表取締役社長CEOの福田真嗣氏

次に、新サービス「インナーガーデン」を監修したメタジェン 代表取締役社長CEOの福田真嗣氏が、腸内細菌の個人差と腸内環境の関係性について解説した。「最新の研究から、腸内細菌の情報を活用することによって、新しい医療やヘルスケアを提供できる可能性があることわかってきた。腸内細菌は、腸だけではなく、全身の健康維持や病気の予防に大きく関係しているが、腸内細菌の種類やバランスは人によって千差万別であり、同じものを食べても効果や体感に違いが出てくる」と、自分の腸内環境の状態を調べることが重要になってきていると指摘する。「腸内環境を調べて、自身の腸内細菌の中のメインプレイヤーを知り、それに適したエサを与えることで、腸内細菌がより多くの短鎖脂肪酸を産生するようになる。そして、この短鎖脂肪酸が多ければ多いほど、私たちの健康に大きく寄与するということがわかっている」と、これからのヘルスケアは腸内細菌を見て・知って・活躍させることが大切になるとの見解を示した。

明治 経営企画本部 イノベーション事業戦略部 専任課長の土師智寿氏

「インナーガーデン」のサービス概要について、明治 経営企画本部 イノベーション事業戦略部 専任課長の土師智寿氏が説明した。「近年、健康意識の高まりを受け、腸内環境市場は約1500億円の規模となっている(富士経済調べ)。一方で、腸内フローラの研究も進歩しており、さまざまな健康課題と関係性があるという研究論文が次々と発表されている。また、腸内フローラの検査方法も進化し、簡易かつ迅速な測定が可能になってきた。そこで当社では、長年にわたる腸内細菌研究の知見と技術をベースに、構想3年を経て、腸内タイプ別パーソナルケア『インナーガーデン』を新規事業として開始する」と、「インナーガーデン」を提供開始する背景を述べた。

「インナーガーデン」の腸内フローラ検査キットとパーソナル飲料

「『インナーガーデン』では、食事、運動、睡眠に次ぐ第4の健康習慣『理想の腸内環境を育てる』を提案するべく、腸内細菌の検査サービスとパーソナル飲料をセットで提供する。まず検査サービスでは、腸内細菌の代表的な5菌属(バクテロイデス、ルミノコッカス、フィーカリバクテリウム、プレボテラ、ビフィドバクテリウム)の量とバランスを測定し、腸内細菌のタイプ分けを行う」とのこと。「そして、測定結果に基づいて、5つの腸内タイプにおすすめの素材(シクロデキストリン、イヌリン、ガラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、ラフィノース)を配合したパーソナル飲料を、全5品のラインアップの中から選定し提供する。パーソナル飲料は、毎日続けやすい125mlブリックのココア飲料(常温保存可能)で、新しい健康体験を表現したパッケージデザインを採用している。また、腸内タイプ別の素材に加えて、フラクトオリゴ糖をすべての商品に配合している」と、「インナーガーデン」サービスの全体像を教えてくれた。

「インナーガーデン」で提供されるパーソナル飲料

「また、専用サイトでは、5菌属それぞれの量を偏差値化した『菌偏差値』と、腸に良い生活ができているかの独自指標『ガーデンスコア』を確認することができる。ユーザーは、パーソナル飲料を一定期間飲用した後に再測定することで、腸内細菌の変化をチェックできる。さらに、生活習慣アドバイスや腸に関するコラムなども配信していく」と、専用サイトを通じてユーザーの健康生活を継続的にサポートしていくと強調する。「今後は、多くの生活者に『インナーガーデン』のサービスを知ってもらえるように、さまざまな企業との協業を進めていく。具体的には、健康施設・福利厚生・流通との連携や、宅配・ECなど販売チャネルの拡大、健康経営企業との連携などを計画している。あわせて、サービス内容の拡充も図り、より簡便な検査方法の探索や低価格検査スキームの構築などにも取り組んでいく」と、今後の展望についても言及していた。

明治 グローバルデイリー事業本部 発酵マーケティング部の寺尾佑介氏

最後に、9月から本格始動した第一弾サービス「免疫チェック」について、明治 グローバルデイリー事業本部 発酵マーケティング部の寺尾佑介氏が紹介した。「当社ではこれまで、免疫領域の研究に注力し、その研究結果を活用したさまざまなソリューションを生み出してきた中で、健康な生活を送るためには、『自分自身の免疫状態を知る』ことが必要であると考えた。そこで、病院に行く手間をかけず、免疫状態を気軽に調べることができるサービスとして『免疫チェック』を開発、提供開始した」と、健康のために免疫状態を調べるのが当たり前になる時代に向けたサービスなのだと訴える。「『免疫チェック』では、気軽さ・簡便性・検査品質にこだわった。サービスの申し込みはスマホで完結でき、自宅に届いた検査キットで唾液を採取し、ポストに投函するだけで簡単に検査結果を知ることができる。また、医療検査の最大手企業であるH.U.グループと連携し、高精度の検査を実現した。さらに、長年の免疫研究で培った生活習慣アドバイスも提供する」と、風邪や感染症にかかりたくない人、病気を予防したい人にぜひ活用してほしいとアピールした。

[サービス価格]
インナーガーデン:1万2000円
※初回限定 腸内フローラ検査+パーソナルココア飲料(約1ヵ月分)のセット
免疫チェック:3278円
※配送料は別途330円、検査キット配送なしの場合は2728円
(すべて税込)
[販売開始日]
インナーガーデン:12月12日(木)
免疫チェック:販売中

明治=https://www.meiji.co.jp/


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