東京都、緑を「まもる」「育てる」「活かす」取組を発信するイベント「東京グリーンビズDAY」を開催、釈由美子さんのトークショーも

「東京グリーンビズDAY」のフォトセッション(中央:釈由美子さん)

東京都では、「自然と調和した持続可能な都市」を目指し、都民や企業など様々な人々とともに、東京の緑を「まもる」「育てる」「活かす」取組を進める、100年先を見据えた緑のプロジェクト「東京グリーンビズ」を推進している。11月30日に、都民が緑に親しみ・育むきっかけを創出するため、官民連携で緑に関する取組を発信するイベント「東京グリーンビズDAY」を東京大学 弥生キャンパスで開催した。イベントのトークセッションにはゲストに釈由美子さんを迎え、緑を「まもる」「育てる」「活かす」取組や自然と調和した街づくりなどについて語ってくれた。

緑に関する取組を紹介するパネル

都は、「自然と調和した持続可能な都市」を目指し、有識者を始めとした様々な人々との協働や対話を通じて東京グリーンビズを推進している。東京グリーンビズのより一層の推進を目指し、東京の緑を「まもる」「育てる」「活かす」取組を進めてきた。11月30日には、都民が緑に親しみ・育むきっかけを創出するため、官民連携で緑に関する取組を発信するイベント「東京グリーンビズDAY」を開催。トークセッションや基調講演などに加え、東京グリーンビズコラボレーションパートナー等による緑の取組を発表。トークセッションには、俳優として多方面で幅広く活躍し、登山愛好家としてもNHK「実践!にっぽん百名山」(2013~2015年放送)に出演、MCを務める釈由美子さんをゲストに迎えて、東京都の緑の魅力や、自身が行っている自然に関する取り組みについて話してもらった。

ビデオメッセージを送る東京都知事 小池百合子氏

トークセッションを前に、東京都知事 小池百合子氏が、100年先を見据えた緑のプロジェクト「東京グリーンビズ」についてビデオメッセージを届けた。「東京都では、100年先を見据えたプロジェクト『東京グリーンビズ』を推進している。東京の緑を『まもる』『育てる』『活かす』取組を行ってきた。『東京グリーンビズDAY』では、緑に触れる機会につながるきっかけとして、緑に関する取組を推進する団体や企業などを紹介する。『東京グリーンビズDAY』を通じて、緑とともに暮らす育む街の在り方などについて学んでいただければと思う」と挨拶した。

ゲストの釈由美子さん

そして、山の日アンバサダーを務める釈由美子さんが登場。「幼いころから家族で、夏は山登り、冬はスキーを楽しんできた。初めて登った山は富士山で、初登山は高山病のため八合目で挫折してしまった。しかし、もう少し低い山々を登る体力をつけて再び、富士登山に挑戦。無事に登頂できた。こうした経験から、現在8歳になる子どもには、高尾山などの山登りからスタートし、徐々に高い山登りにチャレンジした後、幼稚園の年長の歳に富士山を登らせた。すでにたくさんの山々を登っていただけに、すいすい頂上にまで登ることができた」と、親子三代にわたって登山愛好家なのだと語る。

「東京には緑が感じられる場所が実はたくさんある」と語る釈さん。「仕事などの空き時間に近くに公園がないか探すのが好き。その際には、東京グリーンマップを活用している。東京グリーンマップはダイレクトに緑にアクセスできる手段を教えてくれるので、緑に足を運びやすい」と、東京都が提供する「東京グリーンマップ」を活用しながら緑に触れる時間をつくっているとのこと。「東京には、まだまだ知らない公園がたくさんあることも知ることができたし、緑に溢れた街であることを再認識させてくれる」と、東京はアスファルトジャングルとのイメージが強いが、実は多くの緑が街に点在しているのだと力説する。

トークセッションの様子(右:釈由美子さん)

東京都が推進する緑を「まもる」「育てる」「活かす」取組について釈さんは、「山登りに行く際には、必ず小さなゴミ袋を持っていくようにしている。登山道に落ちているゴミを拾って袋に入れて持ち帰るようにしている。小さなことだが、山を『まもる』ことを行うようにしている」と、簡単に取り組めることから行っているのだと話す。「『育てる』に関しては、地域の緑化活動に参加。『活かす』では、多摩地区で育った木々で作られた遊具で子どもを遊ばせている。木のぬくもりを感じられるのか、子どももリラックスしているように感じる」と、「育てる」「活かす」といった活動にもできることから始めていると述べていた。

モバイルグリーン

釈さんが考える自然と調和した街づくりは、「東京で開発されている街では、建物の中に緑があったり、公園と一体型になっていたりと、自然と共存した街づくりが行われていると感じている」と、首都高速道路の上に公園があるなど、緑を上手く活用したエリアが増えていると感じているとのこと。「それだけに、他人事ではなく、自分事として、当事者意識を持って緑に触れる機会を増やそうとする意識が必要なのではないか」と説く。「子どもの頃から、土など自然に触れさせたいとの想いが強かったので、子どもには町田市が行った稲刈り体験に参加させたりしている。こうした体験を通じて、子どもは主体的に緑を守ろうという意識が芽生えてくると感じている」と、幼いころから緑を目で見て触れることで、緑の大切さを育むことができるのではないかと、子育て目線で緑の大切さを学ぶことの重要性を訴える。

ゲストの釈由美子さん

「どんなに小さなことでも良いので未来につながる行動を行ってほしい」と、今できる緑の取組を個々人で行ってほしいとのこと。「たとえば、毎日一輪の花を活けるとか、エコな取組を行うとか、こうしたことの積み重ねが素敵な未来につながっていくと思う」と、緑を意識した生活こそが100年先の未来につながっていくのではないかと語っていた。

緑に関する取組を紹介するパネル

「東京グリーンビズDAY」では、東京大学総括プロジェクト機構特任教授 横張真氏による基調講演が行われた他、各団体、企業の取組紹介なども行われた。

「東京グリーンビズDAY」のフォトセッション(中央:釈由美子さん)

「東京グリーンビス」では、都民が緑の価値を知り、身近な緑を育てる「みどりと生きるまちづくり」への参画意欲の向上につなげるために、動画を制作。若者やファミリー層の知名度が高いタレントの井上咲楽さん、景井ひなさんが出演。2人が駅前、商店街、保育園などの緑が少ない場所をサプライズで緑化する「グリーンサプライズ」を行うことで、人々を笑顔にする内容になっている。また、「東京グリーンビズマップ」に掲載されている都内の緑溢れるスポットに訪れることで、東京でも緑とたくさん触れ合えることを紹介している。

「みどりと生きるまちづくり」への参画意欲の向上につなげるため動画を紹介するパネル

東京グリーンビズマップは、東京の緑溢れるスポットやイベント情報を発信するデジタルマップ。東京都内には多くの緑のスポットがあるという。このマップを使って、東京の緑を見つけに行ってほしいとのこと。

さらに、自然とふれあえるスポットを集めたお出かけガイドを作成。このガイドを使って、東京の緑を見つけに行ってほしいのだという。

東京グリーンビズ=https://www.seisakukikaku.metro.tokyo.lg.jp/basic-plan/tokyo-greenbiz-advisoryboard


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