- Drink&Food2024/12/03 23:35
1人でも気軽に入れるすき焼き専門店の“元祖”「すき焼きちかよ」、いま話題の「野菜なしの1人すき焼き」を体験
いま、1人でも気軽に食べに行けるすき焼き専門店が話題を集めている。12月6日には、「いきなりステーキ」を運営するペッパーフードサービスの新業態、すき焼き専門店「すきはな」が東京・新橋銀座口にオープンする。同店は、複数人で鍋を囲むスタイルではなく、「野菜なしの1人すき焼き」を定食形式で提供するとのこと。では、同じような業態のすき焼き専門店は他にはないのだろうか。調べてみると、神奈川・江の島と東京・渋谷に店舗を構えるすき焼き専門店「すき焼きちかよ」が、すでに2年前から「野菜なしの1人すき焼き」をメインに提供しており、ここが“元祖”ともいえそうだ。そこで今回、「すき焼きちかよ」渋谷店で、店主のこだわりが詰まった「野菜なしの1人すき焼き」を体験してきた。
「すき焼きちかよ」は、2022年10月に江の島店をオープン。開業当時から「野菜なしの1人すき焼き」をコンセプトに、定食形式のすき焼きセットをメインに提供している。そして、昨年9月には、2号店として渋谷店をオープンした。「私は子どもの頃から野菜が苦手で、家ではいつも野菜なしのすき焼きを食べていた。この体験が『野菜なしの1人すき焼き』を発案するきっかけになった」と話すのは、「すき焼きちかよ」店主の藤原佑太氏。「従来のすき焼き専門店は高級志向で、個室の予約を取って2人以上で鍋を囲むのが一般的。そのため1人で食べに行くことができなかった。そこで、野菜も豆腐もなくして、肉のみにフォーカスすることで、高級店と同等レベルの美味しいすき焼きをリーズナブルに提供できると考えた。また、店内も全席カウンター席にすることで、1人でも気軽に入れるようにした」と、元祖「野菜なしの1人すき焼き」の誕生秘話を教えてくれた。
「すき焼きちかよ」が提供するメニューは、「すき焼きセット」「特上すき焼きセット」「極上すき焼きセット」の3つ。セット内容は、特選黒毛和牛ロース、ご飯、赤出汁、生卵、漬物で、すべて野菜はなし。牛肉の種類と量によってセットのランクが変わる。今回は、「すき焼きセット」が神奈川・横濱ビーフ(60g)サーロイン、「特上すき焼きセット」が神奈川・横濱ビーフ(100g)サーロイン、「極上すき焼きセット」が山口・阿知須牛(130g)サーロインとなっていた。
「当店のメイン食材である牛肉は、色々な人の協力のもと、生産者にまでこだわった全国の国産黒毛和牛を扱っている。1週間に1回、東京食肉市場で最上級の特選黒毛和牛を買い付けているので、週ごとに提供する牛肉の種類も変わってくる。そして、店内にはその時に提供している黒毛和牛の生産者の名前まで表示するようにしている」と、牛肉の品質には徹底的にこだわっていると力を込めていた。
メニューを注文すると、各席に設置された鉄板で、牛肉を焼くところから味付けまで、スタッフが丁寧に調理をしてくれる。特徴的なのは、味付けに割り下を使わず、砂糖と醤油だけで焼き上げる点だ。「当店のすき焼きは、私が子どもの頃に家で食べていた母親の味を再現している。実は、店名の『ちかよ』も、私の母親の名前から取っている。砂糖と醤油だけというシンプルな味付けが、最上級の黒毛和牛の旨味を引き立たせてくれる」と、母親が作っていたシンプルなすき焼きを高品質・低価格で再現したという。
焼き上がった牛肉は、溶き卵とからめて、ご飯と一緒に味わう。同店は、生卵にもこだわっており、アマダ東京の「マキシマムこいたまご」を提供している。「マキシマムこいたまご」は、パプリカ等を配合した、アグリテクノの独自配合飼料を与えることで、鶏の健康を保ち、黄身の濃さを極限まで高めた卵とのこと。牛肉を食べ終えた後は、肉の旨味が溶け込んだ卵をご飯にかけて、卵かけご飯で〆るのがおすすめだ。
「すき焼きちかよ」渋谷店は、1人でも気軽に入れるすき焼き専門店として、海外からも注目を集めており、訪日外国人の来客も急増しているという。12月6日にはペッパーランチのすき焼き専門店「すきはな」が新規オープンするが、渋谷に足を運んだ際には、「野菜なしの1人すき焼き」の“元祖”の味わいを「すき焼きちかよ」で確かめてみては。
[「すき焼きちかよ」渋谷店 概要]
所在地:東京都渋谷区道玄坂1丁目16-15 オペラハウス渋谷1F
営業時間:
昼ごはん 11:00~15:00(L.O. 14:30)
夜ごはん 17:00~22:00(L.O. 21:30)
主なメニュー:
すき焼きセット 2270円
特上すき焼きセット 2980円
極上すき焼きセット 3980円
(すべて税込)
すき焼きちかよ=https://sukiyakichikayo.com/