- Cosme&Beauty2025/02/13 10:37
矢野経済研究所、敏感肌化粧品市場に関する調査、2024年度の市場は前年度比105.6%の1010億円の見込

矢野経済研究所は、国内の敏感肌化粧品市場を調査し、市場の動向、参入企業動向、将来展望を明らかにした。2024年度の敏感肌化粧品市場は、高機能な商品を中心にニーズが高まることで、市場は拡大傾向で推移し、前年度比105.6%の1010億円の見込みと予測する。
2024年度の敏感肌化粧品市場規模は、ブランドメーカー出荷金額ベースで前年度比105.6%の1010億円を見込む。新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが5類に移行し、外出機会の増加やマスク着用の機会が減少したことを背景に、シミ・しわなどの肌悩みが顕在化しており、一般化粧品に比べて高機能な敏感肌化粧品のニーズが高まることで、市場は伸長する見込みである。
加えて、従来の低刺激訴求の敏感肌化粧品だけでなく、高機能成分などを配合した敏感肌化粧品が増加していることから、一般化粧品のユーザーも取り込む結果になっている。
近年の敏感肌化粧品の動向としては、敏感肌に悩む人も一般化粧品と同様にエイジングケアや美白ケアなどの機能性を訴求したスキンケア製品やメイクアップ製品を求める傾向にある。そのため、敏感肌プラスアルファの機能性を持つ美白シリーズ、ベースメイクシリーズ、エイジングケアシリーズなどの製品投入に注力する化粧品メーカーが増加している。
スキンケア製品を中とした敏感肌化粧品市場は、敏感肌などに悩むにとって不可な製品となっているだけでなく、エイジングケアや美白といった機能強化が進んでいることで、堅調な動きが続く込みである。また、スキンケアに加えて、ヘアケア・ボディケア・メイクアップにおいても低刺激訴求の敏感肌化粧品の需要が高まりつつあり、敏感肌化粧品市場は拡基調で推移する通しである。
[調査要綱]
調査期間:2024年11月~2025年1月
調査対象:化粧品ブランドメーカー、流通業者、小売業者等
調査方法:同社専研究員による直接面談(オンライン含む)、電話による取材、ならびにその他周辺調査併用
[小売価格]16万5000円(税込)
矢野経済研究所=https://www.yano.co.jp