- 健康管理!教えて!!2025/02/17 22:30
加齢臭の原因はどこにある? 「ノネナール」と「ジアセチル」の2つのにおい物質が影響
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加齢にともなって発生するイヤなにおいを「加齢臭」といいます。では、加齢臭の原因はどこにあるのでしょうか。加齢臭が発生する原因としては、大きく分けて「ノネナール」と「ジアセチル」の2つのにおい物質が関わっていると考えられています。
ノネナールは、皮脂腺から分泌される脂肪酸が酸化・分解されることで生まれます。青臭く、古本のようなにおいを放ちます。年齢が若いと脂肪酸は分泌されていてもホルモンの働きによって酸化を防ぐので、ほとんどの人はノネナールが発生しません。しかし、40~50代になると加齢によってホルモンの働きが衰えてくるため、男女を問わずノネナールが発生し、加齢臭を発するようになります。
もう1つのジアセチルは、近年発見されたにおい物質です。汗に含まれる乳酸がブドウ球菌によって分解されジアセチルが発生し、後頭部付近にかく汗が脂臭くなります。女性には発生せず、男性特有のにおいといえます。ジアセチルのにおいは、ノネナールの約100倍も広がりやすいという特徴があり、さらに口臭の原因物質の約1.4倍、足臭の原因物質の約1.5倍も臭いと感じ、周囲に不快感を与える可能性が高いといわれています。
ジアセチルを原因とした加齢臭は30代頃から発生します。特に、皮脂の分泌が増える40代前後の男性は、ジアセチルが多くなると同時に、ノネナールも発生し始めるため注意が必要です。ノネナールは胸部、背中、頭部から発生し、ジアセチルは後頭部や首から発生するので、自分では気づきにくいのです。
また、不規則な生活習慣、偏った食事や過度なアルコール摂取、運動不足、睡眠不足などの要因は加齢臭を悪化させる原因となります。そして加齢によって腸内細菌のバランスが崩れることで、皮脂の酸化が進み、肥満や疲労によってさらにアンモニアを分解する肝機能が低下します。こうしたことで発生した体臭は、清潔にするだけでは改善することができないので、規則正しい生活を心がけるようにしましょう(監修:健康管理士一般指導員)