- 健康管理!教えて!!2025/03/14 21:42
心の持ち方しだいで体調も変化する? 笑顔を作ることで免疫細胞が活性化

私たちは、病気やケガだけでなく、日常生活における心の持ち方も体の調子に大きな影響を与えます。不安や心配事を抱えていると、体内のホルモンバランスが崩れ、自律神経の働きも低下します。また、刺激の少ない生活は、脳の前頭葉を委縮させてしまいます。楽しい気持ちで過ごしていると副交感神経が働き、心身の緊張をほぐし代謝のリズムを整えてくれます。そのため、おおらかな気持ちを持ち、プラス思考で物事を考えることが大切です。
また、プラス思考になることに加え、笑うことも心身によい影響を与えるといわれています。笑いは、副交感神経の反射によるものなので、ストレスによって交感神経が優位になっている時こそ、笑うことで副交感神経の働きを高め、血行の促進や筋肉の緊張を緩めることができるそうです。
笑っているときは、普段よりも呼吸がさらに深くなります。深く呼吸をすることで、酸素が多く体内へ取り入れられ、血液の循環がよくなります。脳や全身に酸素や栄養がスムーズに運ばれ、新陳代謝がよくなり、免疫力も向上するといわれています。
さらに、笑顔を作るだけで免疫力が上がることが実験で明らかになったそうです。実験では、1人ずつ個室に入り、何もないところで、表情だけ笑顔で2時間続けてもらいます。実験の結果、直前と直後にNK細胞の変化を見てみると、NK細胞間の活性が低かった人と正常範囲内の人は全員上昇していたとのこと。
笑顔の表情を作ると、目と頬の筋肉が動いている状態になり、脳がその動きを感知します。そして、その顔の表情によって、脳が「笑っているのだ」と思い込むことで、脳から全身へ自然に笑った時と同じ作用をもたらしてくれます。つまり、作り笑顔をして顔の表情を動かすだけでも、脳は自然と楽しくなるのです。朝起きたら笑顔になる、夜寝る前に笑顔になるなど、毎日笑顔を心がけてみては。(監修:健康管理士一般指導員)