- Study&Work2023/02/13 22:30
大塚商会のIT展示会「実践ソリューションフェア2023 東京」が開催、最新のDX推進ソリューションやサービスを業務部門別に展示・紹介
大塚商会は、2月8日~2月10日の3日間、ザ・プリンス パークタワー東京で国内最大級のIT展示会「実践ソリューションフェア2023 東京」を開催した。今年は「ITでビジネスが変わる、つながる世界!」をテーマに、DX推進によるワークスタイルの変革や、さまざな制度改正への対応が求められる2023年に向け、同社ならではの豊富なソリューション、ノウハウを「経営・営業DX」「経理DX」など業務分野別にブース展示を行った。特にメインステージでは、今年の注力商材や取り組みとして、クラウド連携や制度改正への対応、最新のAI分析サービス、ランサムウェア対策などをピックアップし、デモや事例を交えて紹介した。
「実践ソリューションフェア」は、大塚商会の「ITでオフィスを元気にする」を体現する場として毎年開催している展示会で、今年で46回目を迎えた。新型コロナウイルス感染症拡大前の2019年開催時には、協賛メーカー51社が出展し、3日間で約1万3000名の来場者を集めたという。ウィズコロナへと時代が変わる中で開催された今年のフェアについて、大塚商会 マーケティング本部 広告宣伝部の丸山義夫次長は、「『実践ソリューションフェア』は、コロナ禍でもリアル開催を中止せず、オンラインとのハイブリッドで継続してきた。ウィズコロナ時代となった今年は、1日約2000名の来場者が会場に訪れており、オンラインではなく、実際に目で見て肌で感じたいというニーズが高まっていることを実感している」と、リアル会場でのソリューション提案にこだわってきたと話す。「今年のテーマは『ITでビジネスが変わる、つながる世界!』とし、DX改革の次のステップとして、社内システムだけでなく、仕入れ先や取引先など社外システムとクラウド連携するためのソリューション提案を行う。これにより紙を使った無駄な業務をなくし、社員のさらなる生産性向上を後押していく」と、今年のテーマについて説明した。
それでは、「実践ソリューションフェア2023 東京」の展示概要と注目のソリューションについて見てみよう。今年の展示会場は、大きく2つに分かれており、第1会場では協賛各社のブース展示、第2会場では「経営・営業DX」「経理DX」「情報システムDX」など業務分野別に大塚商会のソリューション展示が行われた。第1会場には、NEC、リコーを始め約60社の協賛企業がブースを出展し、各分野の最新ソリューションが勢揃い。競合企業が隣り合わせでブース展示をしているのも同フェアの特徴で、各社のソリューションをその場で比較・検討することができた。
また、第1会場に設置されたメインステージでは、今年のテーマ「ITでビジネスが変わる、つながる世界!」をもとに、大塚商会が注力している商材や取り組み、DX推進に役立つソリューションや利用シーンをよりイメージしやすいようデモや事例を交えて紹介。インボイス制度などの制度改正に対応したDX統合パッケージや最新のAI分析サービス、ランサムウェア対策などがピックアップされ、メインステージを見ることでフェアの見どころや注目ポイントがわかる内容になっていた。
そして、大塚商会の豊富なソリューションやサービスが集結した第2会場は、業務分野別に、(1)業務のプロセスを見直す「経理DX」、(2)従業員の働きがいをつくる「人事・総務DX」、(3)オフィスの基盤を支える「情報システムDX」、(4)企業の競争力を高める「経営・営業DX」、(5)デジタル技術でプロセスを革新する「ものづくりDX」、(6)業界特有の業務を支える「業種別DX」--の6つのブース展示が行われた。
この展示の中で注目を集めていたのが、「経理DX」ブースで展示紹介されていたDX統合パッケージだ。今年は、4月に労働基準法が改正され、10月にはインボイス制度が開始されるなど、企業の経理部門はさまざまな法改正への対応が求められる。DX統合パッケージは、基幹系システムと情報系システムを統合したパッケージで、経理DXにおいては、証憑受取から発行、電子保管まで一気通貫で実現することができる。インボイス制度にも対応しており、DX統合パッケージを活用することで、紙の請求書発送や請求書の控えの保管に手間がかかる、受け取った請求書の確認作業が増えるといったインボイス制度の課題を解決できるという。1月26日には、統合型クラウド会計ソフト「freee会計」との連携が発表され、モバイルを活用した申請・承認・保管にも対応している。
最新の取り組みとしては、「経営・営業DX」ブースで展示紹介されていたAI分析サービスやAI画像解析ソリューションにも大きな注目が集まっていた。同社では、最新AIを搭載したデータ分析ツール「dotData」を活用し、AIの効果を本格導入前に確認できるPoCサービスを提供しており、AI分析サービスでは、このPoCサービスを継続して利用することが可能になるという。AI画像解析ソリューションは、人の動きや密集度をカメラ映像からAIが判別・解析を行うソリューション。目視業務の自動化や省人化、マーケティングや防犯・事故対策まで幅広く活用することができる。
セキュリティ面では、近年、大きな被害が出ているランサムウェアの対策ソリューションを「情報システムDX」ブースで展示紹介していた。同社の対策ソリューションでは、ランサムウェアの特定・防御から検知・拡大防止、事後対応、復旧まで対応することができるという。また、ランサムウェア体感ステージでは、ランサムウェアの感染デモを通じて、対策のポイントを紹介していた。
このほか、ID・パスワードを一括管理し、安全なシングルサインオンを実現する「OTSUKA GATE」についても、特設ステージでサービス概要や活用シーンをアピールしていた。
「ものづくりDX」ブースの展示では、Mixed Realityで製造現場の業務をスマートにするソリューションに注目が集まっていた。ブースでは、実際にマイクロソフトの次世代コンピュータデバイス「HoloLens 2」を装着し、現場作業者とオフィスの視界を共有して、遠隔地から現実空間に注釈の書き込みや指示書を展開するデモを披露してくれた。
大塚商会=https://www.otsuka-shokai.co.jp/
実践ソリューションフェア2023=https://www.otsuka-shokai.co.jp/events/jsf/