- Baby&Care2024/11/18 13:10
タニタ、授乳量と体重をスマートフォンアプリで記録・確認・共有できるベビースケール「nometa」BB-115Lを発売
健康総合企業のタニタは、1グラム単位で赤ちゃんの授乳量を表示し、スマートフォンアプリで管理できる授乳量機能付ベビースケール「nometa(のめた)」BB-115Lを11月15日に発売した。
「授乳量」と「体重」のデータをBluetooth(Bluetoothワードマークおよびロゴは登録商標であり、Bluetooth SIG,Inc.が所有権を有す。タニタは使用許諾の下でこれらのマークおよびロゴを使用している)通信でスマートフォンに送信し、手間をかけずに授乳量や授乳回数、時間を記録・確認できる。赤ちゃんの授乳リズムや飲み方の傾向、成長の状況を簡単に把握できるようにした。育児記録アプリ「ぴよログ」(運営:ぴよログ)と連携し、記録内容はアプリを通じてパートナーと共有できるため、家族での「チーム育児」(子育てを一人で抱え込まず、夫婦を中心にチームで行うこと)に役立つ。インターネット通販を中心に、年間5000台の販売を計画している。
母乳は赤ちゃんにとって消化吸収が良く、感染症の発症や重症度を低下させる効果があることから、母乳育児にはさまざまなメリットがある。厚生労働省の「平成27年度乳幼児栄養調査」によると、妊婦の9割以上が母乳育児を望んでいる一方で、出産後約8割の母親らが「授乳について困ったことがある」と回答しており、赤ちゃんを育てる母親の悩みの一つになっている。授乳で困ったことがあると答えた母親のうち、4割以上が「母乳が足りているのか分からない」、2割以上が「母乳が不足気味」ということを具体的な理由として挙げている。こうした母親らの困りごとに応えるため、タニタでは2016年に授乳量機能付ベビースケール「nometa」BB-105を発売した。最大20キログラムまでの体重計量に対応するとともに、家庭用では国内初となる1グラム単位で授乳量を表示できる商品(2016年発売当時。タニタ調べ)で、発売以来、年間約1万台以上を販売。昨年の合計特殊出生率が1.20と過去最低(厚生労働省「令和5年(2023)人口動態統計」(確定数))を記録するなど少子化が進行する中で、多くの赤ちゃんの育児に利用されてきた。
今回発売する同商品は、授乳量と体重のデータをBluetooth通信でスマートフォンに送信し、アプリで記録・確認できることが特徴とのこと。計測・表示項目は既存モデル「nometa」BB105と同じく、赤ちゃんの成長と授乳量の確認に必要な「体重」と「授乳量」の2項目。利用者アンケートで寄せられた「アプリと連携してほしい」「記録できるデータの量を増やしてほしい」といった、計測データをより簡単に記録し、活用したいというニーズに応え、アプリとの連携機能を付加した。
使い勝手においては、既存モデルの操作性の高さを引き継ぎ、1日に10回を超えることもある新生児期の頻回授乳時においても煩わしさを感じさせない仕様にした。授乳量や体重のデータは一旦機器本体に保存され、連携したスマートフォンアプリを操作することでまとめて取得する。機器本体で5日分のデータを保存できるため、計測の度にスマートフォンを操作する必要はないとのこと。授乳の量や回数、時間を最小限の操作で手間なく記録でき、個人差がある赤ちゃんの授乳の傾向やリズムなどを簡単に把握できる。また、多胎児家庭や第二子以降の育児でも利用できるよう、5人まで登録して利用できるようにした。この他、データの記録や管理以外で要望が高かったバックライトも搭載し、夜間授乳の際も確認しやすくした。
連携する育児記録アプリ「ぴよログ」は、2017年のリリース以来、累計400万以上ダウンロードされており、授乳やオムツ替え、身長・体重など赤ちゃんの育児に関するさまざまな項目を記録できる。「共有できる育児管理アプリ」であることも特徴で、パートナーなどとデータを共有できる機能を備えている。同商品で記録した授乳量や体重をアプリを通じて共有することで、仕事や外出などで赤ちゃんと離れている間の授乳状況をリアルタイムで知ることができる。母親に偏りがちな授乳に関する負担や不安を家族で共有し、出産後に母親が感じる孤立感を和らげ、家族がチームとなって取り組む子育てをサポートする。
タニタでは1974年にベビースケールを発売して以来、約50年にわたり医療現場から家庭用まで赤ちゃんの成長にまつわる幅広いニーズに応えてきた。今回、授乳量を記録できる機能を搭載した同商品の発売によって、家族が一体となって取り組む「チーム育児」に貢献できると考えている。今後も商品やサービスのラインアップを拡充し、生涯にわたる健康づくりをサポートしていく。
[小売価格]オープン価
[発売日]11月15日(金)