- 健康管理!教えて!!2023/11/30 22:19
男性と女性の脳には違いがある? 男性は左脳のほうが大きく、女性は脳梁が太い傾向に
私たちの大脳は、中心の溝(大脳縦列)で左右2つの半球に分かれており、脳梁と呼ばれる約2億本の神経細胞でつながっています。この左半球と右半球が、いわゆる「左脳」と「右脳」です。左脳と右脳は脳の構造を平等に分割していますが、脳梁でつながっている以外は別の働きをしています。また、体への支配領域も異なり、右半身は左脳が、左半身は右脳が支配しています。これを交差支配というそうです。
男性と女性で大脳を比べてみると、女性は左右の脳の大きさにほとんど差はありませんが、男性は左脳のほうが右脳よりもやや大きいとのこと。地図を読み取ったり、論理的話術を展開するのは、男性が得意とすることが多いとされていますが、これは、左脳と右脳の大きさの差によるものかもしれません。
また、解剖的な分析によると、女性のほうが左右の大脳半球を結ぶ脳梁が太いことがわかっています。男性の脳梁は全体的に棒状で細く、太さはほぼ一定であるのに対し、女性は脳梁の後部(膨大部)が球状になっていて太いそうです。このことから、女性は左右の脳の情報交換を盛んに行っていることが考えられます。そのため、女性は左脳と右脳を連携させて会話をしているのでコミュニケーション能力が優れており、たとえ左脳にダメージを受けたとしても言語能力を保つことが多いといわれています。
一方、男性は左脳と右脳を使い分ける傾向にあり、会話をするときは言語中枢のある左脳を駆使し、音楽や美術などの芸術活動をするときは右脳を使って集中して取り組む傾向がみられるそうです。
この他にも、頭頂皮質の空間情報を認識する部分や、好き嫌いを決める大脳辺縁系の扁桃体は男性のほうが大きく、大脳辺縁系のうち情動反応にかかわる部分は女性のほうが大きいとされています。(監修:健康管理士一般指導員)