- 健康管理!教えて!!2024/03/26 21:11
「タイガーナッツ」は野菜の仲間? ナッツアレルギーの人でも豊富な栄養素を安心して摂取
みなさんは、「タイガーナッツ」という食材をご存知でしょうか。日本ではあまり馴染みがないのですが、アフリカでは200万年以上前から、ヨーロッパでも600年以上前から存在し、何世紀にもわたって食べられているそうです。名前に“ナッツ”とあるので、アーモンドやカシューナッツのようにナッツの一種と思いきや、実はそうではないとのこと。タイガーナッツとは、カヤツリグサという植物の地下茎にできる1cm程度の塊、塊茎(かいけい)のことを指します。つまり、野菜(根菜類)の仲間であり、ナッツアレルギーの人でも安心して摂取することができるそうです。
タイガーナッツには、食物繊維やビタミンE、カリウムが豊富に含まれており、便秘改善や抗酸化作用、むくみの改善に効果が期待されています。また、オレイン酸も豊富に含むため、血中コレステロールの上昇抑制や動脈硬化を予防する効果も期待されています。食感は硬く、よく噛んで食べることで満腹中枢を刺激できるので、食べ過ぎの予防になり、ダイエット中のおやつとしても用いられています。
現在、販売されているタイガーナッツは「皮付き」「皮なし」「粉末状」の3種類があるとのこと。タイガーナッツの皮には食物繊維などの栄養素が多く含まれるため、「皮付き」は栄養価を高めたい人にオススメ。「皮なし」は、皮付きよりも硬さが低下するので、初めての人でも食べやすいとされています。「粉末状」は、小麦粉の代わりに料理やお菓子作りなどに使用されます。
摂取量は、1日8~10粒が目安となっており、乾燥したものを、ナッツ感覚でそのまま摂取するのが一般的ですが、その他にも、砕いてサラダやヨーグルトにトッピングしたり、お菓子に混ぜたりし、摂取することが多いそうです。スペインでは、タイガーナッツを一晩水につけ、ミキサーにかけて作る「タイガーナッツウォーター(オルチャータ)」を飲むことが夏の定番となっています。
日本では、まだスーパーなどで販売されていないことが多く、手に入りにくいのが現状です。また、独特の風味があるため、日本人の口に合わないこともあるといわれています。興味のある人は、ネットなどで取り寄せて、普段食べているナッツの代わりに摂取したり、料理やお菓子作りに使用するなど、一度試してみるのもよいでしょう。(監修:健康管理士一般指導員)