オートミールは生活習慣病の予防につながる? 食べ過ぎには要注意

オートミールは、燕麦を脱穀して調理しやすく加工した食品のことを指し、原料の燕麦はオート麦、オーツ麦、カラス麦とも呼ばれます。イギリスやアメリカ、スコットランドでは朝食によく摂取されています。オートミール自体に味はありませんが、調理・味付けをすることでおいしく摂取でき、離乳食にも用いることができます。また、生活習慣病の予防にもつながるといわれています。では、なぜオートミールは健康に良いのでしょうか。

オートミールは、主食として摂取されることが多く、白米よりも糖質、エネルギー量が低く、ミネラル、食物繊維、タンパク質が多くなっています。食物繊維が豊富に含まれていることから、血糖値、血中コレステロールの上昇抑制、便秘改善の効果が期待されています。また、カリウムなどのミネラルも含まれており、むくみの改善も期待されています。さらに、調理の過程でよく水分を吸って膨らむので少量でも満足感を得られ、食べ過ぎの予防にもつながります。

オートミールの代表的な種類としては、「スティールカットオーツ」「ロールドオーツ」「クイックオーツ」「インストオーツ」があります。「スティールカットオーツ」は、オーツ麦のもみ殻を取り除いただけのものです。摂取するには調理が必要で、栄養価が高いのが特徴です。「ロールドオーツ」は、オーツ麦を蒸して薄く伸ばしたもので、国内で販売されているオートミールの大部分を占めます。大粒で食べ応えがあるのが特徴です。

「クイックオーツ」は、ロールドオーツをより細かくしたもの。独特の香りがないので、初めてオートミールを食べる人にもオススメです。「インストオーツ」は、クイックオーツを加熱、乾燥させたものです。味付けされているものが多く、そのままで摂取できます。また、離乳食にも利用されています。

この他、オートミールを加工している製品もあります。「シリアル」は、オートミールなどの穀物をフレーク状やパフ状に加工したもの。「グラノーラ」は、オートミールを焼いてさらにシロップなどで甘くしたもの。「ミューズリー」は、オートミールにドライフルーツやナッツを加えたものです。

オートミールで気をつけてほしいのが食べすぎです。過剰摂取すると、食物繊維が豊富なため、胃腸に負担がかかり、腸内環境の乱れにつながり、また、糖質、エネルギー量は低いですが、高血糖や肥満などのリスクが高まるため、1日の推奨摂取量は30~50g(上限は100g)といわれています。間食としてではなく、牛乳に浸して食べるなど主食に置き換え、朝・昼に摂取することをオススメします。(監修:健康管理士一般指導員)


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