美容レーザーの仕組みとは? 波長とパルス幅によって異なるレーザーの特性

美容医療の種類には、顔や体の形態を変える「外科手術」、脱毛や肌の質を高めるために行う「レーザー治療」「注入治療」、内服による治療などがあります。美容医療の治療は、一部を除き、ほとんど保険適用されないため高額になるケースも多く見られます。また、美容医療にはリスクや副作用が起こる場合があるので、専門の医師による十分なカウンセリングやインフォームドコンセントが重要となります。今回は、現在多く行われている美容医療の中から、美容レーザーについてみていきます。

美容レーザーは、特定の波長の光を人工的に作り出し、皮膚に照射することで作用します。レーザーは、波長によってメラニン(色素)、ヘモグロビン(血液)、水分など、特定の皮膚成分に吸収される性質があります。吸収された光は熱エネルギーに変換され、吸収した皮膚成分の温度を上昇させ、ダメージを与えることで、表皮にできたしみやそばかすだけでなく、真皮にできたあざやタトゥーなどに働きかけることができます。

このように、レーザーの光熱作用を利用して、症状にアプローチするのが美容レーザー治療の仕組みとなります。レーザーには様々な種類があり、波長とパルス幅によってそれぞれ異なる特性を持っています。

まず、波長については、長さの違いによって作用する皮膚組織が異なります。波長とは、電磁波をグラフにした時に現れる波の一つ分の長さのことです。例えば太陽光は、紫外線、赤外線、可視光線が集まったもので、美容レーザーは、赤外線、可視光線のうち短い波長を人工的に作り出し、増幅させたものです。波長が短いほど皮膚の表面近くの組織に作用し、波長が長いほど皮膚の奥深くにある深層組織まで作用します。

パルス幅とは光の照射時間のことで、パルス幅が短いほど影響する範囲が狭くなります。美容レーザーのパルス幅は短いことが特徴です。短時間で深層組織にできたしみに作用し、周囲の正常組織にダメージを与えることなく、ピンポイントで気になるしみやそばかすなどを除去することができます。また、美容レーザーではありませんが、パルス幅が長い光治療(IPL)は、広範囲の肌質改善に有効といわれています。(監修:健康管理士一般指導員)


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