水泳はいつから始まった? パリオリンピックでもメダルが期待される競泳の歴史を学ぼう

いよいよ7月26日からパリオリンピックが開幕します。今大会も多くの種目でメダル獲得が期待されている日本選手ですが、その有力候補の一つに挙げられるのが競泳です。東京オリンピックではメダル3個に終わりましたが、今大会は本多灯選手や瀬戸大也選手、池江璃花子選手、大橋悠依選手など計27名が出場し、前大会を上回るメダル獲得に挑みます。そこで今回は、第1回近代オリンピックから種目となっている競泳の歴史についてみていきたいと思います。

水泳の歴史は古く、紀元前から魚や貝などの食料を得る手段や、水害から身を守る方法として行われており、約9000年前の古代ギリシャの彫刻に、日本でも西暦712年の最古の歴史書「古事記」に、その記録が残っているそうです。また、初期の泳ぎ方は動物の模倣で、両手と両足で水を掻いて泳ぐ「犬掻き」のようなものであり、生活する上での身体運動の一つでした。

19世紀に入ると、イギリスで起きた産業革命後にスポーツの近代化が進んだことや、上流階級による賭けレースが行われたことを背景として、泳ぎにスピードが求められ、泳ぎの技術が改良された結果、平泳ぎの原型ができました。そして、この平泳ぎが最初の競泳種目として、1896年の第1回近代オリンピック アテネ大会から実施されています。

クロールは、19世紀にイギリスの水泳選手が南アフリカに行った際に、南アフリカの原住民が手を交互に水から抜くように泳いでいる姿を目にしたことから、クロールの原型となる「トランジオン泳法」が生まれました。背泳ぎは、クロールがつくられた後に、アメリカの水泳選手が練習中にクロールを裏返しに泳いでみたところ、スピードが出ることに気づき、現在のような背泳ぎになったといわれています。

そして、バタフライは、平泳ぎから発展し、ドイツの水泳選手が、現在のバタフライに似た手の掻きと平泳ぎの足の掻きを組み合わせた泳法を考案して平泳ぎの種目で泳いだことがきっかけで、1956年のメルボルンオリンピックから独立した種目として実施されるようになりました。

パリオリンピックでの競泳は、7月27日から8月4日まで、男女それぞれ14種目、混合1種目が行われる予定です。東京大会以上のメダル数を目指す日本選手団の活躍を応援しましょう。(監修:健康管理士一般指導員)


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