歯を白くする「ホワイトニング」は自宅でもできる? 効果を長続きさせる4つのポイント

みなさんは、歯のホワイトニングをしたことはありますか? ホワイトニングは、歯の表面にある沈着した飲食物やたばこのヤニなどの色素や汚れを取り除いて、歯の白さを取り戻すことができます。さらに、本来の色よりも歯を白くすることも可能です。ホワイトニングには、歯科医院で行うオフィスホワイトニングだけでなく、自宅で行うことができるホームホワイトニングもあるそうです。それぞれ、どのような施術を行うのでしょうか。

まず、オフィスホワイトニングは、歯科医院内で歯科医師や歯科衛生士が行います。事前に、理想の歯の白さや色味の確認、施術中に知覚過敏が起こる可能性があるため、知覚過敏の有無など十分なカウンセリングを行った上で、治療を進めます。一般的には、過酸化水素水を主成分としたホワイトニング薬剤を歯に塗布し、波長が450nm前後の青色LEDライトを照射します。

過酸化水素は、歯の表面にあるエナメル質に沈着した色素を細かく分解し、青色LEDライトはホワイトニング薬剤の分解を促進させる作用があります。この薬剤の塗布と照射を数クール行うことで、歯を白くしていきます。施術時間は、1時間程度で、即効性があり一度で効果を実感できるそうです。効果の持続期間は、個人差がありますが6ヵ月程度なので、歯の白さを保つためには、定期的なメンテナンスが必要となります。

ホームホワイトニングは、自分の好きなタイミングで、ホワイトニングが行えます。歯科医院で作成したホームクリーニング用のマウスピースに、漂白成分の過酸化尿素を主成分としたジェルを入れ、マウスピースを装着します。装着時間はジェル濃度によって30分~6時間と異なりますが、およそ2週間で効果を実感することができるといわれています。効果の持続期間は個人差がありますが、6ヵ月~1年程度となります。オフィスホワイトニングよりも少し効果が長めですが、オフィスホワイトニングと同様、定期的なメンテナンスが必要です。

ホワイトニングをした後に、歯が着色してしまうのを「色戻り」といいます。では、色戻りを防ぐには、どうしたらよいのでしょうか。ホワイトニングの効果を長続きさせるための4つのポイントを紹介します。

(1)飲食物の着色成分に気を付ける・・コーヒー、紅茶、緑茶、赤ワイン、カレー、ソース、ケチャップ、チョコレートなどは、着色の原因になるので、汚れを浮かせる歯磨き剤を使用するほか、食べ物を食べた後は、口をゆすぐなどの習慣をつけることが大切です。

(2)禁煙する・・たばこに含まれるタールの成分は、歯の表面に付着して、黄ばみや茶色い色素汚れを形成してしまうので注意が必要です。

(3)セルフメンテナンス・・ポリリン酸ナトリウムやポリエチレングリコールが配合された歯磨き剤でブラッシングすることで、着色汚れを取り除くことができます。

(4)歯科医院で定期的なクリーニングを行う・・歯のクリー二ングは、虫歯や歯周病予防にもなるので、3~4ヵ月ごとに行うことをおすすめします。(監修:健康管理士一般指導員)


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