心の病気になったらどの診療科で診てもらえばいい? 「通いやすさ」や「医師との信頼関係」も重要に

現在、ストレスからくる心の病気を扱う診療科には、さまざまな名称を持つ医療機関があります。病院の診療科目には、精神科、精神神経科、神経科、心療内科、神経内科、脳神経外科など似たような名前が並んでいるため、心の病気を疑ったとき、どの診療科目のある医療機関を受診したらよいのか迷ってしまう人も多いと思います。

心の病気を扱う診療科としては、精神科、精神神経科、神経科、メンタルヘルス科が挙げられます。それぞれ名称は異なりますが、気分・意欲や思考・記憶など、脳の働きである精神機能に症状が出る精神疾患(うつ病をはじめ、統合失調症や不安障害など)を専門的に扱う科です。また、名称が異なる理由としては、心の病気に対する偏見があるため、「精神科」という名称に統一せずに、少しでも受診しやすくするためといわれています。

心の病気だけでなく体の病気も扱っているのが心療内科です。心療内科は、ストレスからの心の問題が原因で起こる体の不快な症状や病気(心身症)を中心に診察する科であり、医師は心身医学を専門的に学んだ内科医が担当しています。また、うつ病などで身体症状がみられる場合でも、心療内科での治療が可能です。

心の病気は、すぐに治るものではなく、一定の間隔で通院しながら症状の改善や治療を行っていきます。そのため、医療機関はなるべく通いやすさや診療時間などを考えて、「治療が続けられる医療機関」を選ぶことが大切です。人目を気にして通院しにくい遠い場所にある病院を選ぶと、通院にかける時間が心と体の負担となって治療を中断してしまう場合もあります。電車やバスなどでの長時間移動は、ストレス要因になりやすいのです。

また、心の病気は長期にわたる治療になるため、「医師との相性や信頼関係」も医療機関を選ぶ上で重要となります。患者のストレスや悩みなどに熱心に医師が耳を傾け、理解・支持することで心の不安が和らぎ患者は安定します。信頼関係が築けないと治療に対する不安感が高まり、症状が改善されませんので、患者の心に寄り添った相談・治療を行っている医療機関や医師を選ぶようにしましょう。(監修:健康管理士一般指導員)


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