呼吸には「外呼吸」と「内呼吸」がある? つい出てしまう「ため息」も呼吸の一つ

呼吸は、単に酸素と二酸化炭素のガス交換だけを担っているのではなく、細胞内における「エネルギーの発生」に大きく関与しています。空気中から取り入れた酸素が、肺に入り、血液を介して全身の細胞へと届けられます。そして、細胞内で酸素を利用したエネルギー産生が行われ、その際につくり出された二酸化炭素が血液を介して肺に送られ、体外へと排出されます。これが呼吸の一連の流れになりますが、呼吸の種類には「外呼吸」と「内呼吸」の2つがあるそうです。

まず、外呼吸とは、肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管との間で行われる酸素と二酸化炭素のガス交換のことをいいます。心臓から肺動脈を経て、二酸化炭素を多く含む血液が肺胞へ流れ込みます。肺胞でガス交換が行われ、酸素を多く含む血液が肺静脈を経て心臓に流れていきます。これが、一般的にいわれる「呼吸」を意味するもので、空気中から体内へ酸素を取り入れ、不要になった二酸化炭素を体外へと排出します。

一方、内呼吸は、全身の細胞と毛細血管との間で行われる酸素と二酸化炭素のガス交換のことをいいます。呼吸によって得られた酸素を利用して、細胞内のミトコンドリアでエネルギーを生み出し、その過程でつくられた二酸化炭素を血液中へと排出していきます。私たちが生きていく上で欠かせないエネルギーを生み出す働きをしているのが、この内呼吸なのです。

ちなみに、不安やストレス、心配などの精神状態のときに、「ハァ~」とつい出てしまうため息も呼吸活動の一つとのこと。ため息が出る原因としては、不安や緊張から呼吸が浅くなることが考えられます。気付かないうちに浅くなってしまった呼吸を、大きく息を吐き出すことによって、自然と息を吸う動作へつなげます。そうすることで、酸素がしっかりと体の中に取り入れられ、頭や気持ちのリフレッシュができるといわれています。ため息をつきやすくなったら、体からのSOSのサインだと思って、ゆっくりと深呼吸をし、脳と体を休めてあげてください。(監修:健康管理士一般指導員)


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