「第2の骨格」といわれる筋膜とは? 筋膜リリースでむくみを改善

私たちの姿勢は、骨と筋肉で支えられていますが、実はそれだけでなく、「筋膜」も重要な役割を担っています。筋膜とは、筋肉の外側を覆う薄い膜のことをいい、浅筋膜・深筋膜・筋周膜・筋外膜・筋内膜の5層で構成されています。筋膜は、筋肉だけではなく骨や臓器のすべてを覆っており、筋膜同士は連なり一つの大きなネットワークを作っています。骨と筋肉がバラバラにならず内臓があるべき位置に保持され、人が一つの塊として保っていられるのは、筋膜のおかげでもあります。また、直立している時は筋膜の張力が主要な役割を担っていることから、「第2の骨格」とも呼ばれています。

筋膜は、粘りがある液体(細胞間基質)に浸され、コラーゲンを主成分とする膠原繊維とエラスチンを主成分とする弾性繊維の2種類の繊維状タンパク質からできています。筋膜の大半は膠原繊維であり、通常たるんでいますが外力が加わると直線的に形を変え、全身の変形を防いでいます。一方、弾性繊維は、弾力性が高く力が加わると伸び、力が抜けると縮むことで膠原繊維を元の形に戻しています。このように、2種類の繊維状タンパク質が、お互いに協力し合って体の形を整えたり、体の動きに合わせて形を戻したりしているのです。

しかし、水分不足や長時間にわたる同じ姿勢、運動不足によって、筋肉の柔軟性が低下し、筋膜が萎縮・癒着してしまうと、アライメント(骨・関節の配列)が崩れて筋肉の働きを妨げ、様々な不調につながってしまいます。そこで、筋膜を柔らかく解きほぐし、萎縮・癒着を解消するために行うのが「筋膜リリース」です。

筋膜リリースとは、手指やストレッチポールなどを用いて体の部位に圧を加え、より深い部分までほぐし、筋膜を正常な状態に戻すことをいいます。ストレッチなどを行うことで一時的に筋肉自体は柔軟性を取り戻しますが、筋膜の柔軟性がなければ再び萎縮してしまいます。筋膜を正常な状態に戻すことで筋肉の柔軟性を引き出し、関節の可動域を拡大することができます。そうすることで、体の張りや凝りの軽減、血行が改善されむくみの解消につながります。なかでも脚(特にふくらはぎ)は、筋肉が固まりやすくむくみやすい部位のため、筋膜リリースが効果的であるといわれています。(監修:健康管理士一般指導員)


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