登山やハイキングといった屋外スポーツではマスクを外して楽しみたい

3月13日以降、マスクの着用について、個人の主体的な選択を尊重し、個人の判断に委ねることになるとはいえ、私のように周りを気にせずに屋内ではマスクを着用しようと思っている人は少なくないのでは。一方で、登山やハイキングといった屋外スポーツなどにおいては、マスクを外して楽しみたいと思っている。山林にはマイナスイオンやフィトンチッド（フィトンチッドとは樹木や葉から分泌される香り成分のこと）が充満しており、これらにはリラックスや疲労緩和の効果があるとされているとのこと（余家斌、袁孝維、蔡明哲、邱祈栄（2015）「森林遊憩與健康」『中華林学季刊誌』.48（2）,173－184）。さらに、外気温が下がる秋冬は、身体が体温を維持しようとする働きから基礎代謝が上がるため（山内有信（2008）「かんたん栄養学」三恵社）、運動に適した季節とされている。では、美しい冬の山林で豊かな時間を過ごし、心身ともにリフレッシュするにはどんなことが必要なのだろうか。

インプレスグループで山岳・自然分野のメディア事業を手がける山と溪谷社が提供する山のスタンプラリーアプリ「YAMASTA（ヤマスタ）」では、東武鉄道とのコラボレーションとして、今年の「外秩父七峰縦走ハイキング大会」を新規のスタンプラリーイベントとして開催するのだという。「外秩父七峰縦走ハイキング大会」は、1986年から数え35回の実績がある関東最大級の歴史あるハイキング大会。特徴としては、タイムを競うスポーツ競技とは異なり、健康増進や脚力試し、歩くこと自体を楽しむことが参加者の目的となっているとのこと。2021年はコロナ禍の影響で中止となったが、昨年は4月17日に再開され、2295名を超える参加者となる盛況ぶりだったという。

今回、ヤマスタで新しい形態として開催する運びとなった背景には、大会開催日に参加者が集中することで起きるオーバーユースの問題を解消する狙いがあるとのこと。ヤマスタでは、スタンプラリーイベントをアプリとサーバーによるデジタルで管理しているので、イベント実施期間を長期に設定することができるのだという。イベント参加者はイベント実施期間中であればいつでも自分都合で参加することができる。さらには、コロナのような社会情勢の変化にもイベントの中止～再開が対応できるので、リアルイベントのリスクを軽減することができるという。参加者側も、自分の好きなタイミングで複数回に分けてイベントに挑戦することができるため、悪天候を避け、体力や状況に合わせてより安全に自分都合でハイキングを楽しむことができるのだとか。

ヤマスタを使った同スタンプラリーで巡ることができるのは、大会と同様の「外秩父七峰縦走ハイキングコース」とのこと。チェックイン対象の場所は、小川町駅、官ノ倉山、笠山、堂平山、剣ヶ峰、大霧山、皇鈴山、登谷山（8ヵ所）で、登谷山の最寄り駅は寄居駅。小川町駅～寄居駅まで歩くと約42kmになるという。実施期間は、4月16日から12月17日まで。

ハイキングコースを歩くには、それなりの靴が必要になりそうだ。アメリカ東海岸で誕生したアウトドアライフスタイルブランド、ティンバーランド（運営会社：VFジャパン）は、2022年に10数年ぶりの復刻を果たしたハイキングブーツ「ユーロハイカー」を現代風に再解釈した新作スニーカーブーツ「グリーンストライド モーション6」（2万900円～2万4200円：税込）を3月1日から順次販売する。「モーション6」は、「ユーロハイカー」のDNAを35年の時を経てスニーカーのシルエットに落とし込んだ1足とのこと。ハイキングブーツの原点を感じさせるアッパーは、モデルによってウォータープルーフ機能を搭載した。そして、サトウキビや天然ゴムなどの再生可能な天然素材を75％使用しながら軽量かつクッション性に優れたコンフォートソール「グリーンストライド」をはじめ、リジェネラティブ農業によって供給されたゴムを用いたグリップ力の高いラグアウトソール、リサイクルプラスチックを50％以上使用した独自のリサイクル素材「リボトル（ReBOTL）」から作られたメッシュパネルやライニングなど、環境へ配慮した上で製造されている点も特徴となっている。デザインと環境配慮を高次元で組み合わせた「モーション6」で山にも街にも繰り出してみても良いかもしれない。

米国アウトドアブランドMERRELL（メレル、輸入総代理店：丸紅フットウェア）は、最新のアウトドアパフォーマンステクノロジーを集約した最上級ハイキングシューズ「ROGUE HIKER」をタクティカル化し、タフな環境にも耐え得るハイスペックな機能性と快適性を装填した「ROGUE TACTICAL GORE－TEX（ローグ タクティカル ゴアテックス）」（3万5200円：税込）を3月1日から順次発売する。「ROGUE HIKER」は、近年の積極的なトレイルランニングシューズ開発で培った最新のアウトドアパフォーマンステクノロジーを集約し、軽量性・俊敏性・保護性に特化した究極の機能性を発揮するMERRELL屈指のエリートハイキングシューズとのこと。そして、このプラットフォームを活かしつつ、MERRELLが強みを持つライトアウトドアアクティビティから、長時間のフィールドワークまでサポートする快適性を付加したタクティカルラインの最新シューズが「ROGUE TACTICAL GORE－TEX」だという。アッパーは通気性に優れたメッシュをベースにTPUフィルムで耐久性を担保し、信頼性の高い透湿防水素材「GORE－TEXメンブレン」を搭載。また、ミッドソールには初の2層構造を採用し、トレランシューズに使用するロックプレートから着想を得た“SカーブESSプレート”と内側と外側で硬度を分けたデュアルデンシティの「FLOATPRO」を敷設した。地表の突き上げから足を保護しつつ、従来以上の安定性とクッション性をサポートする。さらに、タクティカルラインだからこその快適性を重要視したMERRELL独自の高機能インソール「COMFORTBASE」を搭載することで、低反発のようなフィット感を実現し、長時間の着用を要するタフな環境でも優れた快適性を提供する。そして、確かなパフォーマンス性で絶対的な支持を受けるVibram社製アウトソール「Vibram MEGAGRIP」に同社最新テクノロジーの「TRACTION LUG」を組み合わせた、ハイスペックラバ―アウトソールが過去最高水準のパフォーマンスを発揮する。

イギリス発のアウトドアライフスタイルブランド「HI－TEC（ハイテック）」から、本格的なアウトドアで活躍できる機能性はそのままに、街履きでも馴染むデザインを落とし込んだアウトドアシューズ「EASTEND（イーストエンド）」（9350円：税込）のニューカラーが新登場する。オフロードからストリートまでシーンをクロスオーバーするブランドの人気モデルとのこと。2月下旬から全国取り扱い店、ムーンスターオンラインストアで順次発売している。「EASTEND（イーストエンド）」は、90年代のアウトドアシューズのディテールを落とし込んだニューヴィンテージな佇まい。本格アウトドアに耐えうる高性能な機能を併せ持ち、オフロードからストリートまで様々なシーンに対応するHI－TECの人気ハイキングスニーカーとなっている。アッパーには高グレードの透湿防水メンブレンを使用した「DRI－HI STORM」を搭載した。ミッドソールには高い衝撃吸収性能を持つ「GRV－30」を採用し、着地の衝撃を約70％軽減する。足の負担を軽減し、快適な履き心地を実現するという。2023年春夏では定番カラーの「BLACK」に加え、グレートーンに爽やかなグリーンが映える「WHITE／GRAY」、肌馴染みのいいスモーキーピンクを基調とした「PLUM」が登場する。

Tevaでは、環境に配慮した素材を採用した防水ハイキングシューズ「GEOTRECCA LOW RP（ジオトレッカ ロー RP）」を2月1日から、Teva公式サイト、全国の取り扱い店舗で発売している。全天候型ハイキングシューズとして、アッパー、ライニング、ミッドソール、シューレースに再生素材を使用し、アウトソールにはグリップ性の高いスパイダーラバーを採用した。TevaRAPID PROOFの防水素材を採用したブーティーには通気性と防水性を兼ね備えたメンブレンと防水素材を使用し、水たまり、強い雨、雪から足をしっかり保護する。再生ポリエステル95％とスパンデックス繊維5％を使用したアッパーには、合成皮革と防水皮革を配し、柔軟性を維持しつつ保護機能を提供する。レザーは環境に配慮した持続可能で適切なビジネスを推進するLWG（レザーに関わるブランド、タンナー、薬剤メーカーの3社で構成される国際団体。地球環境の保護や、消費者に安全な革を供給することを目的としており、厳しい審査をクリアした製革業者に認定を与えている）に認定された皮革製造工場から調達している。裏地には軽量で通気性の高い再生ナイロン65％とポリエステル35％を使用したメッシュを配し、足を涼しく快適にサポート。再生素材20％のEVAと反発性の高いPUソックスライナーは足への衝撃を緩和し、軽やかなステップをサポートする。再生素材30％のEVAミッドソールは、軽量で非常に快適だとか。アウトソールには30％再生素材のスパイダーラバーを採用し、粘着性の高いラバーが濡れた路面でも優れたグリップ力を発揮する。ペパーミントをベースとしたLife Naturals抗菌技術で、靴内の臭いの元となるバクテリアの繁殖を抑える。