2023年秋冬のトレンドメイクアップはリップメイクが主役!あどけなさ感じる「うぶみメイク」&質感をあやつる「品盛りメイク」

あどけなさを感じる「うぶみメイク」

2023年、マスクの着用が個人の判断に委ねられ、マスクを外す機会も増えたことで、メイクを楽しむ意識が高まりをみせた。特にリップメイクをポイントにしたメイクアップ表現が、秋冬にかけてますます広がりを見せていくと予測する。そこで、資生堂ビューティークリエイションセンターでは、2023年秋冬は、リップを主役に、フルメイクを楽しむトレンドメイクアップを提案するという。

資生堂ビューティークリエイションセンター(資生堂ビューティークリエイションセンター:プロのヘアメイクアップアーティストが約40名在籍し、宣伝広告のヘアメイクアップ、メイクアップ商品のカラークリエイションをはじめ、NY、パリ、東京などで開催されるファッションショーのバックステージで活躍し、最先端のトレンド情報をグローバルに発信している)では、メイクやヘアの現在と未来を探る「ビューティートレンド研究」(資生堂のビューティートレンド研究:資生堂は1987年に「ビューティートレンド研究」を開始。ヘアメイクアップアーティストが在籍する強みを活かして、美容・ファッションの動向を分析し、未来のビューティー傾向をいち早く予測して、ヘアメイクを提案する独自の取り組み。商品開発やマーケティング、R&Dに役立てている)を1987年から行っている。世界のコレクション情報や、一般の人へのヒアリング(一般の人へのヒアリング:美容感度の高いインフルエンサーなど各世代十数名へのヒアリング調査)、国内女性雑誌・SNSのビューティー傾向などを総合的に分析した上で、資生堂ヘアメイクアップアーティストの独自視点を掛け合わせ、最新のメイクのトレンドを予測している。

今年秋冬のメイクアップとして、ぷっくりとしたリップメイクの表現をポイントに、うっすらとフィルターをかけるように広範囲にのせるチークを組み合わせ、透明感あふれるムードであどけなさを感じる「うぶみメイク」を提案するとのこと。

ぷっくりリップは、上唇の中央を1~2ミリオーバーに描いて上唇の山にボリュームを出す。山と谷の角度をなだらかに描くのがポイントだとか。グロスを唇中央に重ねてなじませることで、つやを出し、立体感のある仕上がりとなる。

白みチークは、淡い発色のチークを広範囲に丸くぼかし、ルースパウダーを上から重ねることで、肌の透明感を引き出す。

うぶふわ眉は、眉の存在感をふんわりと軽い印象にするため、眉毛が足りない所のみをペンシルで1本1本描き足し、仕上げに明るいベージュ系の眉マスカラを塗布する。

その他のパーツとして、肌は、トーンアップ効果のあるラベンダーカラーの下地を薄く顔全体になじませ、顔の中心からファンデーションを塗布する。肌の色よりワントーン明るいリキッドタイプのコンシーラーを、額、鼻根、鼻先、あご先に薄く重ねて、ハイライト効果を演出する。全体にマットタイプのルースパウダーをブラシで塗布し、セミマット肌に仕上げる。

目もとは、透け感のあるベージュやベージュブラウンのアイカラーを上下まぶたにぼかし広げ、立体感を出し、下まぶたの中央に寒色のラメを使用してアクセントとする。ブラウンのアイラインを目尻にのみ引き、ブラックのマスカラをカールしたまつ毛の根もとから塗布する。

質感をあやつる「品盛りメイク」

今年秋冬のメイクアップとして、深みのあるカラーとフォルムを際立てたリップメイクを主役に、パーツは質感のコントラストで骨格感や立体感を高め、作りこんで見せることなく、“きちんと感”や“品”を醸し出した、質感をあやつる「品盛りメイク」を紹介している。

フォルムリップは、唇の山にハイライトを塗布し、立体感と輝きをプラスする。深みのあるカラーの口紅で上唇をややオーバーに描き、一度ティッシュオフすることで、肌なじみを良くする。その後、中央のみに色を足し立体感を強調すると、唇のフォルムを際立てる印象的なリップメイクが完成する。

質感立体肌は、つやが出るタイプの下地とスキンケア成分配合ファンデーションを、それぞれほおや額の丸みを意識して顔の中央から外側に伸ばしていく。フェイスパウダーはフェイスラインの引き締めて見せたいところに2度重ねづけをし、しっかりとつやを抑え、一方で、ハイライトを眉上、鼻根、ほおの高い位置などに使用することでつやを上乗せする。顔の中心部分と輪郭部分につやとマットの質感のコントラスをつけ、立体的に仕上げ、小顔に見せるテクニックとなっている。

半月チークは、笑った時に高くなるほおの上部にチークカラーを含んだブラシを置き、半月型をイメージしてブラシを左右に動かす。その後、ほおの上部から中央にかけてぼかす。ほおの重心が上がり、スマイル顔に見せてくれる。

その他のパーツとして、目もとは、透け感のあるブラウンのアイシャドウを上下まぶた全体に、目尻側をやや広くぼかし、目の横幅を出す。ブラウンのアイラインをまつ毛の際を埋めるように引き、目尻側のみダークブラウンのアイシャドウでなじませる。ブラックのマスカラを上下のまつ毛に塗布する。

眉は、赤味ブラウンのパウダーで全体をふんわりと色付けし、眉尻をペンシルで描き足すことで、柔らかさときちんと感を演出する。

コレクション傾向として、今年春夏シーズンに大きな広がりを見せた、シースルー素材でボディーを意識したデザインは秋冬シーズンも継続している。抑制の効いたムードや、原点や本質に立ち戻るムードも特徴で、テーラードに柔らかさを加えたマスキュリンフェミニンも、コレクションのランウェイで数多く発表されていた。カラーの傾向は、ベージュやグレーをベースに黄みや赤みを持たせたペールトーンのオフニュートラルカラーのバリエーションが豊富だった。モデルに施されたメイクアップで注目したのは、サーモンピンクやベビーピンクのような淡い色をほんのりとぼかした仕上がりのチークとのこと。ほおにしっかり発色させたチークはわずかで、全体的にチークは肌になじむ色をソフトにぼかした程度だった。また、メリハリの効いたメイクアップ傾向もみられる。2色をグラデーションにしてこだわりを見せたツートンカラーのリップメイクにも注目した。

国内女性雑誌・SNSビューティー傾向と一般の人へのヒアリングでは、今年春夏から、マスクを外す機会も増えたことで、メイクを楽しむ意識が高まりをみせている。リップやチークは化粧品メーカー各社が取り揃えて発売し、バリエーションが豊富になり、生活者の選択肢も増えている。この秋冬は質感にもこだわり、本格的にメイクアップを楽しむ生活者が増加すると予測する。大人世代では、マスクで隠れていたほおや輪郭のたるみやゆるみ感に対して、自然にアプローチできる小顔メイクに感心が高いことがうかがえる。メイクアップテクニックを駆使し、作りこんで見えない、自然に小顔に見せるメイクのニーズが高まっている。

国内女性雑誌では、特にリップとチークの記事が多く掲載されていた。リップは肌なじみの良いピンク系からビビットなレッド系まで幅広いカラーバリエーションが揃い、圧倒的に多い傾向としては、つやを感じる仕上がりが提案されている。また、色は主張せず質感で魅せるチークにも注目した。乳白がかった淡いカラーのバリエーションや、繊細な輝きで肌になじむチークで透明感を演出し、ほおの立体感までだしてくれるようなアイテムが豊富に登場している。

ほおや輪郭のたるみやゆるみ感に対して、メイクアップで小顔に見せるテクニックに注目が集まっている。一方で、大人世代の特徴として、厚塗りや粉っぽさは老けにつながるという強い思いがあり、ヒアリング調査からも、ベースメイクは最小限に薄く仕上げ、素肌感のあるベースメイクのニーズはここ数年継続して見られている。フェイスパウダーなどの粉物は極力つけたくないという思いがうかがえ、自然に見えるように、下地でつやを仕込んだり、ハイライトでつやを上乗せしたりと、それぞれに工夫していた。大人世代ならではの、メイクアップの知識やテクニックが駆使されている。


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