宿泊おでかけ予定がコロナ前以上に増加、日帰りでは花火大会や夏祭りなど夏レジャーへの関心がアップ

国内最大級の子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」を運営するアクトインディは、全国のお出かけ施設やレジャー施設に向けた課題解決メディア「いこーよ総研」において、今年の夏休みのおでかけについて、宿泊をともなうおでかけをする予定があるのか日帰りおでかけについてはどうかなどをユーザーアンケートをもとに調査を行った。

その結果、今年の夏休みの日帰りおでかけの予定については、「ある(計画中)」と回答した人が7割を超え、夏休みのおでかけ意識は非常に高いことがわかった。そのなかで「具体的な施設まで決まっている」という人は4割程度にとどまり、「地域や都道府県までは決まっているが具体的な施設までは決まっていない」「まだなにも決まっていない」と回答した人が合わせて6割以上いた。日帰りおでかけについては「これから具体的に考える」という人が多く見受けられる。

宿泊をともなうおでかけについては、計画している人が全体の58%を占め、半数以上の人が宿泊旅行を予定していた。そのうちの7割以上の人がすでに「宿泊施設まで確定している」という状況だったが、「まだ宿泊施設を決めていない」という人も3割近くいて、今後宿泊施設への予約はまだ増えていくことが予想される。一方、コロナ前の2019年と比較すると、コロナ前に比べて今年の方が宿泊施設の予約確定している率が高く、旅行意欲の高まりが早め早めの予約を後押ししていると推測される。

また、「コロナ禍の夏休みと比べて今年の夏休みにやりたいと思うこと」については、「夏祭り」や「花火大会」という声がとても多く寄せられた。今年はコロナ禍で中止となっていた夏祭りなどの開催が再開されるところも多く、「子どもに初めてのお祭りや花火大会を見せてあげたい」という声が目立ち、人々の夏の風物詩への関心がとても高いといえるだろう。また、海水浴やプールへたくさん行きたいという夏のレジャーに意欲的な声も多く見られた。

さらに、「帰省して親戚と久しぶりに集まる」「中々会えていなかった友達に会う」「いろんな場所へたくさんおでかけしたい」という意見も多く寄せられ、コロナ禍でできなかった体験や人との交流を取り戻そうとする人も多いようだ。今夏、やっと、コロナ以前の「本来の夏」が戻ってくるのでは。

今年は例年以上の猛暑が予測されている。猛暑の影響でおでかけ機会が減るのか、それともおでかけ意欲の高まりを受けて猛暑にもかかわらずおでかけが増えるのか、夏休み時期に子どもを対象としたイベントの実施状況などについてみてみよう。

UR都市機構は7~8月、夏休みの時期に合わせ、子どもの居場所づくりとなるイベントを全国の団地等で開催・協力する。夏休みは、たくさんの思い出を作る楽しい時期だが、保護者の人にとっては「毎日何をさせようか」「お昼ご飯はどうしようか」など、頭を悩ませる時でもある。共働き世帯が増えるにつれ、子どもの預け場所が見つからないことが就労のハードルにもなっており、よりそうした悩み・問題が社会課題化している。

子どもたちにとっても、長期休暇はうれしい時期である反面、通学しなくなることで孤立化したり、学習機会が持てなくなったりという懸念もある。そこでこの夏、UR都市機構は全国各地で、子どもの居場所づくりにつながるイベントを開催する。この夏休みは、UR都市機構のイベントに来て、みんなで集まって遊んだり、勉強したり、自由研究のテーマを考えたりして、思い出を作りをしてみては。

ソニーグループ(以下、ソニー)は、「STAR SPHERE(スタースフィア)」プロジェクトの運用する超小型人工衛星「EYE」(アイ)を通じ、楽しみながら宇宙に触れ、そして地球を見つめるワークショップ「地球から見る月、宇宙から見る地球」を、日本旅行と共同で開催する。同ワークショップへの参加者を、7月25日から募集している。STAR SPHEREは、宇宙をより身近なものにし、みんなで「宇宙の視点」を発見していこうというプロジェクト。STAR SPHEREが大切にしている「宇宙の視点」とは、宇宙を通してものごとを捉え、考えてみることを意味している。1月に、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の協力のもと、国立大学法人東京大学とともに開発した超小型人工衛星「EYE」を打ち上げた。ソニー製カメラを搭載した「EYE」を通じ、宇宙から宇宙を、そして地球を見つめる体験の提供を目指している。同ワークショップでは、「EYE」が実際に撮影した宇宙や地球の画像・映像をまじえながら、衛星軌道をシミュレーションするアプリ上で「EYE」を操作することで、宇宙とつながり地球を見つめる体験をしてもらう。また、天体望遠鏡で実際に月を観察しながら地球と比較し、ふだんの生活ではなかなか意識することがない自分たちが住む「地球」の新しい一面を、親子で探していく。STAR SPHEREプロジェクトメンバーや日本旅行の星のソムリエが、宇宙の魅力を楽しく解説。さらに当日配付するワークシートは、項目を埋めていくことで夏休みの自由研究に活用できる。夏休みの思い出に、月を見上げて親子でワクワクしてみては。

関西大学では今回、小中学生を対象とした夏休みのワクワク体験イベントを8月2日・3日・5日に千里山キャンパスで開催する。AI時代においても、自分で考え、答えを求めて試行錯誤することは子どもの成長に必要な経験とのこと。同イベントは、子どもたちの知的好奇心を刺激する様々な体験プログラムを用意した。参加費はいずれも無料となっている(申込受付は終了)。関西大学が提供する小中学生を対象とした夏休みの無料体験型イベントで、キッズミュージアムでは、埴輪作りなど、4つのプログラムを実施する。サイエンスセミナーでは、理工系学部の実験・研究施設を利用して、6つの科学実験を実施するという。関西大学博物館主催「キッズミュージアム2023」(対象:小学生)では、地域の子どもたちに施設を開放し、歴史や考古学への興味・関心を持ってもらう体験型プログラムとなっている。大学の知や博物館の資料を活用し、埴輪作りなど普段体験できない機会を提供する。2003年に始まり、申込受付と同時に多数の申し込みがある人気イベントになっている。関西大学高大連携センター主催「第23回サイエンスセミナー」(対象:小中学生)では、子どもの「理科離れ」現象を食い止める取り組みの一環として、理科の楽しさ・おもしろさを体験してもらうことを目的に開催している催しとのこと。今年で23回目を迎える恒例の人気イベントで、同学の理工系学部の実験・研究施設を利用し、夏休みの自由研究のヒントにもなる6つの科学実験を行う。

東京地下鉄(以下、東京メトロ)は、はとバス、昭和鉄道高等学校(以下、昭和鉄道高校)と、東京の都市内観光「City Tourism」を楽しんでもらうため、夏休み親子企画第二弾として「東京メトロ和光車両基地&昭和鉄道高校 探訪ツアー」を共同で開催する。

和光車両基地イメージ

同ツアーでは、親子(小学生とその保護者)を対象に、鉄道学校として知られる昭和鉄道高校の生徒の案内のもと、東京メトロ和光車両基地と昭和鉄道高校をはとバスで巡る。和光車両基地の見学や同ツアーオリジナルのヘッドマークをつけた車両の前での記念撮影、さらに、昭和鉄道高校の運転シミュレーターを体験するなど、鉄道が大好きな子どもに存分に楽しんでもらえるツアーとなっている。

和光車両基地イメージ

また、ツアー参加特典として、オリジナルのグッズや昭和鉄道高校の生徒がデザインした台紙にセットした東京メトロ24時間券などもプレゼントする。夏休みの思い出作りに、みんなの参加を待っているという。

「千葉の星めぐり-150年の歩みとこれから-」

今年は、明治6(1873)年に千葉県が誕生してから150年の節目の年となる。千葉県立現代産業科学館(千葉県市川市)では、これを記念して、千葉県内で見られる過去から現在の星空をテーマに特別なプラネタリウムを上映する。世界的に有名なプラネタリウム・クリエーターの大平貴之氏が、新作プラネタリウム「千葉の星めぐり-150年の歩みとこれから-」を制作。ローカル鉄道の線路沿いや、渓谷の神秘的な空間、産業の発展を感じる工場群などの上空に広がる星空を、超高解像度投影システム「MEGASTAR-FUSION(メガスター-フュージョン)」で再現する。

「千葉の星めぐり-150年の歩みとこれから-」

8月13日、14日には大平氏が来館し、解説会も行う。大平貴之氏(大平技研代表取締役)は、小学生の頃からプラネタリウムの自作に取り組み、それまでの常識をはるかに超える投影機を次々と開発した。現在は、日本のみならず世界各地にプラネタリウムを設置するほか、イベントプロデュースや他分野とのコラボレーションなど活躍の場を広げている。大平氏が開発した「MEGASTAR-FUSION」は、鮮明な星の再現が可能な光学レンズ式と、さまざまな映像を重ねられるデジタル式の技術を融合したプラネタリウムシステム。光学レンズ式で鮮明に再現された星に、デジタルの高画質プロジェクターによって周辺の風景や飛行物などの映像を重ねることで、臨場感のある星空を再現する。

「千葉の星めぐり-150年の歩みとこれから-」

上映プログラムは、「千葉の星めぐり-150年の歩みとこれから-」。ローカル鉄道の線路沿いや、養老渓谷の神秘的な空間、産業の発展を感じる東京湾岸の工場群など、県内10ヵ所以上の風景を実際に撮影して新作プログラムを制作した。150年前の過去とそこから続く現在の星空のもとへ人々を案内する。


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