- マイライフストーリー2024/01/18 21:03
お米の値上げが継続するなか1日に1回以上お米を食べる人は全体の95.2%
令和4年産米から相場価格が反発・上昇に転じ、値上げが継続している。日本生協連では主食の位置付けかつ、1点単価が高額となりがちなお米の利用実態を把握し、生産者と産地の取り組みや応援に役立てることを目的に、全国の組合員を対象に2021年度・2022年度に続き第3回目の「お米についてのアンケート」をWEBアンケートで実施した(調査期間:2023年9月26日~10月1日、有効回答数:3154件)。
各家庭でお米を食べる頻度を尋ねたところ、「1日に2回程度」(50.8%)と回答した割合が最多だった。続いて「1日に1回程度」(27.0%)、「1日に3回以上」(17.4%)という結果となり、全体の95.2%が1日に1回以上お米を食べていることが判明した。パンや麺などではなく、お米を選ぶときの理由について尋ねたところ、「米を食べるのが習慣になっているから」(61.6%で前年比+2.9%)、「米が好き、おいしいから」(60.3%で前年比+6.8%)がランクインし、前年度に比べて回答数が増加した。また、「米は安い、経済的だから」と回答した人は前年度の20.8%から17.5%に下落し、お米の相場上昇の影響が如実に表れる結果となった(農林水産省の「米穀の取引に関する報告」から令和5年産米の相対取引価格・数量(令和5年11月)(速報)の全銘柄平均価格」は1万5201円/玄米60kgとなり、対前年比110%だった)。全体的に価格を重視してお米を選ぶ人は減少したが、人々がお米を食べる頻度に変化はなかった。
お米を買う時に重視することのトップ3は「銘柄」(49.1%)、「産地」(41.2%)、「味の好み」(38.0%)で前年度と同様だった。年代別に見たところ、20代・30代の1位は「価格が安い」(20代:45.8%、30代:46.4%)となり、若い年代ほど価格を重視する傾向が判明した。ただし、若い年代でも「銘柄」「味の好み」の重要度は高く、全体の傾向と同様の結果となった。前年度の結果と比較したところ、全年代で「無洗米である」と回答した割合は27.3%から30.1%に増加しており、洗米に対する手間を省きたいと考える人がやや増えたことが予想される。
産地と品種を特定しない代わりに、販売価格を抑えたお米について、このようなものであってほしいと思うものを尋ねたところ、前年度と同様に「商品の袋に、使用されるお米の生産地・品種を書いてほしい」(44.1%で前年比-5.9%)、「宅配誌面や売り場に、使用されるお米の生産地・品種を書いてほしい」(35.2%で前年比-3.0%)、「生産地や製造過程の管理は品質を落とさず実施してほしい」(31.4%で前年比-6.1%)という回答がトップ3だった。前年度の結果と比較すると全体的に減少傾向にある中、「できるだけ安くしてほしい」と回答した割合が2.6%増加という結果になった。