- マイライフストーリー2024/08/08 21:10
鈴茂器工がご飯盛り付けロボットに関する調査を実施、外食利用者の3人に1人がご飯盛り付けロボットを認知
鈴茂器工は、全国の20歳~69歳の男女400名を対象にご飯盛り付けロボットに関する調査(2024年)を実施した。飲食店などの外食産業やホテルなどの宿泊業、給食事業を中心に人手不足対策の打ち手としても導入が進んでいるご飯盛り付けロボット。鈴茂器工は調査結果の傾向をまとめ発表した(調査概要:全国の20~69歳の男女400名にWEBアンケートを実施したところ年1回以上の外食利用者は78.5%(n=314)となった。調査対象:20~69歳の男女、調査期間:7月19日~20日、有効回答数:本調査400サンプル/年1回以上外食者314サンプル、ご飯盛り付けロボット定義:Googleなどで「ご飯盛り付けロボット・ライス盛り付けロボット・おかわりロボ」と画像検索をした際に表示されるような製品群)。
今回の調査では、年1回以上の外食利用者(n=314)を基本として、外食頻度・外食利用の際にご飯を重視する層(n=150)・外食で提供されるご飯のがっかり経験あり(n=147)・ご飯盛り付けロボット認知/使用経験などの軸で傾向をまとめていった。
年1回以上の外食利用者のご飯盛り付けロボットの認知率34.1%・使用経験率15.9%という結果となった。外食頻度が高いほど使用経験率が高まる傾向がみられ、週1回以上の外食利用者では30.1%と3割を越える結果となった。これは、ご飯盛り付けロボットが飲食店(定食屋)やレストランなど“日常での外食の場”と、ホテルのビュッフェ・バイキング、空港ラウンジなど“観光・旅行シーンの外食の場”といったセルフサービスのシーンの広がりから、接触機会が増えたと推測される。
また、ご飯盛り付けロボットに関しては、従来の厨房機器と異なり外食利用時、セルフサービス等で消費者自身が目にする機会も多く、利用者からのSNSの投稿やWEBニュースなどでも取り上げられる機会が増えていると感じられる。その影響も少なからずあり、ご飯盛り付けロボットの見聞きする頻度を1年前と比べてどの程度変化しているかを聞いた設問では、10.2%の人が1年前と比べて増えたと回答している。
今後の使用意向については、年1回以上の外食利用者で44.3%・使用経験あり者では82.0%と8割以上が使用したいと回答した。使用意向理由では、「気を遣う」「衛生」「効率」「わくわく感!?」など、外食産業の課題である人手不足の影響によるオペレーションへの配慮、気遣いのコメントが多く見られた。
使用意向なしの回答者の主な回答としては、「ロボットになじみがない・知らない」「自分でできる」などの回答や、「人の手による温かみ」を期待する声もみられた。どちらとも言えないの回答者の声は、「経験したことがないからわからない」という回答が多くみられた。
ご飯盛り付けロボットの認知者/使用経験あり者の使用意向をみると「気を遣う層」「衛生面」「効率」「わくわく感」と大きく4つの傾向に分類できた。分類されないものとしては、「盛り付けがキレイになる」「おいしそう」など、見た目やおいしさに関わる要素のコメントも見られた。
特に、<気を遣う層>は昨年の調査時点(2023年)ではあまり出てこなかったコメントで外食産業の人手不足の課題の影響が如実に表れていると感じ取れた。また、衛生面に分類されている「人が触ったしゃもじを使わなくて良い」・「ご飯の盛り方や提供環境の清潔さ」に貢献している点もご飯をおいしく味わうためには重要な要素であり、ご飯盛り付けロボットが使用経験者を中心に評価されている点といえる。
ご飯盛り付けロボットの認知者にとっては「人手不足の解消に役立つ」「衛生的」は2大メリット。外食利用の際に、「自分の食べたい分だけ適量食べられる」「温かいご飯が食べられる」ことはどの層にとっても魅力に感じられている。「しゃもじを使わないこと」や「誰でも簡単に使える」点を評価する層もあり、今後の普及もますます期待される結果となった。
年1回以上の外食利用者の7割以上がご飯盛り付けロボットについて魅力を感じており、各層において共通して評価されている点としては、「自分の食べたい分だけ適量盛れること」を重視している点があげられる。これは、外食の際のご飯のがっかり経験を聞く設問において、“ご飯の食感(固い・べちゃっと・乾いて・冷えて)に関すること”が上位を占め、2位には量に関する項目(食べたい量よりも多い・少ない)がランクインしていた点と連動している結果といえる。
「温かいご飯を食べられる」は、ご飯重視層やがっかり経験あり層、ご飯盛り付けロボット使用経験あり層でも高い魅力点となっている。炊飯ジャーの都度開閉によるわずらわしさ・不満がご飯盛り付けロボットによって解消され、“温かいご飯がふんわりふっくら盛り付けられている”という体験の機会が増えることによって、今以上のご飯盛り付けロボットの浸透が見込まれる結果となった。