三井住友海上がミニカーから交通安全意識を高める「ミニカーじこちょうさたい」を開始

国家公安委員会告示の「交通安全教育指針」によると、ライフステージに応じた段階的かつ体系的な交通安全教育が必要とされている。中でも幼児期の教育は、経験に即した身近な実例を用いて説明することが重要であり、また保護者の協力による影響は非常に大きいとされている。

MS＆ADインシュアランス グループの三井住友海上は、今年1月に、子どもがいる家庭を対象に「ミニカーに起きるアクシデントに関する事前調査」を実施。4割以上の親子がおもちゃのミニカーを水没させたり、家具や人に衝突させたりするなどの不注意によるアクシデントを経験していた。また、最も多い時期には、ミニカーのアクシデントが毎日、発生していたと回答する割合が8割以上になった。

この結果を受け、同社では、日常生活の中で交通事故について考えるため、家庭や外出先で、おもちゃのミニカーに起きた「お風呂での水没」や「遊具や人との衝突」などのアクシデントをもとに、親子で交通安全について考える「ミニカーじこちょうさたい」（以下、同施策）を3月2日の「ミニの日」から開始した。同施策では、生活者から募集したミニカーに起きた小さなトラブルを元に、どんなアクシデントが多い、どんな場所で起きるなどを類型化し、分析する。

同施策は、WEBサイトとSNS上で展開。WEBサイトやSNSで、ミニカーに起こったアクシデントを募集し、アクシデントを類型化したり、ドライバーとなる子どもの性格などを分析したりすることで、どうすればミニカーのアクシデントを無くすことができるかを考えていく。また、アクシデントの類型には実際の交通標識を模したデザインをアレンジしたオリジナルの注意標識を開発し、普段の生活で目にする標識について、気づきを得るきっかけを提供していく。募集したアクシデント事例と、分析結果は3月27日にプロジェクトWEBサイトに掲載する。

同社は、同施策を通じて、子どものころから交通事故や自動車トラブルについて考えるきっかけを提供し、交通安全意識の向上に貢献していく考え。