LIXILが住まいの防犯意識を調査、50・60代女性の約4人に1人が「家にいるから」理由に防犯対策せず

令和3年から犯罪件数の増加が続き(警察庁「令和6年の犯罪情勢」)、昨今の闇バイトなどによる住宅侵入も相次ぎ社会問題となっている。警察庁が昨年10月に実施した調査では「ここ10年間で(日本の)治安は悪くなったと思う」と回答した生活者は76.6%に達し(警察庁「令和6年の犯罪情勢」)、令和に入ってから最多となった(警察庁「各年の犯罪情勢」)。

そこで今回LIXILは、「住まいの防犯意識調査」を行った(調査方法:インターネット調査、調査期間:2025年2月実施、調査地域:全国、調査対象:4156人(全国)、20~60代男女)結果、闇バイト強盗に代表される昨今の侵入犯罪の手口や傾向に対する認知や理解度の課題が明らかになった。また、防犯対策をしない理由に「家にいるから」をあげる人が、50・60代女性を中心に多いことがわかった。在宅時に侵入されるケースも増えているなかで、新たな防犯意識の課題が見える結果となった。

これらを受けLIXILでは、毎日の暮らしを美しく快適にしながら、もしもの時に自分や大切な人を守る、新しいリフォームの形を提案する「こう見えて、プラス防犯」プロモーションを開始する。特設ページでは、防犯対策専門家である京師美佳氏による住宅侵入犯罪の最新手口や傾向、防犯対策のイントと具体的な対策方法などがわかりやすく解説されている。

昨今被害が相次いでいる、強盗・窃盗事件(闇バイト)の詳しい手口の理解度を確認したところ、「1つでも知らないことがあった」と回答した人は70.6%となった。

また、年齢・性別ごとに見ると「女性」のほうが防犯への意識が低い傾向にあり、最も低いのは60代女性となった。現金管理をする傾向にある高齢者を狙った事件の多発や、在宅時でも強引に侵入されるケースもあることを踏まえると、体格や体力面からも強盗に狙われる可能性の高い高齢女性において防犯知識が低いことは大きな問題といえる。

防犯対策専門家 京師美佳氏

防犯対策専門家 京師美佳氏は、「知らないことで被害に遭う確率は高くなる。令和は平成と違いネットやスマホの普及であかの他人が集まり闇バイトと称して強盗や空き巣を行う時代。“先ずは殴れ”などと電話で指示されて素人が犯行を行うので、加減がわからず被害者が命を落とす事もある。手口が凶悪化しており、昔の対策も常識も通じないことも多い。有効な対策を行うためには、まずは“相手を知る”ことが重要」とコメントしている。

ニュースを見て治安の悪化を感じる人は増え、実際に犯罪件数は増加しているが、防犯対策を実施している人は少ないのが現状だ。防犯対策をしていない理由として、「どのような対策をしたらよいかわからないから」「価格が高いから」に続き、「家を空けることが少ない/ないから」に票が集まった。

「家を空けることが少ない/ないから」を理由にあげる傾向は年齢が上がるほど強まり、60代女性が29.0%と最も高く、次いで50代女性が20.8%と年齢が上がるほど、「家にいるから」を理由に防犯対策を行わない傾向になった。背景に「侵入犯罪は“空き巣”」イメージが定着していることが考えられる。平成9年~平成14年頃まで空き巣の認知件数が急増し(法務省 令和元年版 犯罪白書の概要)、その対策として「電気をつけっぱなしにする」等の“在宅のアピール”が推奨されてきた。そのため、“家にいれば大丈夫”と考える人が多いと推測できる。しかし、「空き巣」は平成14年をピークに減少し、代わりに闇バイト強盗などの登場によって減少傾向にあった「侵入強盗」が令和4年から増加に転じている(警察庁 令和4年の犯罪情勢)。闇バイト強盗では、「あえて在宅中を狙ってくる」ケースもある。“家にいるから大丈夫”と考えるのではなく、“家にいるときもしっかり守る”という意識を持ち、家全体の防犯性能を向上させることが重要となる。

京師氏は、「最近の闇バイト強盗の特徴は(1)素人による犯罪、(2)郊外の住宅街での少額現金狙い、(3)手口の過激化--の3つ。指示役はSNSで集めた実行犯を捨て駒として扱い、自分達であれば行わない相手を傷つけてから物を奪うという海外型の手口を実行させる。建具を壊して無理やり家に侵入、力づくで制圧して金品を奪うことが大半。また、ターゲットも都市部だけでなく、地方の住宅も標的になっている。そのため、“家を空けることが少ないから”や“高価なものをもっていないから”といった理由で防犯対策を行わないのではなく、従来とは異なる新たな観点で“住まいの防犯”を見直し、安心・安全な環境をつくることが大切。今は在宅中こそ狙われる時代」とコメントしている。

防犯対策の方法を選ぶ際に最も重視することについて質問したところ、1位は「不安に感じている犯罪を確実に防げる」となった。このことからも、その場しのぎの簡単な対策ではなく、直近の犯罪トレンドを理解した本質的な防犯対策の実施が重要といえる。

LIXILの「こう見えて+(プラス)防犯」サイトでは、京師氏による「最新の住宅侵入犯罪の手口や傾向」についての解説、それらに基づく住宅設備で大切な「住まいの防犯対策」3つのイントを紹介している。手軽にできる対策から、安心度合いを高めるための対策まで幅広く紹介しているため、新生活が始まるタイミングの今確認し、できることからはじめてみよう。


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