- マイライフストーリー2025/04/25 17:52
ロッテが調査、フーセンガムトレーニングで55%が咀嚼能力を改善

ロッテは、昨年度に引き続き「健口スマイル推進事業の展開に関する連携協定」を締結する山口県歯科医師会と、口腔機能向上を目指し、山口県内44園、932名の年長園児を対象に、昨年10月から2ヵ月間、園や家庭でフーセンガムトレーニングを実施した。今回、同取組を受け保護者・先生を対象に、フーセンガムトレーニングによる咀嚼能力の発達、お口ポカンや食事中の咀嚼音、いびきの改善度や取組満足度等についてアンケート調査を行った。

各園児に2ヵ月間フーセンガムトレーニングを行ってもらい、トレーニング前後の「唾液の量」「咬み合わせの面積」「舌の力」「唇・舌・顎関節の運動機能」など複合的な因子で総合的に短時間で咀嚼能力を評価することができるキシリトール咀嚼チェックガムを用いて測定したところ、2ヵ月のトレーニングによる改善率は55%(222名回答)という結果になった。

また、保護者へのアンケート調査(421名回答)によると、トレーニング前は気が付くと口が開いてしまうお口ポカンだった園児の54%の保護者が「改善した」「やや改善した」と回答。その他、食事中の咀嚼音は改善率65%、睡眠時のいびきの改善率は55%という結果になった。

保護者と教員の双方から、効果を実感したり、意識や行動が変わったりと肯定的なコメントが多く集まり、高評価を得た。保護者に継続意向を聞いたところ、74%の人が、今後、フーセンガムを購入してトレーニングを継続したいと回答した。また、教員の実施満足度が93%と非常に高く、園児の意識・行動の変化に対しても、83%が変化があったと回答している。
保護者(意識・行動の変化)からは、「歯科医院で歯並びの相談をし、口と舌のトレーニングをすることになった」「お肉を噛んで食べられるようになり食の幅がひろがった」「噛み応えのある食材を避けがちにしていたが、取り入れようと思うようになった」「普段から子どもの口が開いた状態になっていないか確認するようになった」「よく噛んで食べるということを子供達と話すきっかけとなった」との声があがった。
教員(トレーニング満足度や子どもたちの変化)からは、「楽しみながら口を鍛えることができていたので、継続して取り組んでいきたい」「野菜が口の中に残りがちだったこどもが、よく噛んで飲み込めるようになった」「以前はクチャクチャと口を開いてガムを咀嚼していたが、口を閉じて噛むことが出来るようになった」「ガムトレーニングが毎日の習慣になり、子どもたちも目的を持って取り組むことができた」「ほぼ全員フーセンガムができるようになった」とコメントしていた。

山口県歯科医師会 小山会長は、「昨今、食生活の変化などもあり、舌をうまく動かせなかったり、かたい物を上手く噛めない子どもが増えてきており、口腔機能に関する適切な情報提供や指導・介入を早い時期から行う必要性があると考えている。その中で2022年に山口県内の幼稚園で実証実験を行った結果、フーセンガムトレーニングで口の機能が高まる結果が出た。2023年には、山口県内44園でのフーセンガムトレーニングの導入によって、多くの園児に咀嚼能力の改善が見られ、意識や行動変化も促すことがわかった。昨年も継続的に取り組みを実施し、今回は44園、932名の年長児に取り組んでもらった。その結果、昨年の58.6%に続き、今年も55%の園児の咀嚼能力が改善していた。この結果を受け、改めて、子どもたちが楽しみながら実践できるフーセンガムトレーニングの可能性を非常に感じている。今後も子どもたちの健全な口腔機能の発達を促すために、同事業を推進していく」とコメントしている。
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