- Cosme&Beauty2023/10/24 17:05
パナソニック、勘違いしやすいスキンケアの考え方について調査、正しい知識とケア方法を専門家がアドバイス
パナソニックは、20~40代の女性500名を対象に「スキンケアにおける考え方」をテーマにした調査を行った。その結果、多くの女性が「化粧水はたっぷりの量をバシャバシャ使ったり、重ね付けしたりすると良い」、「クレンジングをしながらのマッサージは、ハリ感のなさによる肌のもたつきケアに良い」など、さまざまな勘違いに陥っていることが明らかになった。また、これらの内容は、スキンケア好きな人こそ勘違いしやすいこと、スキンケアブランドをプロデュースしている「スキンケアのプロ」でも誤解しやすいこともわかった。そこで、この調査で明らかになった「勘違いスキンケア」について、美容医療クリニックの貴子先生に、解説および正しいケア方法についてアドバイスしてもらった。
今回の調査では、勘違いしやすいスキンケアの考え方5項目について、一般女性500名に「正しいと思っている」または「これまでに実践したことがある」ものを回答してもらった。また、一般女性の中でも、特に「スキンケア好き」(事前調査で「スキンケアについて調べるのが好き」と回答した人/n=295)の人のみに絞り込んだ集計結果を算出。さらに、スキンケアブランドをプロデュースしている「スキンケアのプロ」にも、同様の質問を行った。なお、集計では、それぞれの項目に対して「正しいと思っている」または「これまでに実践したことがある」を選んだ人の割合を「勘違い率」として算出している。
まず、スキンケアの基礎編として、「話題の成分が入っているかどうかでスキンケアアイテムを選ぶ」についての勘違い率は、一般女性が60.8%、スキンケア好きが77.6%となった。この項目に対する貴子先生の見解は「△」(正しいとは言い切れない)。「話題の美容成分が、必ずしも自分に合うものとは限らないため、まずはどのような特性を持つ美容成分なのか、自分の肌質や悩みにマッチしているものなのかを、必ず確認する必要がある。また、美容成分が入っていればすべて同じというわけではなく、濃度・浸透のしやすさなどには違いがある。同じ美容成分でも、処方が変われば効果も変わる。より高い効果を望むのであれば、濃度や浸透のしやすさにも注目してほしい。濃度については、有効な美容成分が一定の濃度で配合されているものには『医薬部外品』などの表示がある」と指摘する。
「また、美容成分には分子のサイズが大きく、手塗りでは浸透しにくいものもある。その場合は、リポソーム技術を使っているものなど、美容成分の届け方を工夫しているものを選ぶとよい。さらに、化粧品はお気に入りのものを使いながら、美容成分を効率良く角層に届けるために、美顔器を使うという方法もある。手塗りでは浸透しにくい美容成分でも、電気の力で肌の奥、角層までしっかり浸透させることが可能。また、ひとつの美容成分だけでなく、ヒアルロン酸、コラーゲン、ビタミンCなど、いろいろな美容成分の浸透を高められるのも美顔器のメリットとなる」と、美容成分をしっかり肌に浸透させるポイントを教えてくれた。
次に、「化粧水はたっぷりの量をバシャバシャ使ったり、重ね付けしたりする」についての勘違い率は、一般女性が82.6%、スキンケア好きでは88.1%に達した。この項目に対する貴子先生の見解は「△」(正しいとは言い切れない)。「化粧水を大量に塗布しても、角層が吸収できる水分量には限りがあるので意味がない。また、肌が水分を過剰に含み過ぎると、バリア機能が低下して、肌の水分が蒸発しやすくなり、結果的に乾燥しやすくなる。水分よりも成分の吸収を高めることが重要となる。水分を必要以上にとってしまうことを防ぐため、化粧品は、各メーカーの推奨量を使うように心がけてほしい。もし、もの足りないと感じる場合は、量を増やすのではなく、アイテムを見直して、より保湿力の高い成分が入っているものを試してみてほしい。代表的な保湿成分としては、ヒアルロン酸、コラーゲン、セラミドなどが挙げられる。また、保湿成分をしっかりと浸透させるためには美顔器の使用もおすすめ。適量の使用で、手塗りにはできない角層への高浸透を叶えることができる」との考えを示した。
「高価なスキンケアは少しずつ大事に使う」についての勘違い率は、一般女性が70.6%、スキンケア好きが79.7%となった。この項目に対する貴子先生の見解は「△」(正しいとは言い切れない)。「化粧品には、各メーカーが推奨する使用量というものがある。メーカーの推奨範囲の量であれば問題ないが、それを下回ってしまうと、せっかくの高価なスキンケアアイテムの効果も発揮されにくくなってしまう。どのような化粧品でも、まずはパッケージなどに書かれている推奨使用量を必ずチェックするようにしてほしい。適量を守ることが美肌の近道になる。そして、スキンケアは継続が大事なので、高価なスキンケアを、推奨量使い続けることが難しい場合は、手ごろなスキンケアを使いつつ、そのぶん美顔器を取り入れるという考え方もある。美顔器は一度投資すれば長く使うことができる。また、高価なスキンケアを使う場合でも、せっかく投資するのであれば、有用成分をしっかり角層まで浸透させられる美顔器と一緒に使うのがおすすめ」と、高価なスキンケアでも推奨使用量を守って使ってほしいと述べていた。
スキンケアの応用編として、「美容医療でなければ、ハリ感のなさによる肌のもたつきケアはできない」についての勘違い率は、一般女性が46.6%、スキンケア好きが51.2%だった。この項目に対する貴子先生の見解は「×」(誤っている)。「ハリ感のなさによる肌のもたつきケアとして、美容医療は非常に有効ではあるが、自宅でもケアすること自体は可能。自宅で行うデイリーケアとしておすすめなのが表情筋トレーニング。口や目の回りの筋肉を動かしたり、舌を動かしたりすることで、衰えた筋肉を活性化させ、しなやかな表情に導くことができる。こわばった表情筋のトレーニングを毎日自力で行うのはなかなか大変だが、デイリーケアを積み重ねておくことで、美容医療に頼りすぎないでいられるようになる」と、自宅でのケアとして表情筋トレーニングを推奨していた。
最後の項目「クレンジングをしながらマッサージをすることで、メイクを落としながらリフトケアも行う」についての勘違い率は、一般女性が56.8%、スキンケア好きが65.4%となった。この項目に対する貴子先生の見解は「×」(誤っている)。「手を使って皮膚を動かすようなマッサージは、ジェルやクリームなどを塗っても、やり方によっては、摩擦につながってしまう。また、クレンジング剤を長時間塗布したままにすることも、肌の負担になるのでおすすめしない。肌の角層は非常にデリケートなため、少しの摩擦で簡単にはがれて薄くなり、ターンオーバーの乱れや、バリア機能の低下につながってしまう。そのため、皮膚をひっぱったり、こすったりするようなマッサージは、肌にとって負担になってしまうことがある。リフトケアの際にも、肌をこすらないように意識して、前述のように手を触れずに口や目を動かすなどの方法で、表情筋トレーニングをすることをおすすめする」と、肌の摩擦につながるマッサージは避けてほしいとの見解を示した。
今回の調査結果から、多くの人が、スキンケアに関するさまざまな勘違いをしていることがわかった。また、一般女性を対象とした調査では、5項目すべてで「正しいと思っている」または「実践したことがある」人の割合について、「一般女性全体」を「スキンケア好き」が上回る結果となった。スキンケアについて調べるのが好きな人こそ、こうした勘違いに陥りやすい傾向があるといえる。
さらに、今回は、スキンケアブランドをプロデュースしている「スキンケアのプロ」にも、同様の質問を行ったところ、「スキンケアのプロ」たちでさえ、今回の5つの項目に、勘違いしていたものがあったことがわかった。
なお、この調査で扱った5項目が、すべて「スキンケアにおいて勘違いしがちな内容(正しいとは言い切れない、または誤っている内容)」であることを、調査回答時点で「知っていた」と答えた人は、わずか8.6%だった。残りの大多数は、「知らないものがあった」(66.4%)、「すべて知らなかった」(25.0%)と回答していた。
そこで、改めて、「知らないものがあった」「すべて知らなかった」と答えた人(n=457)に、「今回の5項目について、正しいスキンケアの知識を得て、今後適切なお手入れを心掛けたいと思うか」と聞いたところ、89.7%が「そう思う」と答えていた。
貴子先生は、今回の調査結果を受けて、「せっかく時間や手間をかけてスキンケアをしても、努力の方向性が間違っていると、逆効果になることも。特に、勘違いで肌に逆効果のことをしていると、今後恐ろしい歳の取り方につながるリスクもある。今回、早いうちに勘違いに気づけたことをポジティブにとらえ、今からでも正しい知識を踏まえて、スキンケアをアップデートしてほしい」とアドバイスしてくれた。
また、パナソニックでは、11月1日に、角層浸透研究を結集した、パナソニック史上最高(9月27日現在)の角層浸透を叶える美顔器「イオンブースト マルチ EX」を新発売する。外からの異物の侵入を防ぐ役割をしている肌の角層。こうした構造のため、分子サイズが大きい美容成分は、ただ手で塗るだけでは浸透しにくく、スキンケア効率が落ちているという。同製品には、美容クリニックに学んだ「パワーブーストテクノロジー」を搭載。このテクノロジーによって、約3秒で角層を一時的にゆるめて美容成分の通り道を作ることで、手塗りでは浸透しにくい美容成分も、肌の奥、角層まで浸透させることが可能になり、スキンケアをアップグレードさせることができるようになっている。
さらに、自分では鍛えづらい、顔の表情を作る複雑な筋肉にアプローチできる「デュアルダイナミックEMS」機能を搭載。手ではできない肌の奥の表情筋をトレーニングできるとのこと。「角層への高浸透ケア」×「EMSで表情筋トレーニング」をダブルで叶えられる美顔器で、現在のスキンケアをアップグレードしてほしい考え。
[調査概要]
調査内容:「スキンケアにおける考え方」に関する調査
調査主体:パナソニック
調査手法:インターネット調査
対象エリア:全国
調査対象:20~40代女性 500名(有効回答数)※年代均等割付
調査期間:8月18日~21日
実査委託先:楽天インサイト
※調査結果の数値は、積み上げ計算すると誤差が出る場合がある
パナソニック=https://panasonic.jp/
イオンブースト マルチ EX特設サイト=https://panasonic.jp/face/products/ionboostex/EH-SS85.html