- Cosme&Beauty2023/12/05 20:09
アデランス、子どものヘアケアに関する意識調査、ママの約75%は子どもの髪に“悩みあり”と回答
毛髪・美容・健康のウェルネス事業をグローバル展開するアデランスは、小学生以下の子どもを持つ母親310名を対象に、「子どものヘアケアに関する意識調査」をインターネット調査で実施した。その結果、ママの約75%は子どもの髪に“悩みあり”と回答した。
同社では、創業以来、髪の専門家として髪の悩みを抱えている消費者をサポートしてきた。今回は、子どもと過ごす時間の増える年末年始の時期に向けて、子どもを持つ母親が抱える“子どもの髪悩み”をテーマに調査を実施した。調査結果に加え、子どものシャンプーに関する正しい方法や選び方について、同社の毛髪診断士指導講師が解説する。
まず、子どもの髪の毛やヘアケアに関する悩みを尋ねたところ、最も回答が多かったのは「セルフヘアカットが難しい」(28.7%)という結果になった。中々子どもがじっとしていてくれなかったり、自宅ではアイテムが揃っていなかったりと、子どものセルフヘアカットには様々なハードルも考えられ、難しさを感じている人も多い様子がうかがえる。次いで「髪の毛が伸びるのが早い」(26.1%)、「寝癖が付きやすい」(25.2%)と続いた。一方、「悩みはない」と回答した人は25.5%に留まっており、全体の約75%の母親は子どもの髪の毛に関して何らかの悩みを感じていることが分かった。
また、この質問を子どもの年齢別に見たところ、小学校入学前の未就学児の母親は、全体の結果と同様に「セルフヘアカットが難しい」(35.5%)がトップとなった。2位は同率で「寝癖が付きやすい」「汗の量が多い」(21.9%)となっている。一方、小学生の子どもの母親では、「髪の毛が伸びるのが早い」(31.0%)がトップとなった。
続いて、子どものシャンプーに関するお悩みを尋ねたところ、半数以上の母親が「洗い残しが無いか心配」(57.1%)と回答する結果となり、子どもがしっかり髪を洗えているのか、心配する人が多い様子がうかがえる。次いで、「どのシャンプーが合っているか分からない」が38.4%で2位となっており、子どものシャンプー選びに悩んでいる人も多いことが分かる。
子どものシャンプーを選ぶ際に重視することを尋ねたところ、半数以上の人が「髪や肌にやさしい成分」(55.2%)と回答した。次いで「コストパフォーマンスの良さ」が34.8%で2位となり、家計の面からシャンプー選びをする人が多いことも分かる。
また、3位・4位には「泡立ちの良さ」(27.7%)、「はじめから泡で出てくるタイプ」(22.6%)が入った。前問のシャンプーに関する悩みで、約1割の人が「シャンプーをしっかり泡立てられない」と答えていることからも、シャンプーの“泡”を重要視している人が多いことも分かる。
子どもが使用しているシャンプーの種類を尋ねたところ、子どもの年齢で大きな違いが見られた。未就学の子どもでは、「子ども用」(24.5%)や「ベビー用」(20.0%)と答えた人の割合が高かったのに対して、小学生の子どもになると、約7割が「大人と同じものを使っている」(71.0%)と回答した。
子どもの髪やヘアケアに関して、悩みや知りたいことを、自由記述形式で尋ねたところ、髪の洗い方やシャンプーの選び方から、ヘアドライの悩みなど、多岐にわたる回答が寄せられた。
シャンプーの選び方については、「何歳から大人と同じシャンプーを使ってもいいのか?」「大人と同じシャンプーとコンディショナーを使っているが、子ども用を使うべきか悩む」「子ども用シャンプーと大人用シャンプーは何が違うのか?」「シャンプーのみ使っているが、リンスを使用した方がいいのか?」といった悩みを挙げていた。
髪の洗い方については、「正しい子どもの髪の洗い方をきちんと知りたい」「子どもがひとりで髪を洗うと毛の根元や地肌をしっかりと洗えていない」「頭皮の汚れが落ちているか、泡を流し切れているかがわからない」といった悩みを挙げていた。
汗や臭い、痒みなどは、「フケや痒みを防ぎたい」「汗をかきやすいので臭くなる」「洗い方が悪いのか、洗った後でも臭い」といった悩みを挙げていた。
その他、「自分で髪の毛を乾かすことができない」「頭部の地肌の保湿について知りたい」「セルフカットしたいけど、髪の毛を上手く切れない」「髪の毛が細くて絡まりやすい」といった悩みを挙げていた。
アデランスの毛髪診断士指導講師は、調査結果について「母親の多くが子どもの髪やケア方法に関して悩みを抱えており、またその悩みも非常に多岐にわたることが分かった。子どもの髪と頭皮はデリケートで大人ほど刺激に強くないため、髪の洗い方やシャンプーの選び方など、細心の注意を払っているという人も多いのでは。子どものヘアケアにおいては、小さい頃から習慣づけることが大切となる。ここからは、子どもの髪の特徴やシャンプーの選び方、洗髪の仕方について解説する」とアドバイス。
「子どもの頃は、髪の毛をつくる組織である『毛包』が小さいことから、伸びてくる髪の毛も大人と比べて細く、柔らかいため、とても繊細。そのため、ちょっとしたことで切れてしまったり抜け落ちたりする場合もある。男女や個人で差があるが、女性の場合、平均的に4~6年でヘアサイクルが一周するといわれており、髪を切ったことがない子は、6歳頃までは新生児期に生えた非常にデリケートな部分が毛先に残っていると思うので、ヘアアレンジの際も力を加えないよう、気をつけたいところ」とのこと。
「子どものヘアカットや髪の絡まりに悩む人も多いが、髪が多いからと毛先をすいて軽くしすぎてしまうと、絡みの原因になりやすいので、ヘアカットはプロの人に任せることをおすすめする。頭皮も大人と比べて敏感とされているが、これは頭皮の皮脂量が、大人と比べて少ないためといわれている。子どものヘアケアは、とにかく刺激を与えないことが大切となる」と述べていた。
「生後間もない赤ちゃんの皮脂量はとても少ないといわれているので、乾燥を防ぐため、香料やアルコール成分、着色料が入っているようなシャンプーは控えよう。低刺激なベビーシャンプーや、全身を洗えるベビーソープがおすすめ。洗うときは泡で頭全体を包み込むようにやさしく洗う。乳児期にも幼児期にもいえることは、しっかりとシャンプーをすすぐことが大切となる。すすぎ残しは痒みや皮脂づまりといった頭皮トラブルのもとになりえる。また、手や爪で刺激を与えないように注意も必要だ」と話していた。
「子ども用シャンプーは、皮脂量が少し増える1歳を過ぎた頃から使用するケースが多いようだ。子ども用のシャンプーは成分的には大人のものとさほど変わらないが、アミノ酸や弱酸性などの成分が含まれた、低刺激でマイルドなものを選ぶようにするとよい。洗い方は乳児期と同じように、しっかりと泡を作り、指の腹を使って刺激を与えないように洗うことがポイントとなる。また、汗や皮脂がたまりやすい夏場であれば、1日2回髪を洗っても大丈夫。その場合は子ども用シャンプーをさらにお湯で薄めて使うか、お湯で髪をすすぐだけにしよう」とアドバイス。
「デリケートな髪と頭皮のために、ドライヤーの使い方も、大人とは違うケア方法を心がけるように。ダメージを抑えるために、夏であれば冷風、冬であれば弱めの温風で頭皮を中心に、髪は早めに8割がた乾かす。ただし、夏でも冷房が効いた室内であれば弱めの温風を使用し、頭皮を冷やしすぎるのは避けよう。髪は濡れた状態だと膨張して柔らかくなっているため、そのまま寝てしまうと寝ぐせやダメージの原因になることがある。8割がた乾かして残りの2割は余熱で自然乾燥がおすすめ」だとか。
「髪が伸び、毛がしっかりとコシのある状態になってきたら、大人用シャンプーへの切り替えを検討しても良い時期となる。一般的には、幼稚園・保育園に入園するタイミングで大人用シャンプーに切り替えるのが目安といわれている。ただ、小学校に入学した後でも、頭皮が敏感であれば無理に切り替える必要はない。子どもの頭皮の状態に合わせて切り替えるのが良い」と語っていた。
「調査結果では、『子どもにリンスやトリートメントは必要?』と悩む人も見られたが、基本的には不要。これらは髪のすべりをよくしたり、髪の傷みをケアしたりすることでキューティクルを保護するためのものだが、元々髪に傷みが少ない子どもに使用する必要性は低いといえる。ただし、生後一度もカットしたことがないような髪は、毛先は乳幼児の産毛に近い非常に弱い状態なので、髪の中間から毛先にかけてはトリートメントなどで保護をし続けたいもの」と述べていた。
[調査概要]
調査名:子どものヘアケアに関する意識調査
調査対象:小学生以下の子どもを持つ母親310名(有効回答数)
割付方法:以下(1)~(2)の2区分 各155名
(1)「未就学児(小学生未満)の子どもを持つ母親」
(2)「就学児(小学生)の子どもを持つ母親」
調査期間:11月7日(火)~8日(水) 2日間
調査方法:インターネットアンケート
※同調査結果では、小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合がある