ナリス化粧品、女性のスキンケアに関する使用実態や意識についての調査、大事なスキンケア品は美容液よりも「日焼け止め」

ナリス化粧品は、本格的な夏を前に女性のスキンケアに関する使用実態や意識について調査を実施した。同社では、定期的に女性の美容や化粧品に関する意識調査をすることで、年代や意識の違いによって、化粧品の使用状況が大きく異なることを把握しており、特に2020年以降のコロナ禍を境に大きな意識・行動の変化が見られる。同社の調査は、継続した調査を実施することで、意識やニーズの変化を捉えることで、一人ひとり異なる「なりたい自分」に寄り添うために行っているが、今回の調査では特に若年層を中心に今までとは異なる価値観の変化が見られた。

全国の15歳~54歳の女性2152名に使用しているスキンケア品を聞いた。「日焼け止め」については、過去の調査では「スキンケア」の中に含んでいなかったが、若年層を中心に近年の意識変化によって、「スキンケア」と捉える人が増加していることを把握しているため、今回の調査から含めることにした。全体では、1位「洗顔料」75.0%、2位「化粧水」74.6%とほぼ同率だった。3位「クレンジング料」64.6%、4位「日焼け止め」57.5%までが半数を超える人が使用していると答えているが、それ以外のアイテムは半数に満たないことがわかった。化粧品会社が基本のスキンケアのラインナップの一つであると考える「乳液」で48.8%、「美容液」で38.5%、「クリーム」で31.6%でした。「オールインワンジェル」は、21.6%だった。

これを年齢別で見てみよう。多くの年代で使用アイテムのランキングは「洗顔料」「化粧水」「クレンジング料」の順位が変わらないが、15歳~19歳では、「洗顔料」75.6%、「化粧水」74.9%に続いて「日焼け止め」が70.5%と3位に選ばれている。20代は使用しているアイテムの種類が多いのが特徴だが、「使用しているものはない」が多いのも特徴であり、非常に多様化していることが想像できる。20歳~24歳の「日焼け止め」の使用率が低いのが気になったため個別の確認をすると、日焼け止め効果のある「化粧下地」や、日焼け止め効果のある「オールンワンジェル」の使用者が存在した。「洗顔料」の使用率も少ないが、こちらに関しては過去の同社の調査で「ふきとり化粧水」を使用して洗顔をしている人が多いことがわかっている。30代では上位の3アイテムの「洗顔料」「化粧水」「クレンジング料」の使用が安定しており7割から8割が使用している。また、全体では半数を切る使用率の「乳液」だが、30代は半数以上が使用している。45歳以上になると「オールインワンジェル」の使用率がぐっと上がり3割を超える。調査前には、年齢が上がるとともに「クリーム」「乳液」「美容液」の使用率が上がると想像していたが、「クリーム」や「美容液」は25歳以上の世代を通じて年齢が上がっても使用率はほぼ変わらず、「乳液」に関しては、年齢を重ねるほど減少していくことがわかった。また、「オールインワンジェル」の率が増えることと、「美容液」「乳液」「クリーム」の使用の減少が関連していることがわかる。

また、美容への興味と使用アイテムについては、興味があるほどに使用アイテムは増えていく。全く興味がない人は半数以上の51.2%が「使用しているものはない」と答えている。

何らかのスキンケア品を使用していると答えた15歳~54歳の1615名の女性に使用頻度について聞いた。「毎日」で見てみると「洗顔料」86.3%、「化粧水」84.3%、「乳液」80.7%だった。(1)の調査で「乳液」の使用率が低いことがわかったが、使用している人の使用頻度は「洗顔料」「化粧水」に匹敵するほど高いことがわかった。

それぞれのスキンケア品の使用頻度を年齢別に掛け合わせてみた資料を添付した。「洗顔料」は、45歳のみ「毎日」が9割を超えるが、それ以外の世代は8割台。15歳~19歳では、週に1~2回程度が4.8%も存在する。「クレンジング料」は、メイクをしているか否かで使用頻度が異なるため、若年層は分散している。

「化粧水」は、毎日の割合が高いものの、すべての世代で9割を超えず、20代では8割を切っている。「乳液」は使用している割合が女性全体の半数を切るものの、「毎日」使用する人の割合は8割を超えている。大きな差ではないが、比較的高齢層の方が使用頻度が高いことが見受けられる。

「美容液」は「毎日」の割合が全体では7割を超える。「美容液」も使用率の頻度は高齢層の方が高いようだ。「クリーム」は、美容液に比べて使用頻度が低い結果となった。

「マッサージ料」は、n数が少ないので参考値だが、「マスク・パック」と同様、使用頻度に大きなばらつきがある。スキンケア品は、すべてが毎日使用すればよいというものではなく、またたくさんの種類を使えばよいというものではない。「マッサージ料」や「パック・マスク」は方法によってはオーバートリートメントになることがある。アイテムによって、推奨している使用頻度や使用方法が異なるので、正しい頻度や使用方法を確認して使用してほしいという。

「日焼け止め」は、全体では半数以上が「毎日」使用している。「オールインワンジェル」は、「毎日」使用しているのは6割強。15歳~19歳の若年層と、40代以上の高齢層が「毎日」使用している割合が高い。20代は使用頻度にばらつきがあるが、毎日「オールインワンジェル」を使用するのではなく、「化粧水」「乳液」などステップを踏んだスンケアをする日もあり、その日によって使い分けているようだ。

数あるスキンケア品の中から、自分にとって最も大事な1品を選んでもらった。「化粧水」「洗顔料」「クレンジング」の3品が上位を占めることは予想通りの結果で、4位以下のアイテムと年齢による意識の差について注視して確認した。4位は「日焼け止め」で9.5%と1割に迫り、「美容液」8.2%を抑えての4位は驚きだった。

年齢別で見てみよう。特徴的なことをまとめると、15歳~19歳では1位が「洗顔料」、2位「化粧水」に続いて3位に「日焼け止め」が入った。「日焼け止め」が3位内に入るのはこの世代のみ。使用アイテム数もまだ少ない若年層にとっては、「日焼け止め」は非常に大事なものであるようだ。25歳~29歳では「洗顔料」よりも「クレンジング」の方が大事なものと考える人が多いようだ。アラフォーでは、「化粧水」を大事と考える人が3割を超えている。50代になると大事なものが多様化し、個々に大事なものや悩みも多様化していることが想像できる。スキンケアの基本アイテムである「クリーム」や「乳液」について最も大事だと考える人が2~3%にとどまっていることはとても残念な結果だった。

今回の調査のメインテーマではないが、同社の実施する調査では、基本項目として美容への興味の有無を聞いている。全体では「とても興味がある」31.3%と「まあまあ興味がある」40.6%を合わせて71.9%と7割以上が「興味がある」と答えている。反対に「あまり興味がない」は16.3%で、「全く興味がない」11.8%と合わせると28.1%と約3割が興味がないと答えている。「全く興味がない」は、11.8%と1割を超えている。

「全く興味がない」を年代別に見てみると、20歳~24歳で16.7%、25歳~29歳で17.5%と全世代の中でも20代の美容への興味の低さが目立っている。今回の調査で、20代の美容への興味の低さの割合について、これまでの調査の印象よりもかなり多い印象を持ったため、今回の調査の正確性の確認を取ったうえで、2016年までさかのぼって比較してみた。行う調査によって対象としている年齢の差や割合の差があるが、判断の正確性を保持するため、n数が2000以上あるものに限って参考情報とした。

最も古い調査は、2016年11月に実施したもので、対象は20歳~60歳以上(64歳まで)の2187名が対象となる。この時点では、5歳刻みの調査設計をしていなかったため、10歳刻みのデータになるが、「興味がある」のは全体で78.9%、20代では「興味がある」は83.1%で8割を超えており、全世代でも最も多い割合となっている。「全く興味がない」は全体で6.0%。20代では7.7%だった。

2020年12月、2021年2月、2023年12月の調査を見ていくと、徐々に20代の「全く興味がない」割合が増えてきている傾向が見て取れた。

また、今回の調査で、最も大事なスキンケア品と美容への興味の有無を掛け合わせてみました。興味深い結果として、美容に全く興味がない人は、明らかに最も大事なスキンケア品として「日焼け止め」を選んでいる割合が高いことです。日焼け止めを使っておけば大丈夫だという気持ちの表れであるのかも知れません。

これまでの調査において、使用しているスキンケア品の調査を幾度となく実施してきたが、初めてスキンケア品の調査に「日焼け止め」を入れてみたが、「日焼け止め」がスキンケアとして確実に受けいられていることや、スキンケアの中でもその他のアイテムよりも大事だと考えている人の多さに驚いた。特に、美容への興味が全くない人が、美容への興味がある人よりも「日焼け止め」は大事だと考える人が多いことは興味深いことだった。美容への興味が少ない人は使用するスキンケア品が少ない傾向があるすが、その中でも「日焼け止め」ぐらいは塗っておかないとという気持ちや「日焼け止め」を塗っておけば大丈夫という気持ちがあるような想像ができる。今回の調査では、美容に全く興味がない20代女性の割合が増えていることがわかった。20代女性は、美容に興味があるというのは思い込みであり、より多様性や個別性を大事にしなければならないことを痛感する。今後も、その人らしさを実現するために一人ひとりに寄り添うことを大事にしていきたいと考えさせられる。

[調査概要]
調査実施:5月22日~5月29日
調査対象:全国15歳~54歳女性 n=2152
調査方法:インターネットによる自社調査
※アンケート内容によってn数が異なるため、それぞれの図表に記載している)

ナリス化粧品=https://www.naris.co.jp


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