TPCマーケティングリサーチ、敏感肌コスメ市場について調査、2023年の市場は前年比6.6%増の1191億円に

TPCマーケティングリサーチは、敏感肌コスメ市場について調査を実施した。その結果、2023年の敏感肌コスメ市場は、前年比6.6%増の1191億円に達した。また、従来の低刺激訴求の敏感肌コスメにくわえ、高機能成分などを配合した積極的アプローチ訴求の敏感肌コスメが増加していることからユーザーの裾野が年々広がっており、市場規模は10年前(2014年比)の約1.85倍に成長している。

2023年の敏感肌コスメ市場は、前年比6.6%増の1191億円となった。新型コロナウイルス感染症の5類移行による外出機会の増加・マスク着用機会の減少などでシミ・しわなどの肌悩みが顕在化した結果、高機能な敏感肌コスメに対するニーズが拡大し、市場は伸長している。

また、従来の低刺激訴求の敏感肌コスメにくわえ、高機能成分などを配合した積極的アプローチ訴求の敏感肌コスメが増加していることからユーザーの裾野が年々広がっており、市場規模は10年前(2014年比)の約1.85倍に成長している。

ブランド別でみるとトップは「キュレル」で、以下「ミノン」、「dプログラム」、「無印良品 敏感肌用シリーズ」、「ラロッシュポゼ」などと続いている。これらブランドの多くが、皮膚科学の視点に基づいた成分ケア訴求のダーマコスメ系や、“敏感肌でも美しい肌を目指す”プレミアム系など積極的アプローチを謳ったブランドとなっており、多様化した敏感肌ケアニーズに対応したブランド展開で売上は好調に推移している。

分野別にみると、ヘアケア以外の全分野が前年比5%以上の増加推移となっている。スキンケアについては、「キュレル」や「ミノン」など多くの上位ブランドが肌悩み別に高保湿や美白、エイジング、アクネケアなどの高機能ラインを展開しユーザー拡大を図っていることから、前年比6.2%増で推移。またメイクアップについては、マスク着用機会の減少が最も影響することから全分野で唯一の2桁増となる10.1%増で推移している。

2024年については、2023年比5.7%増の1259億円で推移する見込み。美白やエイジングケアなど高機能化粧品の提案強化や、新ラインの展開、訴求力の強化を目指した既存ブランドのリニューアルなどが奏功し、引き続き市場全体でも好調に推移する見込みである。このほか、スペシャルケア商品や敏感肌コスメのプレミアムラインの導入、皮膚科学的な視点に基づいたダーマコスメ訴求ブランドへのニーズ拡大も今後の市場成長に寄与すると考えられる。

同資料では、化粧品市場のなかでもとくに注目を集める敏感肌コスメ市場について徹底調査。主要各社の商品動向やマーケット(ブランド別、分野別、種類別、チャネル別)を分析するとともに、今後の市場性についても考察している。

[調査実査日]6月~9月
[小売価格]10万8900円(税込)
[発刊日]9月30日(月)

TPCマーケティングリサーチ=https://www.tpc-cop.co.jp


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