花王、ノンケミカル処方の日焼け止め「ビオレUV アクアリッチ ウォータリーホールドクリーム」などを発売

ビオレUV アクアリッチ ウォータリーホールドクリーム

花王は、来年2月8日に、日やけ止め市場4年連続売上No.1(インテージSRI+日焼け止め市場 2020年9月~2024年8月 累計販売金額&数量)ブランド「ビオレUV」の主力「アクアリッチシリーズ」から、初のノンケミカル処方(紫外線吸収剤フリー)の日焼け止め「ビオレUV アクアリッチ ウォータリーホールドクリーム」(通称:水肌記憶UV)を発売する(一部ドラッグストアでは今年3月先行発売)。また、同日に「ビオレUV アクアリッチ ウォータリーエッセンス」を改良発売する。12月11日に行われた新商品発表会では、日焼け止め市場4年連続売上No.1ブランドである花王「ビオレUV」から、革新的技術を搭載し、現代の生活者が抱える紫外線ストレスと求められる解決策に着目した、新たな日焼け止めであることを説明した。

ビオレUV アクアリッチ ウォータリーエッセンス フレッシュパウチ

「日焼け止め『ビオレUV』は1996年に誕生。生活者の不満足の声に向き合いながら、イノベーションを起こし、日焼け止め習慣をつくり・定着させながら成長。2011年にはSPF+なのにみずみずしい日焼け止めの日常使いを促進する『アクアリッチ』を発売。昨年には塗り直しをもっと手軽な習慣へと導くノンガスミストUVとして『瞬感ミストUV』を発売した。こうした商品が評価され、『ビオレUV』ブランドは日やけ止め市場4年連続売上No.1となっている」と、花王 スキンケア事業部 ブランドマネージャー 小林達郎氏が「ビオレUV」事業の変遷について語る。「『ビオレUV』では、“絶対に焼けない”“ストレスなく使える気持ちいい使用感”“肌にやさしい誰でも使いやすい”という3つのことを大切にしている」と、日焼け止めのベースを抑えながら商品開発を行っていると説明する。

花王 スキンケア事業部 ブランドマネージャー 小林達郎氏

「消費者の動向を探ってみると、日焼け止めは毎日使うから肌へのやさしさを求める傾向にあることがわかった。成分については紫外線吸収剤フリーを望んでおり、低刺激の美容液UVを求めていることがわかった」と、アンケート調査やSNSの分析から日焼け止めに対する消費者のニーズが明らかになったという。「こうした声に応えるべく、来年2月8日に『ビオレUV アクアリッチ ウォータリーホールドクリーム』を全国発売する」と、気持ちいい使用感でみずみずしい肌に導くノンケミカルUVを販売すると意気込む。「『ビオレUV アクアリッチ ウォータリーホールドクリーム』は、当社独自の技術で紫外線散乱剤をアクアカプセルで包み込み、ウォーターベース化。約2兆個(顔1回使用料の目安(0.4g)あたり)のアクアカプセルが水を抱え込んだ厚みのある膜を形成。ノンケミカルなのに高防御でありながら夕方までみずみずしさが続く」と、水肌を記憶し気持ちいい使用感の日焼け止めだと教えてくれた。

「今年3月からテスト販売を行った結果、革新的なノンケミカルUVとして話題となり、計画の約4倍の売れ行きを示した」と、瞬感ミストUVと同等の売れ行きで、春先が好調だったことから、3回にわたる増産を行ったという。「消費者から絶大な反響を受けて、今回全国発売するに至った」と、テスト販売を活用したマーケティングを実施。「日焼け止め市場は、気候など外部要因による変化が激しい市場で、PDCAサイクルを回すための活動期間が短いため、新しいチャレンジに対するリスクが大きい。そこで、テスト販売では小失敗前提の大胆なチャレンジを行い、売れ行きや品質面の課題を確認。美容好感度層における話題化を行う。そして、全国販売では需給精度向上で欠品の防止や製品改良でより高い満足を提供。テスト販売時の口コミを活用して話題づくりを行い、成果を最大化する」と、テスト販売で事前にチェックできているからこそ、スピード感をもって改良できているのだと訴えた。

ビオレUV アクアリッチ ウォータリーホールドクリーム キービジュアル

「コミュニケーションにおいては、女優の二階堂ふみさんを起用したTV-CM、Web広告、交通広告を行い、疑似体験の創出を図る他、体験イベントやサンプリングでリアル体験の創出を行う。さらにSNS活用やインフルエンサーとの協業で感動体験の拡散を図っていく」と、常識を覆したノンケミカルUVの感動的な使用体験の創出や拡散によって、水肌記憶UVの価値を伝達していくと話していた。

ビオレUV アクアリッチ ウォータリーエッセンス フレッシュパウチ

「また、同日から『ビオレUV アクアリッチ ウォータリーエッセンス』と『ビオレUV アクアリッチ ライトアップエッセンス』を改良発売する。これらの『フレッシュパウチ』も販売する」と、水感エッセンスと光拡散UVを改良販売する他、次世代ユニバーサル容器も展開すると教えてくれた。

ビオレUV アクアリッチ ウォータリーエッセンス フレッシュパウチ つけかえ用

「このほか、UV対策の重要性や使い方の提案などを行う、社会とつながるアクション『太陽の教室』を来年4月下旬から開催する」と、UVカメラを使った塗りムラ確認やフレッシュパウチ体験などで消費者との対話を図りながら気付きを得ることで、さらなる商品開発に務めると共に、2027年までにシェア25%超を目指し、国内日焼け止め市場No.1ブランドとして盤石化を図っていきたい考えを示した。

花王 スキンケア研究所 主任研究員 栗原純氏

次に、ノンケミカル処方でUV高防御と使用感の両立を叶えた革新的日焼け止め技術について、同 スキンケア研究所 主任研究員 栗原純氏が解説した。「紫外線は身体への悪栄養が多く、防御手段の一つとして日焼け止めの使用は重要となっている」と、紫外線によって炎症やシミ・しわだけでなく皮膚がんの発生も懸念されるのだと警告する。「『ビオレUV』では、実生活で日焼けしない機能はもちろん、使用したくなる使い心地も大切にしている」と、紫外線から世界中の人々を守りたいのだと力説する。「『ビオレUV』の誕生当初は、低い日焼け止め使用率の向上や白残り・べたつきの改善に務めてきた。2000年代にはデイリー使用の増加が進み、みずみずしい使用感を求めるようになった。2010年代には快適な使い心地と実使用環境でのUV防御を望む声が増え、近年ではさらなる高付加価値とUV防御性能の両立を図る製品開発に務めている」と、社会ニーズに合わせた技術を開発・応用した製品で、デイリー使用率向上に貢献してきたと胸を張る。

「今年の消費者の潮流として、日焼け止めは毎日使うため肌へのやさしさを求めるようになった。そして、成分として紫外線吸収剤フリーを求める傾向が強くなっている。その一方で、日焼け止め市場内における紫外線吸収剤フリーUVは1割程度となっており、紫外線吸収剤フリーUVを現在使用するユーザーの25%が使用を中止していることがわかった。この理由として、白浮きやUV防御効果、べたつきへの不満を挙げていた」と、紫外線吸収剤フリーUVの防御効果や使用感に対する不満があることが明らかになったという。「そこで、紫外線吸収剤フリー使用者の不満を解消するだけでなく、塗布から洗い落とすまで肌へのやさしさにこだわった製剤を開発することにした」と、肌へのやさしさにもこだわった設計を目指すことにしたと説明する。

ビオレUV アクアリッチ ウォータリーホールドクリーム

「日焼け止めや紫外線吸収剤と紫外線散乱剤を組み合わせて紫外線を防いでいる。紫外線散乱剤のみを使った日焼け止めのことを紫外線吸収剤フリー(ノンケミカルUV)という。ノンケミカルUVのオイルベースは使用感がオイリーでべたつく一方、紫外線散乱剤の多量配合が容易となる。これに対しウォーターベースは使い心地がみずみずしい反面、紫外線散乱剤の多量配合が難しい」と、製剤タイプによって一長一短があると指摘する。「さらにウォーターベースのノンケミカルUVは、散乱剤を配合する油相が少ないため、塗布時には水相の隙間によって、UV防御性能が悪化。塗布後には乾燥過程で凝集を起こし、UV防御性能が悪化するという課題がある」と、みずみずしい使用感であるが、UV防御性能に大きな課題があると訴える。

アクアカプセルの模型

「これらの課題を克服するべく、当社はウォーターベース中に多く存在する水のスペースに着目。独自のカプセル化技術で、紫外線散乱剤を水になじむカプセルで閉じ込めることで、水にも分散し、水相の隙間を埋めて、乾燥時の凝集を防げるのではないかを考えた」とのこと。「当社が独自に開発した新ウォーターベースでは、カプセルの素材や、内包化する酸化チタンの種類などを検討し設計。紫外線散乱剤内包カプセルとそれを応用した新処方が完成した」と、新しいウォーターベースの設計に成功したのだと力説する。「水相に分散した紫外線散乱剤内包カプセルによって、水相の隙間が埋まり、乾燥時に紫外線散乱剤は凝集せず、均一で厚みのあるUV防御塗膜の形成が可能となった」と、カプセルと油滴がキメの間にも入り込み、水が蒸発するにつれて肌に積み重なり、隙間なく肌に密着。紫外線から肌を守る膜が完成。隙間なく並んだ紫外線散乱剤が紫外線を跳ね返すのだと解説した。「新ウォーターベースノンケミカルUVの塗布状態を紫外線散乱剤カプセルなしとありで比較した結果、紫外線散乱剤カプセルありでは、散乱剤が均一で、厚いUV防御塗膜が形成されていた。また、塗布断面を拡大観察すると、ありではカプセル形状を保持しており、凝集せず高分散状態であった」と、みずみずしい使用感でありながら、新技術によって高いUV防御効果を発揮していたと説明した。「さらに従来のノンケミカルUVにはないレベルの白浮き抑制を実現している」と、新ウォーターベースノンケミカルUVは白浮きもないとアピールした。

[小売価格]
ビオレUV アクアリッチ ウォータリーホールドクリーム:1430円
ビオレUV アクアリッチ ウォータリーエッセンス
 チューブ:968円
 フレッシュパウチ:1430円
 つめかえ用:1188円
(すべて税込)
※価格は編集部調べ
[発売日]2025年2月8日(土)

花王=https://www.kao.com/jp


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