- Drink&Food2023/04/28 13:15
帝国データバンク、「食品主要195社」価格改定動向調査、5月の食品値上げは800品目超で6月も3000品目に
帝国データバンクは、特別企画「食品主要195社」価格改定動向調査(2023年5月)を発表した。その結果、5月の食品値上げ800品目超となり、6月も3000品目となった。2年連続「値上げの夏」となる。一方、一部食品は値下げの動きもコスト対応で明暗が分かれた。
2023年の値上げは前年に比べ、コスト増加分を価格へ転嫁する姿勢が目立つ。加えて、人件費や電気・ガス代の上昇など新たなコストアップも表面化し、幅広い分野で値上げが相次ぐ要因となっている。一部の製品では原材料価格の落ち着きなどを理由に価格据え置きや値下げに踏み切ったケースもあるものの、多くの食品では物流費など値上げ要因に対して解消のメドが立っておらず、少なくとも今秋まで断続的な値上げの動きが続くとみられる。
今後は小麦粉価格の上昇でパンや菓子、ホットケーキミックスなどで値上げの動きが続くかが大きな焦点となる。また、飼料価格の高騰などを背景にした相次ぐ乳価改定の影響を受けるアイス製品やパック牛乳、物流費などのコスト増に直面している小型PETボトル製品や缶ビール、チューハイなどRTD飲料製品での値上げ追随といった動向も注視するポイントとなる。
なお、品目数および値上げは、各社発表に基づく。また、年内に複数回値上げを行った品目は、それぞれ別品目としてカウントした値上げ率は発表時点における最大値を採用した。また、価格据え置き・内容量減による「実質値上げ」も対象に含む。
帝国データバンク=https://www.tdb.co.jp/index.html